スレート屋根とは?アスベストが含まれている?特徴やメンテナンス方法を解説

スレート屋根は、耐久性、コストパフォーマンス、耐震性に優れた屋根材で、多くの建物に使用されています。

この記事では、スレート屋根の特徴をメリット・デメリットを考慮しつつ解説します。所有される建物にスレート屋根が使用されている方は、建物全体の寿命に関わるスレート屋根について知識を深めましょう。

また、スレート屋根のメンテナンス方法や、アスベストとの関係性も紹介します。

スレート屋根を詳しく知って効率よく建物の寿命を維持しましょう。

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スレート屋根とは?

スレート屋根とは、厚さ5~6㎜の軽い屋根材でセメントが主成分です。一番の特徴は1㎡あたり約20㎏と、軽量なので建物への負担が少ないことが特徴です。

スレート屋根の構造は、桟木が不要で、ルーフィング(防水シート)の上に重ねて貼り付けます。重ねて貼り付けることで、地震や強風などで屋根の一部が剥がれたとしても、下地が露出して劣化が進むことを防げます。

形状は平べったく、地域や業者によって以下のような呼び名で使用されています。

  • コロニアル
  • カラーベスト
  • 平板(へいばん)スレート
  • 化粧スレート
  • スレート瓦
  • 新生瓦(しんせいかわら)

スレート屋根は軽量で地震に強く、耐久性もあることから、都心や郊外の多くの建物で使用されています。

スレート屋根のメリット・デメリット

スレート屋根はデザイン性も高く、軽量で価格も安くて人気が高く、多くの建物に使用されています。

スレート屋根のメリットやデメリットを把握し、建物全体のメンテナンスを考えましょう。

スレート屋根のメリット

スレート屋根は最も多く普及している屋根材で、メンテナンス、修理に対応している業者は多いです。

スレート屋根を使用するメリットは以下の通りです。

屋根材・メンテナンス費用が安い

スレート屋根を建物に採用する一番の理由は、導入コストの安さや、色・デザインの豊富さ、扱いやすさなどがあげられます。

特に、屋根材、メンテナンス費用は他の屋根材と比べて費用が安いといえます。

スレート屋根(平板スレート)ガルバリウム鋼板和瓦
屋根材の価格4,200円/㎡~6,820円/㎡~6,230円/㎡~
リフォーム費用6,000円/㎡~7,000円/㎡~10,700円/㎡~
※リフォームは葺き替え工事の場合

