コンクリートの打ち継ぎとは?継ぎ目の種類や施工の注意点を解説

コンクリート工事において、重要な要素の一つが「打ち継ぎ」です。

打ち継ぎとは、コンクリートを複数回に分けて打設する際に、各部分を継ぎ合わせるための作業や部位のことを指します。

建物や構造物の強度や耐久性を確保するために欠かせない工程ですが、その施工方法や注意点について詳しく解説していきます。

また、打ち継ぎの適用範囲や利点についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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コンクリートの打ち継ぎとは?

コンクリートの打ち継ぎとは、大きな面積や厚みのあるコンクリートを複数回に分けて打設する工程のことです。

一度に大量のコンクリートを打ち付けると、表面が乾燥しすぎて割れやすくなったり、内部に気泡ができたりする恐れがあります。

打ち継ぎを行うことで、これらの問題を回避し、コンクリートの強度や耐久性を確保します。

打ち継ぎの方法には、さまざまな種類があります。

代表的な方法としては、膨張剤や接着剤を使用して継ぎ目を作る方法や、一度に打設したコンクリートの表面に溝を切って継ぎ目を作る方法などがあります。

また、打ち継ぎの際には、周囲の温度・湿度・風の影響を受けないように注意が必要です。

打ち継ぎの必要性と役割

打ち継ぎとは、コンクリートを一度に大きな面積に打設する際に、適切な工程で分割して行う方法です。

この工程は、建築物や構造物の耐久性や安全性を確保するために非常に重要です。

では、なぜ打ち継ぎが必要なのか、その役割について詳しく見ていきましょう。

打ち継ぎの必要性

割れやすさの軽減

一度に大量のコンクリートを打ち付けると、コンクリートが一様に乾燥するため、割れやすくなります。

打ち継ぎを行うことで、内部の応力を軽減し、割れを防ぎます。

内部の気泡を減少

一度に大きな面積を打つと、内部に気泡ができやすくなります。

打ち継ぎを行うことで、気泡の発生を抑え、コンクリートの密度を高めることが可能です。

強度と耐久性の向上

打ち継ぎによって、コンクリートの一貫性を確保し、建築物や構造物の強度と耐久性を向上させることができます。

打ち継ぎの役割

安定性の確保

打ち継ぎによって、コンクリートの収縮や伸縮に伴う応力を軽減し、建築物や構造物の安定性を確保します。

施工性の向上

打ち継ぎを行うことで、施工性が向上し、効率的な工程管理が可能となります。

また、打ち継ぎを行うことで、作業員の負担も軽減されるでしょう。

メンテナンスの容易化

打ち継ぎを行うことで、将来のメンテナンスや修理が容易になります。

部分的な修繕が可能になるため、建築物や構造物の長寿命化が可能です。

継ぎ目の種類

コンクリートの打ち継ぎは、建築物や構造物を建設する際に欠かせない工程の一つです。

大きく分けて、水平打ち継ぎ目と鉛直打ち継ぎ目の2種類があります。

水平打ち継ぎ目

水平打ち継ぎ目は、先に打設したコンクリートの上に新しいコンクリートを打設する際に発生する打ち継ぎ目です。

この打ち継ぎ目は水平方向に形成されます。

また、表面がレイタンスの影響で脆くなることがあるため、打ち継ぎの前に十分な表面処理が必要です。

鉛直打ち継ぎ目

鉛直打ち継ぎ目は、先に打設したコンクリートの側面に新しいコンクリートを打設する際に発生する打ち継ぎ目です。

この鉛直打ち継ぎ目は、鉛直方向に形成されます。

レイタンスなどの影響を受けませんが、収縮の影響があるため、打ち継ぎ時には表面処理が必要です。

打ち継ぎと打ち重ねについて

打ち継ぎと打ち重ねは、コンクリートの施工において混同されがちですが、それぞれに異なる特徴があります。

打ち継ぎとは、すでに固められたコンクリートに新たにコンクリートを打ち付けることを指します。

一方、打ち重ねは、まだ硬化途中のコンクリートに新しいコンクリートを打ち付けることを意味します。

