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外壁塗装に住宅ローンは使える?賢い資金調達方法と注意点を解説

外壁塗装に住宅ローンは使える?賢い資金調達方法と注意点を解説

2025/07/31

外壁塗装を検討している方にとって、資金の工面は大きな課題です。特に100万円を超えることもある工事費用に対して、「住宅ローンが使えたら助かるのに」と考える方も多いのではないでしょうか。実際に、まとまった費用を一度に用意するのは簡単ではありません。外壁塗装は家の見た目だけでなく、防水性や耐久性を保つためにも重要なメンテナンス工事です。本記事では、外壁塗装に住宅ローンが使えるのか、使える場合の条件や代替ローンとの違い、金融機関ごとの特徴、注意点などを詳しく解説します。資金調達の選択肢を広げ、より賢いリフォーム計画を立てるための情報をお届けします。

外壁塗装に住宅ローンは使えるのか?

外壁塗装は住宅ローンの対象になるのか、疑問に思う方も多いでしょう。住宅ローンは基本的には新築購入や建て替え、購入物件に付帯する設備の設置などを目的とした融資です。

一般的な住宅ローンの用途とは

住宅ローンは主に次のような用途で利用されます

  • 住宅の新築、購入
  • 住宅の建て替え
  • 住宅購入に伴う諸費用
  • 住宅取得に付随する設備費用(照明・給湯器など)

このように、住宅ローンの本来の目的は「住宅取得」に関わる費用であり、原則として単独の外壁塗装のみでは利用できないケースが多いです。

外壁塗装に住宅ローンが適用できる条件

ただし以下のようなケースでは、外壁塗装が住宅ローンで賄える可能性があります。

  • 住宅ローンの借り換え時に、外壁塗装分を含めて借り換えローンを組む
  • 住宅の購入と同時にリフォーム(外壁塗装)を行う場合
  • リフォーム一体型住宅ローンを利用する場合
  • 耐震補強や断熱改修など他の改修とあわせて工事する場合

特にリフォーム一体型住宅ローンは、金融機関によっては既存住宅に対する大規模改修(外壁、屋根、内装など)をローン対象として認めています。あくまで「住宅の価値を向上・維持させる改修」と見なされることが前提です。

外壁塗装に利用できる主なローンの種類と違い

住宅ローンが使えない場合でも、外壁塗装に使えるローンはいくつか存在します。それぞれの特徴を理解することで、自分に最適な資金調達方法が見つかります。

住宅ローン vs. リフォームローンの違い

項目住宅ローンリフォームローン
金利低め(0.5~1.5%)高め(1.5~4%)
審査期間長め(1~3週間)短め(即日~1週間)
担保必要(不動産)原則不要
借入額数千万円まで可能数十万~1,000万円程度
用途住宅購入・併用リフォームなど改修・塗装など単独工事対応

リフォームローンは、担保が不要で審査が早い一方、金利が高めに設定される傾向があります。外壁塗装のみの目的であれば、こちらの方が手軽に利用できる場合もあります。ただし、月々の返済額や返済期間が住宅ローンと比較して短くなるため、事前に返済計画をしっかり立てておく必要があります。

リフォーム一体型住宅ローンとは

リフォーム一体型住宅ローンとは、住宅の購入時に同時に改修費用も含めて借り入れできるタイプの住宅ローンです。新築だけでなく、中古住宅の購入+リフォームにも対応している商品が増えてきました。

このタイプのローンでは、外壁塗装も住宅取得に付随するリフォームとして組み込めるため、低金利で高額の借入が可能になる点が魅力です。長期間かけてゆとりある返済が可能になる反面、事前審査が厳しかったり、工事完了報告の提出が必要な場合もあるため、手続きの煩雑さには注意が必要です。

また、金融機関によっては施工業者の選定条件(登録業者であることなど)も設けているケースがありますので、契約前に要件を必ず確認しておくようにしましょう。

金融機関別の外壁塗装に対応した住宅ローンの事例

ローン商品は金融機関によって条件や取り扱いが異なります。以下では、各金融機関の一般的な特徴や事例を紹介します。

メガバンク・地方銀行の対応状況

三井住友銀行やみずほ銀行などのメガバンクでは、住宅ローンでの外壁塗装対応は原則不可ですが、リフォームローン商品として専用ローンを展開しています。

一例として、みずほ銀行の「多目的ローン」や、三井住友銀行の「無担保リフォームローン」は、外壁や屋根の改修にも使えるよう設計されています。

地方銀行の中には、地域密着型で外壁塗装を含むリフォームローンに積極的なところもあり、審査の柔軟性や金利条件で優位性を持つ場合があります。中には、太陽光発電や断熱材導入といったエコリフォームへの優遇金利制度を取り入れている銀行もあります。

JA・信用金庫・ネット銀行の特徴と注意点

  • JA・信用金庫:地域貢献型金融機関で、比較的低金利なリフォームローンを提供しているケースが多く、顧客対応も親切。書類の相談や手続き支援など、初めての方にも安心して利用できる環境が整っています。
  • ネット銀行:手続きが早く、金利が低めのケースも。ただし、すべてオンラインで完結するため、書類の用意や手続きに不安がある方にはハードルとなることも。チャットサポートの充実度も金融機関によって異なるため、サポート体制を事前にチェックすることが大切です。