耐震性が高い

スレート屋根は他の屋根材に比べて比較的軽量です。屋根の耐震性能は、屋根材の軽さで図ることができます。

スレート屋根(平板スレート)ガルバリウム鋼板和瓦
1㎡あたりの重さ20.6kg6.05㎏45㎏~60㎏
耐用年数25年程度30年程度50年程度

スレート屋根はガルバリウム鋼板と比べると重さはありますが、和瓦と比べると2~3倍もの差があります。

比較的軽量なスレート屋根は、軽いことで建物に掛かる負担が小さく、地震の揺れに耐えうる可能性が高いです。

デザインの種類が豊富

スレート屋根は、デザイン性が高いのが大きな魅力の一つです。定番の黒、茶、グレーから、より個性的なブルーやグリーンまで、豊富なカラーバリュエーションがあります。

スレート板自体も形状や質感に多様性があるため、色のバリュエーションの多さも含め、様々なデザインニーズに応えられます。

好みや屋根のスタイルに合わせたカスタマイズができるので、建物の外観をおしゃれに魅せたい方にとって、スレート屋根は理想的な選択肢となり得ます。

工事が簡単

スレート屋根は日本で最も普及している屋根材の一つで、扱いやすさと、扱える施工業者が多い点がメリットとしてあげられます。

取り扱える業者が多いことは、新築時だけではなく、リフォームやメンテナンスの際も、費用や技術面でも安心して依頼できます。

突発的な災害による雨漏りで修理が必要になっても、依頼できる業者が多いと心強いと感じるでしょう。

スレート屋根のデメリット

普及率の高いスレート屋根ですが、デメリットも何点かあります。メリットとデメリット、両方を踏まえて屋根材として使用するかどうか、考えましょう。

割れやすい

スレート屋根のデメリットとして、割れやすい、という点があげられます。

スレートはセメントに繊維素材を混ぜた薄さ5~6㎜の屋根材なので、加重や強風によってひびが入るなど、他の屋根材と比べて割れやすいです。

雨漏りなく、出来るだけ快適な暮らしを維持するには、定期的なメンテナンスが必要な屋根材だといえます。

5年ごとにメンテナンス・点検をする必要がある

スレート屋根は、表面の塗膜が劣化してくると、スレート材そのものに雨水が染み込むことになります。

スレートはセメントでできていて、雨に濡れると防水性が失われて雨漏りの原因となるため、定期的に塗装メンテナンスが必要となるでしょう。

メンテナンス・点検の間隔の目安としては5年をおすすめしています。スレート屋根のひび割れを定期的に補修し、雨水がスレート屋根に浸透しないよう、メンテナンスを施しましょう。

メンテナンスや点検を定期的に行い、雨水の浸透が進まないように注意が必要です。

スレート屋根の構造と雨漏りの原因

スレート屋根の構造を知ってメンテナンスにその知識を活かしましょう。スレート屋根における雨漏りの原因も解説します。

スレート屋根の構造

スレート屋根の構造は、以下の部材によって成り立っています。一番上にスレート屋根材、その下に防水材であるルーフィング、野地板と、重ねて施工がされています。(1~3)

  1. スレート屋根材(コロニアル・カラーベスト)
  2. ルーフィングシート(防水紙)
  3. 野地板
  4. 棟板金
  5. ケラバ板金
  6. 軒先板金
  7. 破風板/鼻隠し

1~3はスレート屋根の基礎の部分です。

4~7は、スレート屋根に関わらず、様々な屋根に設置されている重要な役割を持つ屋根材です。一つずつ紹介します。

屋根の棟板金は屋根の頂点にある板金のことで、家の内部に雨水が侵入しないようにする重要な部分です。

ケラバ板金は、屋根の端、側面(妻側)に位置していて、横からの雨水の侵入を防ぐ役割を果たします。

軒先板金は名前の通り、軒先に設置されていて、屋根に降り注いだ雨水が落ちてくるところにあります。屋根への雨水の侵入を防ぐだけではなく、風にによる屋根の煽りを防ぐ役割も担います。

最後の破風板(はふいた)は、雨樋がつかない方の先端に設置されていて、鼻隠しは屋根の長手方向に取り付けられている板を指します。

破風板、鼻隠しの最大の役割は横や下からの雨水の侵入を防ぐことにありますが、鼻隠しは、破風板と同様の役割を担いながら、雨どい(屋根まわり)の基礎という実用的な役割も担っています。

スレート屋根の隙間は雨漏りの原因にならない

スレート屋根では、屋根材の重なり部分にわざと隙間を設けています。この隙間は、通気性を確保し水分を効率的に排出するために大きな役割を果たします。

スレート屋根の隙間は、横殴りの強い雨風で侵入した雨水や湿気が建物内に留まらず、外に排出されるようにする役割を果たします。

スレート屋根を塗装する際に塗膜で隙間を塞がないよう、屋根塗装を行う際はプラスチックでできた部材、タスペーサーを使用し、隙間を確保してから塗装を行います。

また、塗装後に縁切りといってカッターで塗膜を手作業で切断し、隙間を確保する方法もあります。

スレート屋根において、隙間はスレート屋根内部に雨水が侵入しても、それを排出させる役割があるので、雨漏りの原因にはならない、ということがいえます。

スレート屋根の雨漏りはルーフィングシートの劣化が原因

スレート屋根における雨漏りの主な原因は、屋根材の下に設置されているルーフィングシート(防水シート)の劣化です

スレート屋根の表面の塗膜が劣化してくると、スレートの素材そのものに雨水が染み込むことになります。そうすると、スレート屋根の下にあるルーフィングシートに水が染み込み、劣化が進む事態に。

