一般的に耐用年数が長いと言われているシート防水ですが、適切なトップコートを塗布することで、さらに劣化を抑えることができます。
ここでは、トップコートをすることの意味や塗り替えの単価、種類や特徴まで詳しく解説しています。
シート防水の劣化が心配な方はぜひ最後までご覧ください。
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目次
シート防水のトップコートとは?
シート防水では主に塩ビ製またはゴム製のシートが使われています。
これらは紫外線に強く、トップコートをしなくても耐用年数は10年程度と言われています。
しかし、トップコートを塗布し防水層を保護することで、劣化の進行をさらに遅らせることが可能となります。
トップコートには合成ゴムへの影響のない水性のトップコートを使用するのが一般的です。
5年程度を目安に塗り直すのが理想です。
シート防水のトップコートの効果や役割について
シート防水のトップコートの効果や役割は下記の通りです。
- 紫外線・熱からの保護
- 防汚性能の向上
紫外線・熱からの保護
防水工事を行う場所は、屋上や陸屋根、ベランダなど常に太陽光を直接受けている場所がほとんどです。
太陽が発する紫外線や熱の影響は非常に大きく、劣化を進める大きな原因となっています。
トップコートには紫外線や熱から防水層を保護し劣化を遅らせる役割があります。
防汚性能の向上
塩ビシートの欠点として挙げられることの一つに、汚れがつきやすいという特徴があります。
トップコートを塗布することで、この点が解消され防汚性能が向上します。
シート防水のトップコートの塗料の種類と特徴
トップコートには様々な種類がありますが、シート防水の場合には下記の特徴を踏まえつつ、水性塗料を選ぶようにしましょう。
トップコートの種類を簡単にまとめると下記のようになります。
ウレタン系 | ウレタン防水の仕上げに使用されることが多い 耐用年数は5年程度 |
ポリエステル系 | FRP防水で使用されることが多い 耐用年数は5年程度 |
フッ素系 | 汚れをはじき紫外線にも強いため、アクリルウレタン系などよりも性能面に優れている 耐用年数は10年程度 |
ウレタン系
ウレタン防水は紫外線に弱い側面があるため、トップコートは必ず必要です。
材質の同じウレタン系トップコートはウレタン防水で多く用いられており、耐用年数は5年程度です。
ウレタン系のトップコートには「アクリルウレタン系」があり、伸縮性に優れていることから塗り直しや改修工事などのメンテナンスの際にも多く用いられています。
ポリエステル系
FRP防水工事で使用されるのがポリエステル系のトップコートです。
FRP防水も強化プラスチックという性質上、紫外線に弱くトップコートは必要不可欠です。
塗膜が固まると非常に軽くて硬いことから、歩行することが多い場所にも適しています。
ただし、塗り重ねる場合には硬さが原因となりひび割れ等が起こりやすいため注意が必要です。
フッ素系
性能面で非常に優れているのがフッ素系のトップコートです。
耐用年数も非常に長く10年程度と言われています。
しかし非常に高額となるため、需要は限定的です。
シート防水用トップコートの塗り替えにかかる単価
シート防水のトップコートにかかる費用目安は下記のようになります。
<トップコートにかかる費用目安(1㎡あたり)>
塩ビシート 防水の場合 | 1,800~2,000円 |
加硫ゴム系シート | 900~1,200円 |
シート防水の場合、トップコートは必須ではありませんが、トップコートを塗ることで大幅に耐用年数が伸びることを考えると、検討してみても良いのではないでしょうか。
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シート防水のトップコートの耐用年数について
トップコートは種類によって耐用年数に違いがあります。
使用する場所や状況によっても違いますが、トップコートの耐用年数は下記の通りです。
ウレタン系 | 5年程度 |
ポリエステル系 | 5年程度 |
フッ素系 | 10年程度 |
シート防水のトップコートを長持ちさせるコツ
トップコートの効果をより長持ちさせるためのポイントがあります。
- 排水溝の掃除を行う
- 再塗装を行う
排水溝の掃除を行う
水が長時間留まると、トップコートの劣化がすすみやすくなります。
排水溝にゴミや汚れなどが溜まり、排水に不具合がでると防水層に水が留まる時間が長くなるため、排水溝は定期的に掃除をしスムーズに排水される状態をキープしましょう。
再塗装を行う
トップコートが防水層を保護してくれますが、トップコートも紫外線や熱により劣化してしまいます。
防水層の防水効果を持続するためには、定期的に再塗装することが有効です。
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