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防水業者と塗装業者の違いを解説!どっちに頼むべき?見極めポイントや注意点も紹介

防水業者と塗装業者の違いを解説!どっちに頼むべき?見極めポイントや注意点も紹介

2025/08/18

建物のメンテナンスを考える際、多くの方が直面する疑問のひとつが「防水工事は専門の防水業者に任せるべきか?それとも塗装業者でも対応できるのか?」という点です。特に戸建て住宅やマンション、アパートなどを所有している方にとって、防水と塗装の違いを正しく理解し、的確な判断をすることは、建物の寿命や資産価値に直結します。

この記事では、それぞれの業者が得意とする工事内容や専門性、対応範囲の違いを明確にした上で、どんなケースでどちらの業者に依頼すべきかを丁寧に解説します。

また、後半では信頼できる業者の見極め方や注意点にも触れ、実際に依頼を検討している方が迷わず選択できるよう、実用的な情報をまとめています。防水と塗装、それぞれの業者の役割を理解し、後悔しない業者選びを行いましょう。

防水業者と塗装業者の違いとは?何が違うの?

防水業者と塗装業者は、いずれも建物を長持ちさせるための重要な役割を担っていますが、取り扱う施工の目的や専門分野が大きく異なります。

防水業者は「雨水などの浸入を物理的に防ぐ工事」が中心であり、建物内部への浸水リスクを軽減する防御壁のような役割を果たします。

一方、塗装業者は「外壁や屋根などの表面を美しく仕上げ、一定の保護を施す工事」が主となり、建物の見た目を保ちながら劣化の進行を遅らせる目的があります。

これらの違いを把握せずに業者選定をしてしまうと、想定していた仕上がりにならなかったり、思わぬトラブルの原因になったりする可能性があります。そのため、まずは両者の違いを客観的に比較することが重要です。

比較項目防水業者塗装業者
主な目的水の侵入を防ぐ美観を保つ・外壁保護
対象範囲屋上、ベランダ、屋根、外壁の隙間など外壁、屋根、内装など広範囲
主な工法塗膜防水、シート防水、シーリングなど各種塗料による塗装(シリコン、フッ素等)
防水効果◎(防水層を形成)△(塗膜による簡易的防水)
美観性△(性能重視)◎(デザイン重視)
工期の傾向長め(工程が多い)短め(塗装のみの場合)

上記の表からも分かるように、防水工事は建物の耐久性や雨漏り対策に直結する工事であり、塗装工事は美観と軽度の保護機能を提供するものです。目的が明確であれば、選ぶべき業者も自ずと見えてきます。

どんな工事を得意とするか

  • 防水業者:屋上・バルコニー・屋根・外壁目地・シーリング箇所など、水の侵入リスクが高い場所の防水処理に特化。
  • 塗装業者:外壁塗装・屋根塗装・鉄部塗装・室内の壁や天井の塗装など、広範囲かつ多様な仕上げ塗装に対応。

防水業者は、見えない部分の処理や下地の補修も重要視しており、建物内部まで影響を与えるような深刻な劣化に対して根本的な対処を行います。例えば、コンクリートの浮きやひび割れ、既存防水層の劣化などを見極め、適切な補修・再施工を実施できる点が大きな強みです。

一方、塗装業者は、色選びや仕上がりの艶、外観の統一感など、デザイン性を含めた施工が得意分野です。また、最近では遮熱塗料や光触媒塗料など、機能性を重視した塗料の提案・施工を得意とする塗装業者も増えており、建物の快適性向上を目的とする施工にも対応しています。

専門性に基づく施工品質の差

防水工事では、雨水の流れ、勾配設計、下地構造との接合部など、細かな部分の施工品質が工事の成否を分けます。知識と経験のある防水業者であれば、目に見えないトラブルの予防も含めて、高い品質の施工が期待できます。

塗装工事では、下塗り・中塗り・上塗りの三層構造や乾燥時間の確保、下地処理の丁寧さなどが品質に直結します。美しさだけでなく、耐久性を考慮した塗装を行う塗装業者を選ぶことで、満足度の高い仕上がりにつながります。

防水・塗装それぞれの業者に依頼すべきケースとは?