打ち継ぎの場合は計画的な目地で打設し、表面処理を行うことで一体化を図ります。

打ち重ねの場合は硬化前に打ち継ぎを行い、一体化を促す必要があります。

また、打ち重ねを行う際には、外気温によって標準時間が決められています。

外気温が25度以下の場合は120分以内、25度以上の場合は90分以内に打ち重ねを行う必要があります。

打ち継ぎの施工方法

打ち継ぎの施工方法は、建築や構造物の安定性や耐久性を確保するために重要です。

ここからは、打ち継ぎの施工方法の一般的な手順を紹介します。

  1. STEP

    準備作業

    打ち継ぎを行う前に現場を清掃し、古いコンクリートの表面を洗浄して汚れや障害物を取り除きます。

    また、必要に応じて接着剤やプライマーを適用して、新しいコンクリートと既存のコンクリートをしっかりと接着させます。

  2. STEP

    型枠の設置

    打ち継ぎ部分に、適切なサイズの型枠を設置します。

    型枠は、新しいコンクリートが流れ出ないように周囲を囲む役割を果たします。

    型枠の設置には正確な寸法と水平を保つことが重要です。

  3. STEP

    打ち継ぎ材料の準備

    打ち継ぎに使用するコンクリートを準備します。

    コンクリートの配合や混合方法は、施工条件や使用目的に応じて適切に決定されます。

    また、適切な硬化時間や流動性を確保するために、水や添加剤の調整が必要です。

  4. STEP

    打ち継ぎの実施

    型枠内にコンクリートを流し込み、平らに整えます。

    打ち継ぎ部分と既存のコンクリートの境界が完全に一体化するように、注意して作業を進めることが大切です。

    打ち継ぎ部分の表面を滑らかに整え、均一な仕上がりを確保します。

  5. STEP

    硬化と仕上げ

    打ち継ぎ部分のコンクリートが、十分に硬化するまで待ちます。

    硬化時間は気候条件や使用されるコンクリートの種類によって異なりますが、数日から数週間かかるのが一般的です。

    硬化後、打ち継ぎ部分の表面を磨いて仕上げを行い、均一な外観を確保します。

打ち継ぎの注意点

打ち継ぎ作業は、コンクリート構造物の品質や耐久性に大きな影響を与える重要な工程です。

以下に、打ち継ぎ作業における注意点をいくつか挙げてみます。

打ち継ぎの位置と長さ

打ち継ぎの位置や長さは、建築物の設計や使用条件に応じて適切に決定される必要があります。

打ち継ぎが不適切な位置や長さで行われると、建築物の強度や外観に問題が生じかねません。

打ち継ぎ部分の表面処理

打ち継ぎ部分の表面処理は、打ち継ぎ部分と既存のコンクリートをしっかりと接着させるために重要です。

表面処理が不十分だと、打ち継ぎ部分が剥離したり、浸水や劣化の原因となる可能性があります。

コンクリートの配合と硬化管理

打ち継ぎに使用するコンクリートの配合や硬化管理は、打ち継ぎの品質に直接影響を与えます。

適切な配合や硬化管理を行わないと、打ち継ぎ部分の品質が低下し、耐久性や強度が不足する可能性があります。

施工時の気温や湿度の管理

打ち継ぎ作業を行う際には、気温や湿度などの気象条件を適切に管理することも重要です。

気温や湿度が高すぎると、コンクリートの硬化が不良になる可能性があります。

逆に、気温や湿度が低すぎると硬化時間が長くなるため、施工スケジュールが遅れる可能性があります。

安全対策

打ち継ぎ作業を行う際には、安全対策を適切に実施することも重要です。

適切な作業場所の設定・作業員の安全教育・適切な保護具の着用などを行うことで、作業中の事故や負傷を防ぐことができます。

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打ち継ぎのメンテナンス

コンクリートの打ち継ぎ部分は、建物や構造物の中で特に注意を払う必要があります。

