外壁に防水工事は必要?費用相場や施工の流れを徹底解説!
「外壁にひび割れがあるので、雨漏りしないか心配」
「外壁防水にいくら費用がかかるのか知りたい」
こんな疑問やお悩みをお持ちのかたはいませんか?
そこでこの記事では、外壁の防水について徹底解説していきます。
費用相場や施工の流れもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
外壁に防水工事は必要?
「防水工事」と言っても、外壁の場合は「防水塗装」を行なうのが一般的です。
外壁に塗料を塗ることにより、外壁が雨水を吸収したり、ひび割れから雨水が侵入したりするのを防げます。
雨水だけでなく、汚れや紫外線などからも外壁を守る効果がありますよ。
ひび割れを放置すると、その部分から雨水が入り込み、建物内部の劣化を進めてしまいます。
天井に雨水によるシミができたり、断熱材が腐食してしまったり。
鉄筋コンクリート造の建物の場合は、鉄筋が錆びたりコンクリートが剥落したりもします。
このような症状が発生すると、建物の資産価値も下がるでしょう。
劣化が進むと補修が大変になり費用もかさんでしまうので、定期点検を行なって小まめにメンテナンスするのがおすすめです。
外壁の劣化のサインは?
まずは外壁の劣化のサインを、自分の目で確認するのがおすすめです。
下記のような症状がある場合、外壁のメンテナンスを検討しましょう。
色あせ
色あせが起こっているだけでは、外壁を塗り直したりする必要はありません。
ただし徐々に劣化してきているサインでもあるので、外壁に他の不具合がないかの確認が必要です。
塗装の膨れ
塗装面が膨れた状態なら、まだ防水性能が発揮されています。
しかし膨れた部分が破れる恐れがあります。
膨れを見つけた場合は、専門業者に点検してもらいましょう。
塗装剥がれ
塗装が剥がれている箇所は、防水性能が全く発揮されていません。
塗装剥がれがあった場合が、早めの補修が必要です。
コケやカビの発生
コケやカビ、藻などが発生するのは、外壁が水分を吸収しているのが原因です。
少しのコケやカビなら洗って落ちますが、塗装面に食いついているような場合は専門業者に点検を依頼しましょう。
0.3mm以上のひび割れ
幅0.3mm以上、深さ5mm以上のひび割れがある場合は要注意。
雨水が入り込みやすくなっているだけでなく、建物の強度自体も低下している可能性があります。
大きなひび割れを見つけた時は、なるべく早く修繕することが大切です。
ちなみに幅0.3mm以下、深さ5mm以下の小さなひび割れは、すぐに補修が必要というわけではありません。
ひび割れが大きくなっていないか、定期的にチェックすると良いでしょう。
チョーキング現象
チョーキング現象とは、外壁を手で触った時に、手に白い粉が付く現象です。
紫外線などの影響により塗料が劣化し、防水機能が低下していることを示します。
チョーキング現象が起こった場合も、すぐに防水工事が必要なわけではありません。
しかし確実に外壁が劣化してきているので、定期的な点検を欠かさず行なってくださいね。
防水工事の工法は3種類
外壁の防水工事では、次の3つの工法が使われるのが一般的です。
単層弾性塗装
戸建て住宅で多く用いられる工法です。
塗装を密着させるためのシーラーを使った下塗りを行ない、その上から塗料で中塗り、上塗りを施します。
ちなみに戸建て住宅では5缶以上の塗料が使われます。
複層弾性塗装
下塗り後、中塗りや上塗りを2回ずつ行なう工法です。
単層弾性塗装よりも防水性や耐久性は高まりますが、その分だけ費用も高くなります。
微弾性塗料塗装
シーラーの役割も持つ微弾性フィラーを使った工法です。
下塗りと上塗りの2工程のみで済むので、リーズナブルです。
ただし耐久性は低めなので、早めにメンテナンスをする必要が出てくるかもしれません。
外壁防水工事の費用相場
外壁防水工事の費用相場は、戸建て住宅では総額60~100万円前後と言われています。
もちろん工法や塗料の種類によっても費用は変わりますよ。
外壁防水工事の流れは?
外壁の防水工事は、以下のような流れで行なわれるのが一般的です。
①近隣への挨拶
②足場の設置
③洗浄、下地処理
④養生
⑤塗装
⑥点検
⑦養生はがし
⑧足場の解体、片付け
①近隣への挨拶
工事前に、まずは近隣住民への挨拶が肝心です。
塗装の際には臭いや音などが発生しますからね。
近隣への挨拶をしておくと後々のトラブルが避けられます。
②足場の設置
次に高所での作業をしやすくするために、仮設足場を設置します。
③洗浄、下地処理
外壁を洗浄することで塗料が付着しやすくなり、塗膜の寿命を延ばせます。
また外壁にひび割れなどがある場合は、補修もしておきます。
④養生
塗装をする箇所以外に塗料が付かないように、保護シートやマスキングテープなどを使って養生(保護)します。
周辺にある車や植物も保護することが大切です。
⑤塗装
いよいよ塗装の工程です。
工法によっても異なりますが、下塗り・中塗り・上塗りを行ない、防水性能を高めていきます。
⑥点検
塗装が終わったら最終点検です。
施工ミスがないか入念にチェックします。
⑦養生はがし
点検で問題がなければ養生をはがします。
⑧足場の解体、片付け
最後に足場を解体し、ゴミなども片付けます。
これで外壁の防水工事の完了です。
まとめ
今回の記事でご紹介した内容を、まとめていきます。
・外壁に防水工事は必須
・塗装剥がれ、ひび割れ、劣化のサインがある
・外壁防水工事の工法は3種類
・費用相場は戸建て住宅で60~100万円
今回の記事の内容を参考に、ぜひ外壁の防水工事を検討してみましょう。
工法によっても費用が異なるので、複数の業者で相見積もりを取り、適正価格で工事を行なってみてくださいね。