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マンションの外壁塗装工事の見積もり単価はどのくらい?

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防水工事

マンションの外壁塗装工事の見積もり単価はどのくらい?

「マンションの外壁塗装の費用はいくら?」

「できるだけ外壁塗装の費用を抑えたい」

こんな疑問やお悩みをお持ちのかたは多いようです。

 

外壁塗装工事を行なう業者の中には、相場よりも高額な費用で工事をしようとする悪徳業者も存在します。

そこで適正価格を見極める目が必要になるのです。

 

この記事では、マンションの外壁塗装工事の見積もり単価について解説していきます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

マンションには定期的な外壁塗装が必要

マンションは定期的な外壁塗装が必要です。

一般的には10~15年に1度行なうのが一般的ですが、大規模修繕の際に他の工事と一緒に行なわれることも多いです。

 

マンションの材料であるコンクリートや鉄骨などは水に弱い性質があります。

 

外壁塗装を行なわずに放置すると、以下のようなデメリットが発生します。

 

・外壁にひび割れや剥がれが起こる

・外壁が汚れたままになる

・建物の寿命が短くなる

・入居率が下がる

 

外壁塗装には費用がかかりますが、マンション管理において外壁塗装は必須項目です。

もちろんオーナーさんだけでなく、入居者の満足度を高めることにも繋がりますよ。

外壁塗装の工事期間は?

50戸以下のマンションなら2か月、50戸を超えるマンションなら3~4か月ほど、外壁塗装にかかるケースが多いです。

 

洗濯物がベランダに干せない日があるなど、マンション住人へ負担もかかります。

マンション住人や近隣住民へ事前にしっかりと告知や挨拶を行なっておくことにより、外壁塗装工事がスムーズに行ないやすくなるでしょう。

外壁劣化のサイン

10~15年に一度外壁塗装を行なうのが一般的と言われていますが、外壁塗装の適切な実施時期を見極めるには、各々で判断する必要があります。

 

外壁塗装が必要なタイミングは、以下のような劣化症状があった場合です。

チョーキング現象

外壁を手で触り、手に白い粉が付く現象を「チョーキング現象」と呼びます。

 

チョーキング現象が発生したからと言って、すぐに再塗装をする必要はありません。

しかし「徐々に外壁が劣化してきている」ということは頭の片隅に置いておきましょう。

 

雨漏りによるシミ

雨漏りがある場合は、建物内部まで水が侵入しています。

内部の断熱材や柱が腐食しているケースもあります。

 

0.3mm以上のひび割れ

幅が0.3mm以下の小さなひび割れの場合は再塗装をする必要はありません。

 

しかし幅が0.3mmを超えるひび割れがある場合は要注意です。

外壁内部までひび割れが広がっている可能性があり、建物の耐久性が落ちている恐れがあります。

 

コンクリートの剥離

外壁コンクリートが剥離している場合も注意が必要です。

コンクリート内部に染み込んだ水分が原因で鉄筋が腐食して膨張し、コンクリートの剥離が起こっています。

 

コンクリートの剥離は道行く歩行者にとっても危険なので、早めに補修を行なう必要があります。

 

塗装の剥がれ

外壁が色あせている程度なら、まだ外壁塗装は必要ないでしょう。

しかし塗装が剥がれている部分は、再塗装が必要です。

 

剥がれがある部分から雨水が侵入し、雨漏りなどを引き起こしてします。

 

シーリング(コーキング)の割れ

外壁パネル同士の間に施工されているシーリング。

弾力があり、ゴムのような質感です。

 

シーリングの割れが発生した部分から雨水が侵入するので、シーリングの割れがある場合も早めの補修が必要です。

カビや苔の発生

カビや苔が表面に付着しているだけなら水で落とせます。

しかし塗膜の内部まで浸食している場合は外壁の劣化を招いてしまっています。

 

水で落とせないカビや苔が発生している場合は、塗装工事が必要になるでしょう。

外壁塗装工事の見積もり単価

外壁塗装工事の見積もり単価の目安は以下のとおりです。

 

項目 1㎡あたりの単価 内容
足場の設置 600~800円 マンションの周囲に仮設足場を設置する
高圧洗浄

100~300円(水道代は1~3万円)

塗装工事の前に、外壁の汚れや古い塗膜を洗い落とす

下地処理 300~500円

塗料が付着しやすいように、古い塗膜を落としたりひび割れを補修したりして、下地の状態を整える

養生・飛散防止シートの設置 300円前後

塗装する部分以外に塗料が付着しないように、飛散防止シートやマスキングテープなどで保護する

シーリングの打ち替え 800~1,200円

外壁の隙間を埋める役目を持つシーリング材を充填し直す

下塗り 600~1,000円 下地と塗料の密着性を高める
中塗り・上塗り

ウレタン塗料:1,800~2,000円

シリコン塗料:2,500~3,000円

フッ素塗料:3,500~4,000円

塗装は中塗りと上塗りの2回行なわれることが多い。重ね塗りすることにより、塗料の性能を十分に発揮できるようになる

 

