折板屋根は、丈夫で耐用年数が長いのに加えて、施工費用も抑えられる非常に優秀な屋根です。
大型の倉庫や工場、体育館などの大型の施設のほか、ガレージや自転車置き場など幅広い場所に用いられています。
こちらの記事では、折板屋根のメリットやデメリット、種類や寿命など折板屋根の基本的な情報をお伝えしています。
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目次
折板屋根とは？
折板屋根とは、名前の通り金属製の板を折り曲げてつくられる大型の屋根です。
波型が特徴的な屋根を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
倉庫や工場、体育館などの大きくて鉄骨造りの建物に多く採用されています。
折板屋根は１枚の屋根材が10メートルを超えることもあり、長尺屋根と呼ばれることもあります。
金属板を波型に折り曲げることによって、屋根材自体の強度をあげて、長く大きなサイズの屋根を作ることができます。
原料は鋼板、ガルバリウム鋼板などの金属が使われることが一般的です。
折板屋根のメリット・デメリットは？
折板屋根のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
折板屋根のメリット
折板屋根のメリットは次のとおりです。
- 耐火性・耐久性が高い
- 加工しやすい
- 工期が短い
以下では折板屋根の各メリットについて詳しく解説していきます。
耐火性・耐久性が高い
一番のメリットは耐久性が高いことです。
１枚のサイズが大きいため継ぎ目が少なく、接合部分の劣化を抑えることができます。
また屋根自体を曲げることで強度が増し、頑丈な屋根となっています。
金属製のため火事の心配がなく、倉庫や工場など火災の不安がある場所にも適しています。
加工しやすい
折板屋根は加工しやすく、希望のサイズや形へ簡単に加工することができます。
建物の大きさや形状にあわせた屋根材を安易に準備できるのは、大きな魅力です。
工期が短い
大型の屋根を使用するため、工期が短く済むのも大きなメリットです。
工期が短いということは、必然的に施工費用も大幅に抑えることができます。
折板屋根のデメリット
折板屋根のデメリットは次のとおりです。
- 錆が発生しやすい
- 断熱性が低い
- 遮音性が低い
以下では折板屋根の各デメリットについて詳しく解説していきます。
錆が発生しやすい
金属製のため、錆の発生には注意が必要です。
錆が発生してしまうと、錆部分から腐食し最終的には穴があいて雨漏りの原因となります。
断熱性が低い
野地板や下地、屋根裏などがないため、折板屋根だけで断熱性を確保することは難しいです。
断熱材を利用することで、断熱性を高めることは可能です。
遮音性が低い
金属製の屋根のため雨音が気になる場合があります。
下地がなく直接梁に留められているので、全体に響きやすいといった影響もあります。
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折板屋根の種類は？
折板屋根の種類は3つあります。
- はぜ締めタイプ
- 重ねタイプ
- 嵌合式タイプ
以下では3種類それぞれの特徴を紹介していきます。
はぜ締めタイプ
屋根と屋根の継ぎ目部分を「はぜ」と言います。
このはぜ部分を接合して施工する方法です。
ボルトなどを使用しないため、屋根材に穴をあける必要がなく、雨漏りのリスクも少ないメリットの大きい方法です。
しかし強風に弱いというデメリットがあるため、風の強い地域では避けた方が賢明です。
重ねタイプ
ボルトで固定するタイプの施工方法です。
屋根材を直接ねじ止めすることで、強風でも飛ばされない頑丈な屋根を作ることができます。
ボルトが露出しているため、ボルト部分から錆が発生しやすいため注意が必要です。
嵌合式タイプ
接合部分をパズルのように嵌めて施工する方法です。
ボルトが露出しないため、すっきりとスタイリッシュな印象となり、美観という点でも利点があります。
施工費用は、他の工法と比べて高い傾向があります。
折板屋根の寿命は？
折板屋根の寿命は30年〜40年程度です。
屋根の厚み・金属の種類・メンテナンスの頻度によって、折板屋根の寿命は大きく前後します。
特に定期的なメンテナンスとして塗装工事を行なうことが非常に重要です。
塗装工事を怠ると、想像以上に早いタイミングで、葺き替え工事などの大掛かりなリフォームが必要となってしまいます。
まとめ
折板屋根についてまとめると、
- 折板屋根とは、工場・倉庫・駐輪場・ガレージなどに使用されることの多い、金属を折り曲げて作られた屋根
- 折板屋根は強度・耐火性に優れ、コストも安い優秀な屋根
- 加工しやすいのもメリットの一つ
- デメリットとしては、断熱性・遮音性が低いこと
- 折板屋根の寿命は30〜40年程度と言われているが、屋根材の厚み・使用金属・メンテナンス頻度によって大きく前後する
となります。
強度があり短工期・安価に施工できる折板屋根は非常に魅力的です。
導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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