ルーフィングシートの下の野地板にまで雨水が浸透すると、さらに雨漏りが起こりやすくなります。

スレート屋根表面の塗膜の劣化には気を配り、定期的なメンテナンスが重要です。

スレート屋根のメンテナンス方法と費用相場

スレート屋根のメンテナンス方法は5種類。

それぞれの特徴と費用をみて現状に合ったメンテナンスを行いましょう。

部分補修

スレート屋根は、長時間の紫外線による塗膜の劣化や、雨の吸収と乾燥による繰り返し膨張・収縮によって、ひび割れや欠けが生じやすくなります。

これらの劣化症状は、スレートの防水性能を低下させ、素材の変形や弱化を引き起こし、ひび割れが部分的に目立つようになることも。

ひび割れが全体に広がる前の初期段階でのメンテナンス方法として、部分補修を推奨します。

シーリング材などを用いたスレート屋根の部分補修は、年数が経っていない初期段階でのメンテナンス方法で、費用を安く抑えることができます。

補修内容費用
応急処置約5万円
部分交換約3~30万円

ひび割れが小さいからといって補修を怠ると、スレート屋根は水を吸収しやすくなり、その結果、劣化が急速に進むことになります。

小さな問題でも早めに対処することで、より大きな損害を防げることを認識し、メンテナンス方法を選びましょう。

屋根塗装

屋根のメンテナンスといえば、屋根塗装を行い、外観をきれいに保つための方法を思い浮かべる方も多いでしょう。

しかし、スレート屋根において、もっとも雨漏りの原因となるのはスレート瓦の下に設置されているルーフィングシートの劣化であり、スレート屋根への塗装は、雨漏りの原因解消にあまり効果がないからです。

