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屋上防水工事におけるアスベストの影響とは

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屋上防水工事におけるアスベストの影響とは

屋上防水工事におけるアスベストの影響とは

2024/05/20

建物を建てる際の材料として、アスベストが使われていた時期がありました。
アスベストとは鉱物の一種であり、石綿とも呼ばれる建築材料の一種です。
軽量で加工しやすい特徴を持ちますが、アスベストを吸引してしまうと健康被害が起きることがわかり、多くの国で使用が禁止されています。
しかし、アスベストの使用禁止が義務付けられたのは2006年のため、建物の築年数によってはアスベストが使用されているケースもあるでしょう。
現在はさらに規制が強化されていますが、2006年以前に建築されている建物の屋上防水において、アスベスト被害を心配してしまうケースも多いです。
実際にアスベストとは、人体に対してどのような影響を及ぼすのでしょうか。
「アスベストは人体にとって危険」と認識していても、詳しい影響については知らない方も少なくありません。
今回は、屋上防水工事におけるアスベストの影響だけではなく、アスベストといった材料がどのようなものなのかについても、詳しく解説します。
これから屋上防水を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

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アスベストとは

アスベストは鉱物の一種ですが、加工しやすく軽いうえに耐久性も高いという特徴があります。
そのため、耐久性や防音性を上げる用途として、さまざまな建物に使用されてきました。
しかし現在では、空気中に舞った繊維状のアスベストを吸引してしまうことで、さまざまな健康被害が発生することが判明しています。
通常であれば、吸い込んだアスベストは咳や痰に混じって体外へ排出されますが、吸引量が多いと体内に繊維が留まり、重篤な症状を引き起こしてしまうのです。
現在では建物への使用を禁止されていますが、法律で定められる以前の建物には使用されているケースも少なくありません。
重大な症状として、アスベストを吸引したことによる肺線維症や悪性中皮腫、また肺がんを引き起こしてしまう場合もあるでしょう。
特に建設や解体の現場で働いていた方に、このような病気の発症が多発しています。
現在は日本国内の製造・使用だけではなく、輸入に関しても禁止されています。

防水工事におけるアスベスト

建物の材料として使われてきたアスベストですが、人体への影響が大きいことにより、現在では使用が禁止されています。
しかし、禁止される以前の建物には使用されているケースもあるでしょう。
そのため、屋上防水工事の際に「アスベストが使われているのでは?」と心配される方も多いでしょう。
厳密に言えば、屋上で使われる防水工事や防水材には、アスベストは使用されていません。
現在行われている防水工事において、アスベストの心配をする必要はないと言えます。
ですが、本当に屋上の防水材にアスベストが使用されていないか、知りたい方も多いでしょう。
こちらでは、屋上に使われる防水材について詳しく解説いたします。

防水材について

屋上の防水工事の際、防水機能を高めるために使われる材料が防水材と呼ばれています。
雨水の浸入を防ぎ、屋上の劣化を防ぐ役割を持ちますが、現在防水材としてアスベストは使用されていません。
防水材は使用用途や施工場所によってさまざまな種類に分類されており、防水性が重視されるためです。
アスベストは耐火性・断熱性に優れているといった特徴から、防水材としてではなく建物の断熱材として主に建物内部に使用されることがほとんどです。
そのため、屋上防水工事の防水材として使用されるケースはほとんどありません。

 

屋上防水工事の種類

屋上の防水工事では、以下に挙げる4つの工法で行われます。
それぞれの特徴について、詳しく確認していきましょう。

シート防水

シート防水とは、合成ゴムや塩化ビニルを使用した防水シートで防水層を形成し、屋上の防水性を上げる工法のことです。
施工が容易で高い技術が不要な面から、多くの屋上防水工事で取り入れられている方法の1つといえます。
シート防水においては過去にアスベストが使用されている事例はないため、安心して施工できるでしょう。

FRP防水

FRP防水は、ポリエステル樹脂にガラス繊維を組み合わせた防水材を使用しています。
軽く耐久性に優れているため、使用頻度が多いシーンで採用されることが多い防水工事の一種です。
現在のFRP防水では、アスベストを含む材料は使用されていないため、安心して施工できます。

アスファルト防水

古くから採用されている防水工事であり、優れた耐久性を持ちます。
ルーフィングと呼ばれるシートにアスファルトを含ませ貼り付ける工法で、雨水を通さない防水層を形成するのです。
過去にはアスベストが使用されていたことがありますが、アスファルトによって固められているため飛散のリスクは低いでしょう。

ウレタン防水

液状のウレタン樹脂を使用した防水工事です。
凹凸のある場所も施工が可能で、最もポピュラーな防水工事といえるでしょう。
ウレタン防水でも過去にアスベストを使用していたケースがあるため、解体工事の際は事前に確認しておくと安心です。

 

防水工事ごとに必要な費用

屋上の防水工事は4つの工法で行われます。
それぞれの工法によって必要な費用が異なるため、事前に確認しておきましょう。

ウレタン防水

液状のウレタン樹脂を塗布する方法で、多くの屋上で採用されている工法の1つです。
費用の相場は1平方メートルにつき6,000~8,000円前後で、建物の大きさや施工場所によっては足場の設置費用も加算されます。
流動性のある液体を塗布するため、形状を選ばず施工できることがメリットです。