いずれの場合も、利用前には金融機関の公式ページで商品概要や金利、諸費用を必ず確認し、不明点があれば事前相談するようにしましょう。工事費用やローン返済総額を把握したうえで、無理のない返済計画を立てることが最も重要です。

外壁塗装費用の相場と資金計画の立て方

外壁塗装にかかる費用は、建物の大きさや塗料の種類、工事内容によって大きく異なります。さらに、地域の相場や業者の施工方法によっても変動するため、事前の見積もりと費用計画が重要です。住宅ローンやリフォームローンを検討する際には、まず自宅に必要な塗装内容や費用を明確にし、それに基づいて無理のない返済計画を立てることが失敗しないポイントになります。

外壁塗装の一般的な費用相場

外壁塗装の費用は以下の要因によって大きく左右されます。

  • 建物の延床面積
  • 使用する塗料のグレード(ウレタン、シリコン、ラジカル、フッ素、無機系など)
  • 足場の有無と設置費用
  • 下地処理の有無と劣化状況
  • 建物の形状や階数、外壁材の種類
  • 施工時期(繁忙期・閑散期)

以下は一般的な相場です。

建物の規模費用相場(税抜)
30坪(約100m²)80〜120万円
40坪(約130m²)100〜150万円
50坪(約165m²)130〜180万円

※上記は一般的なシリコン塗料を使用した場合の目安です。使用する塗料や付帯工事(雨樋・軒天・破風板など)の有無で大きく変動します。さらに、高耐久なフッ素系や無機系塗料を選ぶと、20〜30万円以上上乗せされることもあります。

ローンを組む前に考えるべき資金計画

ローンを活用する前に、以下の項目を整理しておくことが重要です。資金計画が曖昧なままローンを組むと、将来の家計に負担をかけるリスクがあります。

  • 自己資金はいくら用意できるか?(頭金の準備)
  • 工事費用以外に発生する諸費用(仮住まい・登記費・契約書印紙代・保証費用など)はあるか?
  • 収入に対して毎月無理のない返済額は?家計のバランスは取れているか?
  • 将来的な修繕やメンテナンス費用(屋根・配管・内装など)も視野に入れているか?
  • 借入先(銀行・信用金庫・ネット銀行など)の比較は十分か?

また、事前に複数の業者から相見積もりを取得し、信頼できる専門家やファイナンシャルプランナーに相談することで、資金繰りのリスクを減らせます。

外壁塗装で住宅ローンを使う際のメリット・デメリット

ローンを活用することで、まとまった資金を一括で用意しなくても外壁塗装が可能になります。しかし、当然ながらメリットだけでなくデメリットもあるため、両者を理解したうえで判断しましょう。

メリット

  • 低金利で借入可能(住宅ローンや一体型ローンの場合)
  • 長期分割返済により、月々の返済負担が軽減できる
  • 現金を手元に残せるため、他の緊急出費に備えることができる
  • 資産価値の維持や外観の印象向上で、将来的な売却時にもプラスに作用する
  • 老朽化を防ぐことで、将来的な大規模修繕のコスト削減につながる可能性がある

デメリット・注意点

  • 審査に時間がかかる(特に住宅ローンや借り換え時)
  • 金利によっては返済総額が大きくなる(特に変動金利の場合)
  • 抵当権設定や担保提供が必要な場合があり、手続きが複雑になる
  • 返済が長期にわたるため、収入変動やライフスタイルの変化に注意が必要
  • 借入金額が増えることで、他のローン(教育・車など)の審査に影響する可能性も

総合的に判断するためには、金利・手数料・返済シミュレーションなどを事前に比較し、将来の生活設計も含めて総合的に検討することが欠かせません。

よくある質問(FAQ)

Q1. 外壁塗装に住宅ローンを使うには何が必要ですか?

A. 原則として、住宅の取得と同時に行うリフォームや、借り換え時に組み込むケースに限られます。必要書類としては、工事見積書、施工内容、住宅ローン契約書、金融機関指定の申請書類などが求められます。工事内容によっては建築確認申請が必要なケースもあります。

Q2. リフォームローンと住宅ローンのどちらを選ぶべきですか?

A. 外壁塗装だけを目的とする場合は、審査が早く無担保でも借りられるリフォームローンの方が適しているケースが多いです。ただし、返済期間が短く金利がやや高めになる点は考慮が必要です。住宅購入と同時に外壁塗装をする場合や、借入額が大きい場合は住宅ローンのほうがメリットがあります。

Q3. 外壁塗装後に住宅ローンに組み込むことはできますか?

A. 原則として不可です。住宅ローン契約前または借り換えの際に同時申し込みが必要です。工事が完了してからではローンの対象外となるケースが大半であり、金融機関によっては事前審査が必須とされているため、早めの相談が重要です。

まとめ

外壁塗装は定期的に必要な重要なメンテナンス工事であり、美観の維持だけでなく建物の劣化防止や資産価値の維持にも大きく関わる作業です。しかし、費用は決して安くはなく、資金の準備に悩む方も多いのが実情です。

住宅ローンやリフォームローンを活用することで、一度にまとまった支出を避けながら、必要なメンテナンスをタイミングよく実施できます。ただし、ローンには審査や契約条件、返済負担などのリスクも伴います。金融機関ごとの特徴や金利、返済条件をしっかり比較し、自分に合った資金計画を立てることが何より重要です。

本記事を参考に、最適な資金調達方法を見つけ、外壁塗装を通じて安心・快適な住まいを維持していきましょう。

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