スレート屋根を長持ちさせるにあたり、屋根塗装は意味がないものだといえますが、美観の向上を一番に求める方は、考えてもいいメンテナンス方法だといえます。

補修内容費用
シリコン塗装25万円~40万円
※足場設置費用は別途必要

棟板金の修理

スレート屋根のメンテナンス方法に、棟板金の修理があげられます。

棟板金とは、前述したとおり、屋根の頂点にある板金のことで、家の内部に雨水が侵入しないようにする重要な部分です。

棟板金は雨風の影響を受け、釘や下地が劣化すると棟板金自体が飛ばされることも多くあります。

棟板金の下地が木材か、金属かによってもその強度は異なります。

棟板金を交換する際は、金属下地へ替えることもおすすめです。

補修内容費用
交換(撤去・処分費)3~30万円
金属下地に交換約1,400円/m
※足場設置費用は別途必要

換気棟の取り付け工事

スレート屋根のメンテナンス方法に、換気棟の取り付け工事があげられます。

換気棟とは、屋根の頂点に取り付けられた換気孔で、屋根裏にこもった熱や湿気を外に排出する役割を果たします。

50年以上前に建築された和風住宅には、通気性が備わっており換気棟を設置する必要性はありません。

しかし、断熱材が床・壁・天井に使用され始めた昭和40年代以降の建物には換気棟があまり採用されておらず、高気密・高断熱な場合が多いでしょう。

この場合、換気棟を導入することで2階の熱のこもり、結露の悩みを解消できるかもしれません。

最近の新築住宅のほとんどに換気棟が取り付けられていることを考えると、その機能性は大きいといえるでしょう。建物の長寿命化を考える際の、重要な設備です。

補修内容費用
換気棟の取り付け3~30万円
※足場設置費用は別途必要

屋根塗装や外壁塗装で足場を組んだ際に換気棟の設置を考えると、費用が抑えられて効率のいいタイミングです。

しかし、換気棟の設置は塗装職人が行える仕事の内容ではないため、業者に換気棟の設置をお願いする際は、施工実績、板金職人が在籍しているか、の2点を確認しましょう。

カバー工法

屋根のメンテナンスの一つに、カバー工法があげられます。

カバー工法は、既存のスレート屋根の上に新しい軽量で金属製の屋根材を重ねて取り付けるリフォーム手法です。

この方法は、特にアスベストを含むスレート屋根に対して効果的で、既存の屋根を撤去することなく、廃材を出さずに改修が可能です。

屋根の葺き替えに比べても、工事の手間とコストを節約でき、高い効果が得られます。

カバー工法に使われる金属屋根にも様々な種類があり、最近ではガルバリウム鋼板を改良させた3倍の耐久性を持つエスジエール鋼板が多く使用されています。

エスジエール鋼板は軽量であるという点でもガルバリウム鋼板に劣らず、下表でみても費用に大きな差はありません。

補修内容費用
エスジエール鋼板によるカバー工法施工(断熱一体型)100~120万円
ガルバリウム鋼板によるカバー工法施工(横葺き・断熱材なし)90~110万円
ガルバリウム鋼板によるカバー工法施工(縦葺き・断熱材なし)80~100万円
※80㎡の屋根の場合の費用 ※足場設置費用は別途必要 

葺き替え工事

スレート屋根のメンテナンス方法に、葺き替え工事があげられます。

葺き替え工事は、古いスレート屋根をはがして新しく屋根を張り替える工事で、屋根のメンテナンスでは最も費用が掛かる方法です。

築年数が30年以上と古く、屋根のメンテナンスをしたことがない、下地に雨水が浸透している、雨漏りをしたことがある、といったスレート屋根には葺き替え工事が必要です。

スレートにアスベストが入っている場合は、撤去・処分費用が加算されることがあります。

また、スレート屋根を葺き替えするタイミングでは、下地である野地板の交換をおすすめします。

屋根材を支える野地板も新しくすることで今後の屋根の耐久性が一段と期待できますが、スレート屋根をスレート屋根に葺き替えると野地板の新設の分、重量が重くなり、建物への負担が大きくなります。

屋根の重量が重くなると、地震の際の揺れが大きくなり、建物の耐震性に心配が出てしまいます。

スレート屋根を葺き替える場合は、軽量な金属屋根を採用しましょう。

補修内容費用
石綿なしスレート屋根からエスジーエル鋼板に葺き替え145~165万円
石綿ありスレート屋根からエスジーエル鋼板に葺き替え165~185万円
※80㎡の屋根の場合の費用 ※足場設置費用は別途必要 

お客様満足度98% ★★★★☆

  • 仲介業者を介さない工事で余分な外注費をカットできる
  • 確かな品質と施工スピードが強み
  • お客様満足度脅威の98%
  • 個人宅以外にマンションなどの大規模修繕にも対応

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スレート屋根にメンテナンスが必要となるサイン

スレート屋根は軽量でコストパフォーマンス・耐震性に優れた屋根材で、多くの建物に使用されています。

しかし、他の屋根材に比べてひび割れ・欠けが発生しやすく、耐久性が低いのが難点です。しかし、定期的・計画的なメンテナンスを行うことで、スレート屋根の長寿命化が期待できます。