建物の状態や施工の目的によって、防水業者と塗装業者のどちらに依頼するべきかは大きく変わってきます。適切な業者に依頼することで、施工の効果が長持ちし、無駄なコストも回避できます。ここでは、具体的なケースごとにどちらの業者が適しているかを分かりやすく解説します。

防水業者に依頼すべきケースとは?

防水業者に依頼した方が良いのは、建物に直接的な水の侵入リスクがあるケースです。特に以下のような状況では、防水の専門知識と技術が求められます。

雨漏りが発生している、または兆候がある場合

  • 屋根裏や天井にシミが出ている
  • 壁際から水がにじむような感覚がある
  • 雨天時に室内で異音や水滴を感じる

こういった症状がある場合、防水層が劣化している可能性が高く、防水工法による補修が必要となります。塗装業者では対処しきれない場合が多いため、防水工事専門の業者に依頼するのが得策です。

バルコニーや屋上にひび割れや浮きがある場合

防水層の破断、膨れ、接着不良などが原因で水が浸入している場合、下地処理からやり直す必要があります。こうした構造的な修復を得意とするのが防水業者です。

防水性能を長期間維持したいとき

塗膜防水やシート防水などは、10年以上の耐用年数を誇る高性能な工法が多く、防水専門業者の丁寧な施工で効果が長持ちします。

塗装業者に依頼すべきケースとは?

塗装業者への依頼が適しているのは、美観を重視したい、または経年劣化により色褪せや剥がれが見られる場合です。

外壁や屋根の色あせ・チョーキング

  • 壁を手で触ると白い粉が付く(チョーキング現象)
  • 塗膜のひび割れや剥がれ
  • 色あせや艶引け

このような現象は塗装の劣化サインです。再塗装することで見た目の回復と、簡易的な保護が可能になります。

遮熱・断熱・防汚などの機能性塗料を使いたい場合

最近は、高機能塗料が多く登場しています。遮熱塗料は夏場の室内温度上昇を抑え、省エネにもつながります。これらの提案・施工は塗装業者が得意です。

内装のリフォームや鉄部塗装など、外壁以外の塗装工事

室内壁、天井、鉄骨階段、ベランダ手すりなど、細部の塗装に対応できるのも塗装業者ならではの強みです。

両方にまたがる工事は?塗装+防水を一括で依頼したいとき

建物の老朽化が進んでいる場合、「塗装」と「防水」の両方が必要になるケースも多々あります。

たとえば以下のような場合です。

  • 外壁塗装を行うが、シーリングが著しく劣化している
  • 屋根塗装と同時に屋上の防水工事も必要
  • 建物全体を一度にリフレッシュしたい

このようなケースでは、塗装・防水両方に対応できる総合施工業者を選ぶのがベストです。ワンストップ対応により、費用の最適化や工期の短縮が可能になります。

防水工事や塗装工事において信頼できる業者の見極め方と依頼のポイント

防水工事や塗装工事を成功させるためには、適切な業者選びが最も重要な要素です。見積もりの比較や過去の施工実績の確認、アフターサービスの有無など、選定時にチェックすべきポイントを知ることで、安心して依頼できる業者に出会えます。

優良業者を見極める5つのチェックポイント

  1. 複数の業者から相見積もりを取る
  2. 施工実績・専門性を確認する
  3. 口コミや評判をチェックする
  4. 見積書の明瞭さ・丁寧さ
  5. 保証内容とアフターフォローの有無

