下地補修工事「爆裂欠損」とは?マンションの大規模修繕工事
2021/03/20
爆裂欠損について
鉄筋爆裂とは内部で腐食した鉄筋が膨張し周辺のコンクリートを押し上げた状態を鉄筋爆裂と呼びます。
コンクリートの外壁は2.0cmの被り厚さ(鉄筋から外壁面まで距離)が義務付けられ、炭酸ガスや雨水の侵入によるコンクリートの中性化を防止していますが、場合によっては被り厚さが不足しているケースが見受けられます。
多くの原因は竣工時の型枠の精度が不足していたり、施工不良によって規定の厚さが保たれていない事にあります。
その結果コンクリートの中性化が進行し易くなり、鉄筋が腐食して膨張した結果爆裂に至ります。
爆裂は一般外壁の他にバルコニーや開放廊下にも見られ、頭の少ない庇や軒天には特に発生しやい現象です。
コンクリートは元来アルカリ性ですが、風雨にさらされ年月を経た結果次第に表面から中性に変わっていきます。
そうするとコンクリートは強度を失い、脆くなるとともに 内部の鉄筋も腐食しやすくなります。
コンクリートが押し出されてひび割れ、そこからさらに雨水が侵入して鉄筋の腐食がさらに進行するという形になり、放置すればするほど劣化が進行します。
こうした箇所の補修は、まず脆弱化したコンクリート内鉄筋の錆を除去し、その周辺もきれいにケレン清掃します。
ケレンが終われば、鉄筋に防錆材を塗付した上で樹脂モルタルによる埋め戻しをし成形していきます。