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改修工事で鉄筋造の陸屋根にやってはいけない防水工事とは?

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改修工事で鉄筋造の陸屋根にやってはいけない防水工事とは?

改修工事で鉄筋造の陸屋根にやってはいけない防水工事とは?

2024/05/14

近年においては、鉄骨や鉄筋を用いたマンションにお住まいの方も多くいらっしゃいます。

マンションやビルなどは強固な造りをしているものの、陸屋根をはじめとする部分は紫外線や雨水の影響を受け続けます。

そのため、防水工事をはじめとする改修を行って、建物を守ることが大切です。

しかし、防水工事にはウレタン防水・シート防水・FRP防水などのさまざまな種類があり、場所や環境によって適した工事が異なります。

万が一、適切な工事でなかった場合、施工不良や再施工が生じることもあるでしょう。

適した工事を施工するためには、それぞれの工事における特徴を踏まえておくことが大切です。

今回は、鉄骨造で作られた陸屋根における、防水工事の詳細についてご紹介いたします。

 

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建物の鉄骨造とは?

建物は、柱・はりなどを骨組みにして形作られています。

それらの主要な骨組みに、鋼鉄を使用する建築工法の一つが、鉄骨造です。

防水の改修工事を行ううえで、下記のような鉄骨造の特徴を押さえておきましょう。

◼︎構造材で鋼鉄を使用

はりや柱などの建物における主要な構造材として、鋼鉄を使用します。

鋼鉄は強度を持ちながらも、鉄筋やコンクリートよりも比較的軽量です。

そのため、大規模な施設・複雑な形状の施設建築に採用されています。

◼︎鉄筋やコンクリートを使用しない

鉄骨造では、鉄筋やコンクリートを使用しません。

そのため、屋根をはじめとする建物事態の重量が軽くなり、建築プロセスも速やかに進みます。

◼︎柔軟性と耐震性を持つ

鉄骨は、柔軟で粘り強い性質を持ちます。

そのため地震や振動など、外部の力に対して柔軟に対応し、耐震性が高いと言われています。

◼︎大規模な施設の建築に用いられる

鉄骨は、柔軟性と耐震性を持ちます。

近年においてはその特徴を活かして、超高層建築物・大規模商業施設・体育館などの建築で採用されます。

鉄筋コンクリート造との違い

建築工法においてよく見聞きするものが、鉄筋コンクリート造です。

鉄骨造と鉄筋コンクリート造には、異なる点があります。

陸屋根における防水の改修工事を行う際には、下記のような違いを踏まえておきましょう。

◼︎材料・構造

はりや柱などの骨組みに鉄骨を使用するのが、鉄骨造です。

一方で、鉄筋コンクリート造は柱やはりを形作る際に、組み上げた型枠に鉄筋を配置してコンクリートを流し込みます。

◼︎接合部

鉄骨造の接合部は、ピン接合されていて柔軟性があります。

対して、鉄筋コンクリート造は鋼接合されており、柔軟性がありません。

◼︎特性

鉄骨造の特性は、地震に強い点や建築コストを抑えられる点です。

一方で鉄筋コンクリートの特性は、遮音性・耐震性・耐火性に優れている点が挙げられます。

鉄骨造の種類

ひとえに鉄骨造と行っても、種類があるのをご存じでしょうか。

鉄骨造の種類は、使用される鋼材の厚さによって分類されます。

種類は、軽量鉄骨造と重量鉄骨造の2種類です。

陸屋根の防水改修工事を行うためにも、下記のような特徴を踏まえておきましょう。

◼︎軽量鉄骨造

鋼材の厚みが6mm未満の場合は、軽量鉄骨造です。

柱やはりを、ブレースと呼ばれる筋交いで強度を補強します。

特徴としては、プレハブ工法を採用している・作業負担が軽い・重量鉄骨造に比べて建築費用が抑えられることなどが挙げられます。

◼︎重量鉄骨造

鋼材の厚みが6mm以上である場合は、重量鉄骨造です。

マンションや高層ビルなどの大きな建物を建築する際に、重量鉄骨造が用いられます。

柱とはりを剛接合した枠組みで支える、重量鉄骨ラーメン構造が主な構造形式です。

特徴としては耐震性や耐久性に優れ、軽量鉄骨造よりも強度が高い点が挙げられます。

3階建て以上のビル・マンション・体育館など、大きな空間を作る際に適しています。

鉄骨造建物で採用される屋上防水改修工事の種類

鉄骨造で作られた建物であっても、紫外線や雨水の影響で、屋上・陸屋根をはじめとする箇所が劣化していきます。

劣化を防いで建物を良い状態で維持していくには、防水工事を施すことが重要です。

防水工事はさまざまな種類があるため、下記のような特徴を踏まえたうえで検討しましょう。

◼︎ウレタン防水

液状のウレタン樹脂を塗布することで、防水層を形成する方法がウレタン防水です。

複雑な形状をしている場所であっても施工でき、継ぎ目のない綺麗な仕上がりが特徴です。

工期は約1〜5日と短く、費用の相場は1平方メートルにつき約3,000~7,500円ほどになります。

耐用年数は約10〜12年ほどですが、定期的なトップコートの塗布が必要です。

仕上がりは職人の力量によるため、施工を依頼する会社はしっかりと選びましょう。

◼︎シート防水

塩化ビニールやゴムなどでできたシートを用いて、防水層を形成する方法がシート防水です。

広範囲であっても一度に施工でき、耐久性が高い・価格の手頃さが特徴として挙げられます。

工期は約2〜4日ほどを要し、費用の相場は1平方メートルにつき約4,000~7,000円ほどです。

耐用年数は約10〜15年ほどですが、防水層の劣化に応じて定期的なトップコートの塗布が必要と言えるでしょう。

