下地補修のひび割れ補修について
2021/12/02
下地のひび割れについて
コンクリートやモルタルの乾燥・収縮または地震などによる挙動のため、経年をへた躯体には大小のひび割れ(クラック)が生じます。
ひび割れはモルタル壁だけでなく、ALCやサイディングにも発生します。
ひび割れにより雨水や炭酸ガスが浸入するとコンクリートは中性化が進み、内部の鉄筋を腐食膨張させて爆裂や欠損を促進させる要因となります。
また、バルコニーや屋上に生じたクラックは放置すると貫通してしまい、雨水が浸入した結果、天井や軒天にエフロレッセンス(白化現象)が生じ、
大きく美観を損ねるだけではなく鉄筋の腐食を生じて躯体へダメージを与えます。そうなると建物自体の寿命が縮まります。
0.3mm未満のクラック幅の場合には注入が出来ないため、微弾性フィーラーや可透性エポキシ樹脂などを擦り込んで押えます。
躯体に生じたひび割れには、大きく分けて、コンクリート自体の収縮により生じたものと、 建物の構造上の理由から生じたものとがあります。
前者の場合、挙動(割れが広がったり縮まったりしようとする動き)のないものが多く、割れ内部にセメント材等を充填して修復を行います。
それに対して後者の場合、挙動があり、今後も割れが大きくなる可能性や現に0.3㎜以上のひび割れがある場合、Uカット工法を多く用います。
この工法では、割れ部分にサンダーで溝を作ってシーリング材や樹脂モルタル材等を充填して修復を行います。
ひび割れを補修しないと美観と防水性を損ないます。
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