適切なメンテナンスを行わないと、打ち継ぎ部分が劣化し、建物全体の安全性や耐久性に影響を与える可能性があります。

以下に、コンクリート打ち継ぎのメンテナンスについての注意点を見ていきましょう。

定期的な視察と点検

打ち継ぎ部分は劣化しやすい部分ですので、定期的に視察や点検を行い、劣化の有無や状態を確認することが重要です。

特に、雨漏り・ひび割れ・剥がれなどが見られる場合は、早急な補修が必要です。

適切な補修

打ち継ぎ部分に劣化や損傷が見られる場合は、適切な補修を行うことが重要です。

補修方法は、補修箇所や劣化の程度によって異なりますが、適切な補修材や工法を選択し、専門業者に依頼することが望ましいです。

定期的な清掃

打ち継ぎ部分は汚れやゴミがたまりやすいため、定期的な清掃を行うことで劣化を防ぐことができます。

特に、藻やカビが発生している場合は、適切な清掃方法で除去することが重要です。

環境への配慮

打ち継ぎ部分のメンテナンスを行う際には、環境への配慮も忘れないようにしましょう。

環境にやさしい補修材や清掃剤を選択し、廃棄物の処理も適切に行うことが重要です。

打ち継ぎ目には止水処理が必須

コンクリート継ぎ目処理として、止水処理が非常に重要です。

止水処理を行わないと、雨水や地下水などが建物内部に浸入し、建物の劣化やカビの発生などさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

止水処理を行うことで、建物の耐久性を向上させることができます。

また、建物内部を雨水や地下水から守り、建物の内部環境を保護することもできます。

止水処理の方法としては、止水板の設置が一般的です。

防水板を適切に施工することで、打ち継ぎ部分の水漏れや浸水を防ぎ、建物の耐久性や内部環境を守ることができるでしょう。

止水板の種類

コンクリート打設時のなかでも防水工事の際には、止水処理の絶縁材として止水板が用いられることがあります。

主な止水板の種類には、以下のようなものがあります。

ゴム製止水板

一般的な止水材料で、柔軟性があり、打ち継ぎ目に適しています。

耐候性や耐久性が高く、施工が比較的容易です。

合成樹脂製止水板

高い弾性を持ち、変形や割れに対して耐性があります。

耐候性が高く、長期間の使用に適しています。

金属製止水板

強度が高く、耐久性に優れています。

主に大規模な建築物や構造物で使用され、強い水圧にも対応できます。

まとめ

今回の記事ではコンクリートの打ち継ぎについて、継ぎ目の種類や施工の注意点などを解説してきました。

記事全体のポイントは、以下の通りです。

  • コンクリートの打ち継ぎとは大きな面積と厚みのあるコンクリートを複数回に分けて打設する工程
  • 打ち継ぎはコンクリートが乾燥する過程での割れやすさや気泡を減少させるために欠かせない
  • コンクリート構造の強度と耐久性を保ち、安全性と施工性を向上させるほかメンテナンスの容易化にもつながる
  • 継ぎ目の種類は水平打ち継ぎ目と鉛直打ち継ぎ目の2種類がある
  • 打ち継ぎは硬化されたコンクリートを打ち付けるが、打ち重ねは硬化途中のコンクリートに新しく打ち付ける施工
  • 打ち継ぎの施工方法は準備作業からはじまり型枠の設置・材料の準備・打ち継ぎの実施・硬化と仕上げの順で行われる
  • 打ち継ぎは打ち継ぐ位置と長さ・表面処理・硬化管理・施工時の気温と湿度の管理・安全管理などに注意が必要
  • メンテナンスは定期的な点検を行い、定期的な清掃と適切な補修などが求められる
  • 打ち継ぎ目は雨水は地下水が建物に浸入するのを防ぐために止水処理が欠かせない

このように、コンクリート打ち継ぎの特徴や注意点などを考慮することで、建物の耐久性が保たれます。

適切な施工で建物を劣化から守り、住環境の維持するためにも定期的なメンテナンスが欠かせないといえるでしょう。

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