工法は、密着工法と機械固定工法の2種類です。

シート防水の施工は難易度が高く、起伏のある箇所やつなぎ目の接着には技術を必要とします。

◼︎アスファルト防水

液状の溶解アスファルトとアスファルトシートを組み合わせて、防水層を形成する方法がアスファルト防水です。

施工には約3週間ほどの日数を必要としますが、高い耐久性を誇ります。

ビルや商業施設の屋上などで、用いられることの多い防水工事です。

耐用年数は約15〜25年であり、費用の相場は約5,000~8,000円ほどです。

施工後において、不良が出にくい点もメリットと言えるでしょう

鉄骨造建物の陸屋根に屋上防水改修工事を行う注意点

鉄骨造かつ陸屋根である建物の防水改修工事について、検討されていませんか。

防水工事を行う際に、複数の気をつけるポイントがあります。

施工会社へ改修工事を依頼する前に、下記のようなポイントをしっかりと押さえておきましょう。

◼︎陸屋根の状態を踏まえておく

雨漏りが生じている場合、防水工事だけでは対応できないことも考えられます。

また、陸屋根に生じた劣化を放置しておくと、建物の寿命を縮めてしまう恐れもあるでしょう。

現在の状況や問題を踏まえることはもちろんのこと、過去で行った防水工事の内容・定期的に行ったメンテナンスの状況も知っておくことが大切です。

◼︎適した防水工事を選ぶ

防水工事には、ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水など、さまざまな種類があります。

ウレタン防水は広い範囲の施工には不向きであるものの、複雑な形状の施工には適しているといった形で、それぞれにおいて特徴が異なります。

施工する場所や環境に合った施工にするためには、適した防水工事を選ぶことが大切です。

適した防水工事の種類が分からない場合は、プロへ依頼して説明を受けた後に選ぶようにしましょう。

◼︎事前の調査を行う

建物の雨漏りが気になって、防水改修工事をされる方もいらっしゃいます。

しかし防水工事を行っても、雨漏りが必ず解決するとは限りません。

雨漏りが生じる原因は防水層の劣化のほか、外壁のひび割れ・窓周りの劣化・勾配の不良・排水溝の詰まりなどがあるためです。

防水工事を行っても「問題が解決されない」といった事態にならないために、事前の調査を行って原因を特定しておきましょう。

鉄骨造建物陸屋根から雨漏りの起こる原因

雨漏りの原因は、さまざまなものがあります。

早期の対処・改修工事を行うためにも、下記のような原因を踏まえておきましょう。

◼︎コンクリートのひび割れ

鉄骨造建物における雨漏りの原因として多いものが、コンクリートのひび割れです。

コンクリートのひび割れは、気温変化・コンクリート中性化・施工不良などで引き起こされます。

ひび割れのリスクを減らすためにも、定期的なメンテナンスと補修を検討しましょう。

◼︎コーキングの劣化

コンクリートのひび割れに加えて雨漏りが生じる原因には、使用しているコーキングが挙げられます。

本来は機密性や防水性を高める役割を持つコーキングも、劣化すると収縮やひび割れで雨漏りにつながります。

◼︎防水層のはがれや浮き

施工したばかりの防水層は、防水の機能を果たしてくれます。

しかし、劣化や施工不良によって防水層のはがれや浮きが生じて、雨漏りにつながります。

補修を行うには専門的な知識や技術を必要とするので、プロへ補修を依頼しましょう。

◼︎排水口の詰まりや水たまり

防水層において、排水は重要な部分です。

排水口や雨どいが詰まったり、水たまりが生じたりすると防水層の劣化が進んで、建物内へ雨水が浸入しやすくなります。

◼︎勾配の不良

陸屋根において排水を行うために、勾配が設けられています。

しかし、勾配が不良であると、排水がうまくいかずに水たまりを生じさせるでしょう。

設計のミス・施工の問題などから、勾配不良が生じることがあります。

勾配不良が疑われる場合は、プロに調査を行ってもらいましょう。

まとめ

今回は、改修工事で鉄筋造の陸屋根にやってはいけない防水工事に関する注意点・原因・特徴などについて解説してきました。

鉄筋造の陸屋根への防水工事を検討する場合は、下記のようなポイントを押さえておきましょう。

  • 鉄骨造の特徴は、構造材で鋼鉄を使用・柔軟性と耐震性を持つ・大規模な施設の建築に用いられるなどが挙げられる
  • 鉄筋コンクリート造との違いは、材料・構造・接合部などがある
  • 鉄骨造の種類には、軽量鉄骨造と重量鉄骨造がある
  • 防水改修工事には、ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水などの種類がある
  • ウレタン防水は、施工箇所が広い場合には不向き・定期的なトップコートの塗布が必要などの特徴がある
  • シート防水は起伏のある場所での施工が難しく、定期的なトップコートの塗布が重要である
  • アスファルト防水は長い耐用年数を持つものの、工期が長い点に留意する必要がある
  • 施工を検討する際は陸屋根の状況に加えて、事前調査を行う・過去に行った防水工事の内容を踏まえる・適した防水工事を選ぶことが大切
  • 雨漏りの原因として、コンクリートのひび割れ・コーキングの劣化・排水口の詰まりや水たまり・勾配不良がある

鉄骨造の陸屋根は、適切な防水工事を行わなければ防水層の劣化や雨漏りを引き起こしてしまいます。

建物を長持ちさせるためにも、定期的な点検とメンテナンスを行うことが大切です。

今回ご紹介したポイントを踏まえて、最適な防水工事を行いましょう。

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