タイル床の防水工事の費用相場は?
タイル張りの床はおしゃれ感があって人気です。
しかし防水工事が必要なケースがあるのはご存じですか?
そこで今回は、タイル床の防水工事の費用相場について解説していきます。
タイル床には防水工事が必要
「タイル床に防水工事は必要ないのでは?」と思っているかたもいるようです。
しかし劣化が進んだタイル床に防水工事を行なわないと、雨漏りの原因になります。
タイル自体は耐久性が高いですが、目地の部分(コーキング部分)や下地が劣化しているケースが多いのです。
タイル床に劣化している部分がないかどうか、定期的に点検する必要がありますよ。
どんな防水工事を行なうの?
タイル床では、次のような防水工事を行なうのが一般的です。
タイルの補修
タイルにひび割れや剥がれ、浮きなどが発生した場合は防水性能が落ちます。
ひび割れは紫外線や衝撃により起こり、剥離や浮きは接着剤として使われているモルタルの経年劣化により起こります。
タイルの塗装
タイル表面に塗装を施すことにより、劣化を遅らせたり汚れが付きにくくしたりできます。
下地の防水
タイル自体に問題がなくても、タイル下の防水層やモルタルが劣化しているケースは多いです。
下地に染み込んだ雨水が原因で、雨漏りが起こることもあります。
これを防ぐ目的で、下地の防水が行なわれます。
タイル床の防水工事の費用相場
例えばベランダのタイル床の張替え行なう場合、10㎡(6畳)の面積で総額130,000~300,000円ほどの費用がかかります。
デザインによっても費用は異なりますが、1㎡あたりで総額8,000~15,000円が相場と言われています。
ただし、ちょっとした補修のみだと、5万円前後で施工できるケースも多いですよ。
防水工事の施工の流れ
今回は「タイル塗装」の流れについてご紹介していきます。
施工内容は状況によって異なりますが、ぜひ参考にしてみてください。
①洗浄
②養生
③シーリング
④プライマーの塗布
⑤塗料の塗布
⑥トップコートの塗布
①洗浄
まずはタイル床表面の汚れを落とします。
汚れていると塗料が定着しにくくなったり、塗装表面に凹凸ができやすくなります。
②養生
施工部分以外に塗料が付かないように、周囲をマスキングテープで養生(保護)します。
③シーリング
目地のひび割れ部分などを、シーリング材で埋めていきます。
④プライマーの塗布
シーリング材が乾いたら、防水塗料との接着性を高めるプライマーを塗っていきます。
⑤防水塗料の塗布
クリヤー塗装などの防水材を、タイルの表面全体に塗っていきます。
複数回塗り重ねることにより、さらに防水効果が高まります。
⑥トップコートの塗布
最後に表面を保護するトップコートを塗り、施工完了です。
信頼できる施工業者を見つけるには
信頼できる施工業者を見つけるには、以下のポイントを押さえておきましょう。
複数の業者を比較する
始めから1社に絞ってしまうと、価格や工事内容などを比較できず、業者の言いなりになってしまいがちです。
複数の業者を比較することで「適正価格はいくらか」「対応が丁寧なのはどの業者か」といったことが分かります。
施工実績を確認する
施工実績が少ない業者だと、施工品質が低くなりがちです。
自社のホームページで施工内容を公開している場合も多いので、事前に確認しておきましょう。
アフターサービスを確認する
長期保証や定期点検などがあるのかどうか、アフターサービスについてもチェックすることが大切です。
万が一施工不良が見つかった場合に、どんな対応をしてもらえるのかを確認して起きましょう。
資格保有者がいるか確認する
国家資格である「防水施工技能士1級」の資格を持ったスタッフがいる業者は信頼感があります。
一定以上の技術や知識があることの証明になるでしょう。
防水工事では長尺シートを使う場合もある
タイル床を長尺シート防水に変更するケースもあります。
長尺シートとは、塩化ビニール製のシート状の床材です。
摩耗に強いので、人の出入りが多い店舗や公共施設で使われることが多いです。
表面に木目や石目など色々な模様がプリントされていて、凹凸のバリエーションも豊富です。
施工の際はタイルを剥がして下地処理を行なった後に、長尺シートを貼り付けます。
ちなみに長尺シートの種類によっては、タイルの上からそのまま施工できるものもありますよ。
タイル床の防水工事まとめ
今回の記事の内容を以下にまとめましたので、ぜひ確認してみましょう。
・タイルに防水工事を行なうと雨漏りを防げる
・工事では補修や塗装、下地の防水などを行なう
・1㎡あたりの費用総額は8,000~15,000円
・信頼できる施工業者を見つけることが大切
タイル床の防水工事を行なうことにより、建物自体の寿命を延ばすことにも繋がります。
定期的にタイルが劣化していないかどうかをチェックして、ぜひ防水工事を行なってみてくださいね。