FRP防水

ポリエステル樹脂にガラス繊維を組み合わせた防水材で、優れた耐久性を持っています。
非常に軽いため、駐車場や商業施設で使用されるケースが多いでしょう。
1平方メートルにつき6,500~8,500円前後で、ウレタン防水と同様に多くの場所で採用されています。

シート防水

ゴムや塩化ビニルを使用した防水シートによって防水層を形成する工法です。
シートを使用するため広い場所を一気に施工でき、防水層の厚さを一定にできるため容易に施工できることがメリットです。
1平方メートルにつき、6,000~8,000円前後の費用が必要です。

アスファルト防水

古くから採用されている工法であり、アスファルトを使用するため耐久性に優れています。
しかし重量があるため、商業施設の新築時に採用されるケースが圧倒的です。
1平方メートルにつき6,000~8,000円前後を想定しておきましょう。

 

屋上に防水工事が必要な理由

建物の屋根や屋上は、雨水の浸入を防ぐ役割を担っています。
しかし防水性能が低下すると、わずかな隙間から雨水が浸入し、雨漏りの原因になってしまうでしょう。
また、屋上防水工事が必要な理由はそれだけではありません。
以下の理由から、防水工事は欠かせないと言えます。

建物の安全性を守る

屋上は通常の屋根と異なり、傾斜がほとんどありません。
そのため、雨が降った際に水たまりができやすく、防水層にダメージを与えてしまいます。
屋上の防水工事を定期的に行うことで防水層を守り、建物を雨漏りから守る役割を担っているのです。

雨漏りから建物を守る

建物は年数の経過によって劣化しますが、雨水が溜まることで湿気が溜まり、カビやコケが生える原因になります。
その結果、防水層が劣化しひび割れや剥がれといった症状が見られるようになってしまうでしょう。
雨水はわずかな隙間からでも浸入してくるため、屋上に防水工事を行うことで建物を雨漏りから守る役割を持つのです。

建物寿命を長く保つため

建物に雨漏りが発生すると、屋上の防水層だけではなく主要となる躯体や木材にも影響を及ぼします。
建物内部に雨水が浸入すると安全性が低下し、建物の寿命も短くなってしまうでしょう。
屋上の防水工事を行うことで、建物の寿命を長く保つことができるのです。

 

屋上の防水工事を行うタイミングとは

屋上の防水工事を行うタイミングに、お悩みの方も多いでしょう。
「防水工事の必要性は理解したけど、タイミングが分からない」という方も少なくありません。
屋上の防水工事を行うタイミングについて、以下で詳しく解説します。

防水層の劣化を発見した

屋上は防水層によって雨水の浸入を防いでいますが、防水層が劣化することによって防水機能が損なわれます。
防水層の劣化症状はさまざまで、分かりやすい例としては防水層の剥がれや破れなどが挙げられるでしょう。
防水シートに不具合が見られた場合は、防水工事を行うタイミングです。

水たまりの発生

屋上の防水効果が損なわれると、雨が降るたびに水たまりが発生するようになります。
水たまりの発生頻度が高くなったと感じた場合、防水工事のタイミングと言えるでしょう。
放置すると防水層が劣化し、雨漏りを引き起こすため注意が必要です。

チョーキング現象

屋上を指で触ったとき、チョークの粉のような白い粉末が付いてくる場合も、防水工事を行うタイミングです。
チョーキング現象とは、防水層の劣化によって成分が表面に露出している状態を指します。
そのままにしておくと防水層の劣化につながるため、早急に対処しましょう。

 

屋上防水工事を依頼する場合の注意点

防水工事を依頼する際、業者によって費用や施工内容に違いがあるケースも多いです。
スムーズな工事のためにも、防水工事を依頼する場合の注意点について把握しておきましょう。

見積りを複数社へ依頼する

防水工事を行う際、見積りは複数社へ依頼しましょう。
施工内容や費用は業者によって異なるため、一律ではありません。
費用が相場に合っているか、施工内容は分かりやすいかなどを中心に比較すると分かりやすいでしょう。

相場より安い金額には注意する

複数社へ見積りを依頼する場合、一番安い金額を提示してくれた業者を選びたいものですよね。
工事には足場設置や既存の防水層の撤去などの費用もかかるため、なるべく抑えたいものです。
しかし、金額が相場よりも極端に安い場合は注意が必要です。
使用する材料のランクを下げている可能性や、工程を省いているケースも考えられます。
あらかじめどのような工事でどの部分に費用がかかるのかを把握しておくことで、費用を抑制しましょう。

 

まとめ

アスベストの特徴や屋上防水における影響については、以下の通りです。

・アスベストは鉱物の一種で、石綿と呼ばれる建築材料である
・軽く加工しやすい反面、細かな繊維を吸い込むと重大な健康被害につながる可能性があり、現在は使用が禁止されている
・使用が禁止される以前に建築された建物には、アスベストが使用されているケースもあるため注意が必要
・屋上防水でアスベストが使用されることは少ないが、アスファルト防水やウレタン防水は過去にアスベストを使用していたケースがある
・建築年数に応じて、事前に確認が必要である
・屋上の防水工事は種類があり、施工場所の状態や目的・予算に応じて工法を選ぶ必要がある
・屋上の防水工事を行わなければ雨漏りリスクが高まるため、定期的なメンテナンスが欠かせない

屋上防水は、建物を雨漏りから守るために欠かせない工事でもあります。
現在、アスベストが屋上防水工事に使用されるケースはありませんが、築年数や施工方法によって使用されている場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

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