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防水工事で必要な資格は?防水施工技能士とは

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防水工事

防水工事で必要な資格は?防水施工技能士とは

「防水工事を行なう場合、資格って必要なの?」と疑問に思っているかたはいませんか?

そこで今回は、防水工事に必要な資格について解説していきます。

 

防水工事の種類などについてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

防水工事とは

防水工事はビルやマンション、戸建て住宅など建物の耐久性を高めるために欠かせません。

防水工事には以下のような目的があります。

 

  • 建物の強度を保つ
  • カビなどの発生を防ぐ
  • 建物の資産価値を保つ
  • 外観や内観を綺麗にする

 

防水工事を行なうことにより、建物を雨水の侵入から守れます。

ひび割れが発生している箇所を補修したりすることも、防水工事の一貫です。

 

防水工事には「ウレタン防水」「FRP防水」といった種類があるので、以下で解説していきましょう。

防水工事の種類

防水工事は以下の4種類が一般的です。

ウレタン防水

液体状のウレタン樹脂を塗って防水する工法です。

液体状なので複雑な形状の場所への施工も可能です。

 

硬化後は柔軟性のある防水層になり、仕上がりは継ぎ目がなく綺麗です。

軽量なので建物への負担も少ないですよ。

 

ただし耐用年数が短めなので、5~8年ごとにトップコートを塗り直して耐久性を高める必要があります。

FRP防水

ガラス繊維のマットにポリエステル樹脂を塗ることで防水する工法です。

非常に耐久性や防水性が高く硬化も早いので、工期も短くて済みます。

 

ただし下地の収縮に弱く、ひび割れが発生しやすいので、収縮幅が大きい木造住宅への施工には適しません。

またウレタン防水やシート防水と比べると、施工費用が高めの傾向にあります。

シート防水

塩ビシートやゴムシートを下地に被せることにより防水します。

リーズナブルかつ耐用年数も十分で、広い面積の場所への施工も可能です。

 

ただし幅の広い既製品のシートを使うので、室外機がある場所や複雑な形状の場所への施工には適しません。

 

ちなみゴムシートは安価ですが耐久性が低いので、塩ビシートのほうが多く使われます。

 

雨漏りしていない箇所には直接シートを貼り付ける「密着工法」、雨漏りしている箇所には固定ディスクにシートを貼り付けて下地と触れないようにする「機械固定工法」で施工します。

アスファルト防水

アスファルトでコーティングされた合成繊維不織布(ルーフィング)を使った工法です。

 

施工費用は高いですが、昔から使われている工法なので安心感があり、耐用年数も長いです。

丈夫なので、防水層の上を車が通っても問題ありません。

 

ただし重量が大きく建物への負担が大きいので、戸建て住宅への施工を行なうことは少ないです。

ビルやマンションなど大規模な建物で行なわれることが多いですよ。

 

また工法によっては施工時に煙や臭いが発生するので、周辺住民への配慮も必要です。

 

以上4つの防水工事の種類をまとめると、以下のようになります。

 

工法

耐用年数

1㎡あたりの価格

施工箇所

ウレタン防水

8~10年

4,500~6,500円

ベランダ、屋上など

FRP防水

10~12年

6,000~8,000円

ベランダ、屋上など

シート防水

10~15年

4,000~7,000円

ベランダ、屋上など

アスファルト防水

15~25年

5,500~8,500円

屋上

 

費用や施工箇所などを考慮して、適切な防水工事を選ぶことが大切です。

防水施工技能士とは

防水工事は資格を持っていなくても施工可能ですが、「防水施工技能士」の国家資格を持っている業者はお客さんから信頼されやすくなります。

 

防水施工技能士とは、防水工事の専門家を養成するための資格です。

1級を取得すると「上級技能者」、2級を取得すると「中級技能者」として認められます。

資格を取得すると、塗装工事を行なう会社や住宅メーカーなどで活躍しやすくなります。

防水施工技能士の資格を取得するには

防水施工技能士の資格を取得するには、「学科試験」と「実技試験」の両方に合格しなければなりません。

例えば3級の学科では「建築一般」「製図」「関係法規」「安全衛生」「シーリング防水施工法」といった試験科目があります。

3級の実技では「シーリング防水工事作業」を行ないます。

 

2級、1級となるにつれ、学科試験や実技試験の範囲が広がっていきます。

ただし超難関というわけではないので、防水工事の仕事をしながらしっかり勉強すれば、取得も夢ではありませんよ。

 

具体的な受験資格は下記のとおりです。

3級、2級

3級の取得には、特に学歴や実務経験は必要ありません。

2級を取得する場合は、3級を取得しているか、2年以上の実務経験が必要です。

1級

1級の取得はハードルが高めです。

3級合格者はさらに4年、2級合格者はさらに2年以上の実務経験が必要です。

実務経験のみの場合は7年以上が必要です。

専門学校や大学を卒業してれば、1~2年ほどは取得までの期間を短縮できます。

防水施工技能士の将来性

基本的に、どの建物にも防水工事が必要なので、当面は防水施工技能士のニーズがなくなることはないでしょう。

1級の取得には7年以上の実務経験が必要ですが、ぜひ取得しておきたい資格です。

年収は?

年齢や経験年数、勤務先などによって異なりますが、一般的には400~500万円程度の年収の人が多いです。

大手企業に務めている場合は、600万円以上の収入を得ている人も多いですよ。

防水施工技能士に向いている人

防水施工技能士は、以下のような人が向いています。

忍耐力がある人

防水工事の仕事は、時には真夏の炎天下や冬の寒さのなかでの作業が必要です。

忍耐力や体力に自信がある人は、防水施工技能士に向いているでしょう。

コツコツ作業するのが好きな人

仕事は継続することも大切です。

コツコツと防水工事を行なうことが好きだと思える人は、防水施工技能士に向いています。

試行錯誤が好きな人

防水工事は、水が建物に入り込まないよう隙間なく施工する必要があります。

試行錯誤が好きな人であれば、難しい工事でも根気よく取り組めるでしょう。

まとめ

最後に今回の記事の内容を、まとめていきます。

 

  • 防水工事は、建物を守るために欠かせない
  • 防水工事は「ウレタン防水」「FRP防水」「シート防水」「アスファルト防水」の4種類
  • 防水施工技能士は、防水工事の専門家を養成する国家資格
  • 防水施工技能士の年収は400~500万円前後が多い
  • 防水施工技能士はコツコツ作業ができる人、試行錯誤できるにおすすめ

 

特に防水施工技能士の1級を持っていれば、転職の際にも有利になります。

興味のあるかたは、ぜひ取得に挑戦してみてください。

また防水工事を検討中のかたは、依頼したい施工業者に有資格者がいるかどうか、チェックしてみてくださいね。

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