このように、外壁塗装の工程ごとに費用が発生します。

ちなみに中塗りや上塗りに使われる塗料は、種類によって値段や耐用年数が異なります。

 

多くのマンションではシリコン塗料が使われています。

ただし高層マンションには、外壁塗装の回数を少なくできて汚れも付きにくいフッ素塗料がおすすめです。

 

マンションの階数ごとの大まかな見積もり単価は、以下のような概算も可能です。

 

・3階建て…300万円前後

・4階建て…400万円前後

・7階建て…700万円前後

 

このように、「1階あたり100万円」という目安を覚えておくと、大体の費用目安が分かりますよ。

 

また上記でご紹介した各項目の詳細を、以下で解説していきます。

 

足場の設置

マンション周囲を取り囲むように設置する足場。

足場を設置することにより、地面から手が届かない場所での塗装工事も可能になります。

 

ちなみに足場の設置は、費用が高めの傾向があります。(1㎡あたり600~800円)

これは塗装業者が足場をレンタルしたり、設置を足場業者に外注することが多いからです。

足場の設置には専門的な知識や技術が必要ですからね。

 

ちなみに足場の設置だけでも1~2日はかかりますよ。

 

高圧洗浄

高圧洗浄とは、高圧洗浄機を使って外壁の汚れや古い塗膜を落とす作業のこと。

高圧洗浄をすることにより下地の状態が整い、新しく塗った塗料が長持ちしやすくなります。

 

高圧洗浄には1㎡あたり100~300円ほどの費用がかかりますが、1~3万円ほどの水道代がかかることも覚えておきましょう。

 

下地処理

高圧洗浄で取り切れなかった古い塗膜を、電動機器やヘラなどを使って取り除きます。

またひび割れなどがある部分の補修も行ないます。

 

養生・飛散防止シートの設置

外壁塗装工事では、施工の際に塗料が飛び散る場合があります。

塗料がマンションの外部に飛散するのを防ぐために、足場の周囲を飛散防止シートで覆います。

 

また塗装しないサッシの部分などを保護するために、マスキングテープなどを使って養生(保護)することも大切です。

 

シーリングの打ち替え

外壁パネル同士がぶつかったり、隙間から雨水が外壁内に侵入したりするのを防ぐシーリング材。

外壁に塗装を施す場合は、塗装をする前にシーリングの打ち替えを行ないます。

 

シーリングは、シーリング専門の職人が行ないますよ。

 

下塗り

外壁塗装では、一般的に3回塗装を施します。

その1回目を下塗りと呼びます。

下塗りは、下地と塗料の密着性を高めるために行なわれます。

 

ちなみに下塗り材は「プライマー」「フィラー」とも呼ばれますよ。

 

下塗りには1㎡あたり600~1,000円ほどの費用がかかります。

 

中塗り・上塗り

塗料の機能を最大限に発揮するために、中塗りと上塗り、合計2回の塗装が必要です。

 

中塗りと下塗りには同じ塗料が使われるのが一般的です。

マンションの外壁塗装工事では、シリコン塗料が最も多く使われます。

 

ちなみに高層のマンションの場合はフッ素塗料がおすすめです。

フッ素塗料は値段が高めな分だけ耐久性が高いので、外壁塗装の回数を減らせてコストカットにつながります。

 

シリコン塗料は1㎡あたり2,500~3,000円、フッ素塗料は1㎡あたり3,500~4,000円ほどの費用がかかりますよ。

塗装の頻度の目安は?

使う塗料の種類やマンションの立地条件によっても異なりますが、外壁塗装は10年に一度行うのが良いと言われています。

 

ただし大きなひび割れや塗装の剥がれなどが発生している場合は、早めの補修が必要なこともあります。

外壁塗装工事の流れ

マンションの外壁塗装工事は、一般的には以下のような流れで行われます。

 

①事前準備

②共通仮設工事

③足場の設置

④下地の修繕

⑤高圧洗浄

⑥シーリング工事

⑦養生

⑧下地処理

⑨塗装

⑩最終チェック

⑪足場の解体

⑫引き渡し

 

①事前準備

まずは塗装工事の計画を立てるところから始めます。

工事を行なう前には役所や警察署などへの届出や、近隣住民への挨拶なども行ないます。

 

②共通仮設工事

作業員が使う仮設トイレや休憩所を設置します。

現場周辺に仮囲いを設置したり、資材置き場を設置したりもします。

 