5年ごとの定期点検、メンテナンスのサイクルの目安は、屋根棟の交換は築15年目・屋根の葺き替えは築30年目をおすすめします。

では、スレート屋根のメンテナンス時期は、どのようなサインが出た時なのでしょうか。一つずつみていきましょう。

色褪せ

屋根は常に紫外線や雨風にさらされています。スレート屋根の表面は塗膜で覆われていますが、経年による塗膜の剥がれで、色褪せてきます。

屋根の色褪せが気になるのは大体5年から10年経った頃でしょう。屋根が古くなると、建物全体のイメージも損なわれる、と感じる方も多くいらっしゃるでしょう。

スレート屋根の色褪せは雨漏りに直接影響はしませんが、色褪せ、つまり塗膜の剥がれを放置すると、下地への雨水の浸透を早めることになります。

スレート屋根に色褪せが気になった時点で、メンテナンスを考え始めましょう。

コケ・カビ・藻の繁殖

前述のスレート屋根に色褪せが目立つようになった時は、屋根表面の塗膜が剥がれてきている、と考えるといいでしょう。

塗膜は屋根から雨水の浸透を防ぐ役割があります。

色褪せが進むと、塗膜の効果も少なくなり、下地に雨水を浸透させてしまいます

下地に雨水が浸透したまま放置すると、コケ・カビ・藻が繁殖する場合があります。特に、日が当たらない箇所はこれらの繁殖条件にぴったりです。

屋根にコケ・カビ・藻が繁殖すると、風情を感じる方、古びたイメージが悪いと感じる方それぞれの感覚はあるでしょう。

しかし、屋根の長寿命化を考える場合、スレート屋根にコケ・カビ・藻の繁殖が見られたら、専門業者に相談してみるといいでしょう。

屋根材のひび割れ

スレート屋根はセメントを薄い板状にした厚さ約5㎜の屋根材で、釘や接着剤で固定されています。

薄いため、歪みやその他の要因でひび割れが生じやすい屋根材ですが、屋根材が重なり合っているうえ、下地のルーフィングシートが設置されているので、ひび割れが生じたとしても、すぐに雨漏りの発生にはつながりません。

しかし、ひび割れを放置すると、その隙間から徐々に雨水が侵入しやすくなり、雨漏りが発生するリスクが高まります。さらには、スレート屋根自体の腐食が進行する可能性があります。