防水業者・塗装業者のいずれに依頼する場合でも、信頼できる業者を選ぶことが失敗を避ける最大のポイントです。以下の5つの観点から確認しておきましょう。

複数の業者から相見積もりを取る

1社だけで判断するのではなく、2〜3社程度から相見積もりを取得するのが基本です。価格の比較だけでなく、対応の丁寧さや提案内容の質も確認しましょう。

施工実績・専門性を確認する

過去の施工事例が豊富かどうかは、その業者の信頼性を測る重要な指標です。自分の依頼内容と近い工事を手がけた実績があるかを確認してください。

口コミや評判をチェックする

Googleマップや口コミサイトなどで第三者の評価を確認しましょう。悪い評価が多すぎる場合は注意が必要です。

見積書の明瞭さ・丁寧さ

見積もりの内容が細かく書かれているか、不明瞭な項目がないかをチェックしましょう。”一式”ばかりで内訳が分からない場合は要注意です。

保証内容とアフターフォローの有無

施工後に万が一トラブルがあった際の対応体制を確認することも重要です。保証期間や定期点検の有無など、将来的なメンテナンス対応も加味して判断しましょう。

防水・塗装両方に強い業者を選ぶメリット

防水工事と塗装工事のどちらも一社で対応できる業者を選ぶと、以下のような利点があります。

  • 足場の共用でコスト削減
  • 工期が短縮される(スケジュール管理が一括)
  • 責任の所在が明確
  • 建物全体の総合診断・提案が可能

特に大規模な修繕や複合的な工事が必要な場合は、防水+塗装に対応可能な一括施工業者が強くおすすめされます。

防水・塗装業者選びに失敗しないためのアドバイス

  • 契約前に不明点は必ず質問しておく
  • 説明があいまいな業者は避ける
  • 契約書と見積書の内容に相違がないか確認

また、工事を急がず、納得できるまで検討・比較する姿勢も大切です。焦って契約を進めてくる業者には注意が必要です。

防水工事と塗装工事に関するよくある質問(FAQ)

防水工事や塗装工事を初めて検討する際には、分からないことや不安な点が多く出てくるものです。ここでは、施主からよく寄せられる質問を5つ取り上げ、それぞれ丁寧に回答します。業者選びや施工前の確認に役立つ内容をまとめました。

Q1. 防水工事と塗装工事は同時に行えますか?

A. はい、可能です。足場費用や工期を節約できるため、同時施工は非常に効率的です。ただし、建物の状態によっては優先順位をつける場合もあるため、総合的に対応できる業者への相談がおすすめです。

Q2. 防水工事と塗装工事の費用相場はどのくらい?

A. 一般的に防水工事は1㎡あたり4,000〜8,000円、塗装工事は2,000〜4,000円程度です。使用材料や施工範囲によって大きく変動するため、複数社からの見積もり取得が重要です。

Q3. 工事期間はどれくらいかかりますか?

A. 建物の規模や施工内容によりますが、防水工事は3日〜1週間前後、塗装工事は7日〜2週間程度が一般的です。天候や乾燥時間によって延びることもあります。

Q4. 工事中は建物に住みながらでも大丈夫?

A. はい、多くのケースで居住しながら施工可能です。ただし、足場の設置や作業音、窓の開閉制限など多少の不便が生じる場合があります。事前に業者と十分な打ち合わせを行いましょう。

Q5. 業者に施工を依頼する前に準備することは?

A. 建物の図面や前回の工事記録があれば用意しておくとスムーズです。また、気になる症状や希望する工事内容をまとめておくと、業者との打ち合わせが効率的になります。

防水工事と塗装工事は目的に応じた業者選びで満足度の高い施工を|まとめ

防水工事と塗装工事は、どちらも建物の保護と維持に欠かせない重要な施工ですが、それぞれ異なる専門性と役割があります。雨漏りや防水性の確保が目的であれば防水業者、美観や塗膜による軽度の保護が目的であれば塗装業者が適しています。業者を選ぶ際は、施工目的や建物の状態を見極めたうえで、信頼できる業者を選定することが何より大切です。

また、防水と塗装の両方を一括して依頼したい場合には、総合施工に対応できる業者を選ぶことで、工事の手間やコストを抑えつつ、高品質な仕上がりを実現できます。業者選びが成功すれば、建物の資産価値や快適性を長期にわたって維持できるでしょう。

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