③足場の設置

作業員が高所で作業できるように、マンションの周囲に仮設足場を設置します。

 

④下地の修繕

コンクリートのひび割れなどの補修を行ないます。

 

⑤高圧洗浄

外壁に付着した汚れやカビなどを高圧洗浄機で除去します。

 

⑥シーリング工事

外壁塗装をする前に、外壁の隙間を埋めている劣化したシーリングを新たに施工し直します。

 

⑦養生

サッシや床などに塗料が付着しないよう、ビニールシートやマスキングテープなどで養生(保護)します。

 

⑧下地処理

外壁のひび割れなどがあれば補修します。

手すりなど鉄部の塗装も一緒に行なう場合は、鉄部のケレン※も行ないます。

 

※ケレン…鉄部の汚れやサビ、旧塗膜をヤスリで落とす作業のこと

 

⑨塗装

いよいよ塗装を施します。

廊下や天井、階段室の内部の塗装を一緒に行なうケースも多いです。

鉄部は塗装する前にサビ止めを塗ることも必要ですよ。

 

⑩最終チェック

塗装が終わったら足場を解体する前に、施工ミスがないか検査を行ないます。

 

⑪足場の解体

工事内容に問題がなければ足場を解体し、撤去します。

 

⑫引き渡し

最後に建築基準法に基づいた竣工検査を行ない、工事完了報告書の内容を確認します。

これで外壁塗装工事の完了です。

外壁塗装工事の注意点

外壁塗装工事を行なう際は、以下のことに注意が必要です。

 

洗濯物が干せない場合がある

外壁塗装では塗料が飛び散るので、マンション住人がベランダに洗濯物を干せない日があるでしょう。

といっても長期間洗濯物が干せないことは基本的にありません。

 

また事前にマンション住人に告知しておけば、クレームが出にくいです。

遅くとも外壁塗装の1か月前には、住民に伝えておくと良いでしょう。

数回にわたって告知すると、住人の理解が得やすいですよ。

 

塗料の臭いが発生する

臭いの発生を抑えた塗料も開発されていますが、基本的に外壁塗装中は塗料の臭いが発生します。

2~3日で塗料が乾いて臭いはなくなるので、心配しすぎる必要はありません。

 

しかし工事中は換気扇などから室内に臭いが入ってきます。

塗料の臭いについても、事前にマンション住人に告知しておく必要がありますよ。

施工業者の選び方

ここでは、塗装工事をおこなう業者の選び方をご紹介していきます。

 

担当者の対応が誠実かどうかで選ぶ

見積もりの際などに、担当者の対応が誠実かどうかを確認しましょう。

 

・専門知識があるか

・すぐに連絡がつくか

・契約を無理に急かしてこないか

・デメリットについても話してくれるか

 

上記のようなことをチェックするのが大切です。

対応が悪い施工業者だと万が一の時に相談しにくく、施工品質も低くなりがちです。

 

ちなみに大幅に工事単価を値下げしてくる業者は注意が必要です。

品質の低い塗料を使ったり手抜き工事を行なったりする恐れがあります。

 

施工実績が豊富な業者を選ぶ

見積もり単価が安いだけの業者を選ぶのはおすすめできません。

クオリティの低い施工をさせる恐れもあるからです。

 

適正価格かつ施工実績が豊富な業者のほうが、安心して工事を任せられます。

ホームページで施工実績を公開している業者だったりすると、さらに安心でしょう。

 

アフターフォローの充実している業者を選ぶ

施工不良があった場合でも、その症状が出てくるのは数年後、というケースが多いです。

5~10年以上の保証など、アフターフォローが充実している業者を選ぶことも大切です。

 

無足場工法を行なう業者もある

近年では、無足場工法を使う業者も登場しています。

無足場工法とは、足場を設置せずに、屋上からロープで職人が吊るされた状態で塗装を行なうこと。

工事総額の20~30%にもなる足場工事費用が節約できます。

 

ただし無足場工法はどの業者でも行なっているわけではないので、事前に各業者に問い合わせておくと良いでしょう。

まとめ

今回の記事の内容を、まとめていきます。

 

・マンションは定期的な塗装工事が必要

・10~15年に塗装工事を行なう野が一般的

・工事には2~4か月ほどかかる場合が多い

・塗装の剥がれなどがある場合は外壁塗装を検討する

・足場の設置や高圧洗浄など、それぞれの工程で費用が発生する

・「1階あたり100万円」が見積もり単価の目安

・事前に住人への告知が必要

・施工業者選びも大切

 

外壁塗装工事においては、良い施工業者を見つけることが重要です。

ぜひ今回の記事を参考に、外壁塗装工事を成功させてみてくださいね。

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