スレート屋根にひび割れが見られた場合は、メンテナンスが必要なサインと考えましょう。早期のメンテナンスは、スレート屋根の劣化の速度を遅らせる効果があります。

屋根材の反りや損傷

前述にもあるように、スレート屋根が色褪せると表面から雨水を浸透させやすくなります。

水分を含んだスレート屋根は、吸収と乾燥を繰り返すことにより、反り・損傷が起こります。また、夏の暑さ、冬の寒さなど、気温も屋根材の膨張と収縮に影響します。

反りや損傷がみられるスレート屋根に、強風が吹くとどうでしょう、薄い形状も要因となり、パキパキと音を立てて割れてしまう事態になることも少なくありません。

スレート屋根に反りや損傷がみられる場合は、屋根材の劣化が進んでいる、と考えた方がいいでしょう。

定期点検を待つことなく、専門業者に相談しましょう。

スレート屋根とアスベストの関係

スレートとは、本来は粘板岩(ねんがんばん)を指します。粘板岩は薄い板状に割れやすい泥質で、屋根用に加工しやすいことが特徴です。

しかし、日本ではこのスレートを模した、化粧スレートが広く流通しています。天然スレートと、化粧スレートは異なる素材であることを認識しておきましょう。

天然スレートにはアスベストは含まれていない

天然のスレート(粘板岩)は、地殻変動による変成作用(高温・高圧)によってできた岩石のことです。で

屋根用に加工しやすいことが特徴で、古くからヨーロッパの建築材料にも使用されていました。

数百年もの間、風雨を受け続けても耐えうる丈夫さが魅力で、天然の素材であることから、アスベストは含まれていません。

スレート屋根の製造年代とアスベストの関係

化粧スレートとは、主にセメントと繊維質材料を加工して作られていて、製造された年代によっては、繊維質材料の一部としてアスベストが使用されていたことがあります。

特に、アスベストの健康へのリスクが広く認識される以前に製造されたスレート屋根材には、アスベストが含まれている可能性が高いです。

第一世代|石綿スレート

1980年代から1990年後半に使用されたスレート屋根にはアスベストが含まれています。

アスベストが含まれているスレート屋根は、強度に優れ、30年から40年は屋根の機能が維持されているほどです。

しかし、アスベストの撤去費用は高額で、撤去を伴う葺き替え工事は多額の費用が必要です。

そのため、この時期の化粧スレートが使用された屋根のメンテナンスは、カバー工法を選択する方が多いです。

商品名としては、クボタの「ニューコロニアル」、「アーバニー」、松下電工の「フルベスト」があげられます。

所有される建物の屋根にアスベストが含まれているかを知っておきましょう。

第二世代|ノンアススレート

ノンアススレートとは1990年代末から2000年半ばに流通した平板スレートを指します

アスベストによる健康被害が確認され、使用が禁止された時期の屋根材であることから、アスベストは含まれていません。

各メーカーがアスベスト使用禁止を受け、開発した屋根材ですが、アスベストほどの耐久性はなく、施工実績が乏しいまま多くのノンアススレートが流通した背景があります。

そのため、この時期の平板スレートを使用した屋根は、脆弱であることがいえます。

商品名としては、ニチハの「パミール」、クボタの「コロニアルNEO」があげられます。

現在、ちょうど築年数が20年を超えた建物に使用されており、補修方法に悩みを持った方が多く存在します。

第三世代|改良型ノンアススレート

前述の第2世代のノンアススレート屋根材の不具合を受け、2000年代後半には改良型のノンアススレートが流通し始めました。アスベストの代替として、パルプ繊維を使用して耐久性を上げています。

商品名としては「コロニアルクァッド」「コロニアルグラッサ」があげられ、どちらも平板スレートです。

施工実績はまだそれほどなく、耐久性を他の屋根材と比べるにはもう少し時間を要するでしょう。

アスベスト含有のスレート屋根の撤去費とメンテナンス方法

アスベスト含有のスレート屋根を撤去する場合、通常の屋根の撤去と比べ、1.2~1.3倍の費用が掛かります。

スレート屋根のメンテナンス方法は葺き替え工事とカバー工法があり、葺き替え工事は屋根材全面の撤去を伴います。

スレート屋根の撤去費の相場は30〜50万円ですが、この撤去費を抑えるメンテナンス方法は、カバー工法です。

今後10年以上住む予定があり、雨漏りをしたことがある劣化が進んだスレート屋根には、葺き替え工事がおすすめです。

スレート屋根のメンテナンス・リフォームはどこに頼めばいい?

スレート屋根のメンテナンス・リフォームは地元で信頼のおける屋根専門の施工業者に依頼しましょう

屋根のリフォーム・メンテナンスには塗装・板金・貼り替えなど、多岐に渡る工事方法、屋根材の取扱いが求められます。

葺き替え・カバー工法・部分補修など、専門業者でなければどの方法を選んでいいかもわかりません。

屋根材、塗料の選択肢も幅広く、掛る費用と予算を相談しながら、適切な選択が必要です。

10年、20年後の建物の維持を考えるのであれば、安心して工事を任せられる専門業者を選びましょう。

まとめ

この記事では、スレート屋根の特徴や構造、アスベストが含まれているか、などをふまえてメンテナンス方法を解説してきました。

アスベストが含まれたスレート屋根は、含まれていないスレート屋根に比べ、耐久性があるが撤去費用が少し高い、ということもわかりました。スレート屋根について他に注意すべき点は以下の通りです。

  • スレート屋根のメリットに、耐震性・費用の安さがあげられる
  • スレート屋根のデメリットは、割れやすい、5年ごとの点検が必要
  • スレート屋根の雨漏りはルーフィングシートの劣化が原因
  • スレート屋根のメンテナンスには、部分補修、カバー工法、葺き替え工事など
  • スレート屋根のメンテナンスの目安は屋根材のひび割れ・反りなど
  • スレート屋根のアスベストの使用は製造された年代による

以上、スレート屋根において注意するべきポイントをまとめました。

これらのポイントを押さえつつ、安心して相談、施工をお願いできる専門業者にメンテナンスをお願いできると、今後の建物の長寿命化が計画的に進められるでしょう。

まず、点検・見積り作成を数社に依頼し、その中から信頼できる屋根専門業者を選びましょう。

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  • 洗浄工事
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施工価格と見積りには絶対的な自信を持っていますので、他社との相見積りも大歓迎です。

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