屋上(陸屋根)の雨漏りはなぜ起こる?水漏れを修理する方法
2024/05/14
建物の屋上は陸屋根と呼ばれる、傾斜がないフラットな状態の屋根を指します。
傾斜がなく屋上として活用できる反面、防水工事が十分でない場合は雨水が溜まりやすく、雨漏りしてしまう可能性があるのです。
そのため、一般的な屋根と違い、雨漏りしやすいといわれているため、陸屋根の雨漏りにお困りの方も多くいらっしゃるでしょう。
こちらでは、陸屋根の水漏れを修理する方法について詳しくご説明していますので、雨漏りにお困りの方はぜひ参考にしてください。
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屋上(陸屋根)で雨漏りが起こる原因
屋上として活用できる陸屋根が一般的な屋根と比べて雨漏りしやすいのは、以下に挙げる2点が主な原因といわれています。
・傾斜がなくフラットであり、雨水が溜まりやすいため
・屋根材が使用されておらず、防水層のみで雨漏りを防いでいるため
陸屋根は傾斜がなくフラットであるため、通常の屋根より雨水が溜まりやすい構造です。
また、防水層の劣化によって雨漏りに直結してしまうのも、雨漏りしやすい理由の1つといえるでしょう。
しかし、屋上で雨漏りが発生する理由は他にも挙げられます。
まずはどのような原因によって屋上で雨漏りが発生してしまうのか、詳しく見ていきましょう。
■防水層の劣化によるもの
屋上は屋根材を使用しておらず、防水層のみで雨漏りを防いでいます。
そのため、防水効果が低下し防水層が劣化することで雨漏りが発生しやすくなるのです。
防水層の劣化にはいくつかありますが、主に以下に挙げる6点が当てはまるでしょう。
・防水層のひび割れ
・防水層の膨張
・防水シートの剥がれ
・目地の劣化によるもの
・カビやコケの発生によるもの
・防水層の破損
防水層は劣化するとひび割れや亀裂・破損してしまう場合があります。
わずかな隙間から雨水が入り込むことで、雨漏りにつながってしまうのです。
コケやカビが根付くことで防水層を貫通して雨漏りしてしまう場合も多く、屋上の適切な活用ができなくなってしまう場合もあるでしょう。防水シートの剥がれや防水層の膨張・目地に行ったコーキング材の劣化なども雨漏りに直結してしまうのです。
■付帯部の劣化によるもの
屋根本体と外壁以外の建物部分を付帯部といいますが、この部分が劣化してしまうのも雨漏りの原因につながります。
防水層のみに着目してしまいますが、付帯部である手すりや笠木の継ぎ目からも雨漏りが発生するケースが多いです。
防水層の点検だけではなく、屋上全体の設備のメンテナンスを定期的に行っておくことが大切です。
■排水溝設備の劣化や詰まりによるもの
陸屋根は一般的な屋根と異なり、傾斜がないため排水設備を通じて雨水が流れ落ちる仕組みになっています。
そのため、防水層の劣化だけではなく、排水設備の詰まりやひび割れによって雨漏りが発生するケースも少なくありません。
陸屋根にとって排水設備は重要な意味を持っているため、排水溝が詰まらないようこまめに清掃を行うようにしましょう。
■出入口周辺や外壁の劣化や破損によるもの
陸屋根は屋上として利用できるため、出入口が備わっています。
出入口周辺のコーキングの劣化や外壁のひび割れ・破損も雨漏りの原因の1つです。
屋上の一部であるため、定期点検の際にしっかりメンテナンスを行いましょう。
■勾配がないために起きてしまう
陸屋根は傾斜が全くない訳ではありません。
排水のために緩やかな傾斜が付いていますが、傾斜が足りないことで雨水が溜まってしまい、雨漏りにつながるケースもあります。
新築なのに雨漏りが発生する場合、勾配不足が考えられるため、施工業者へ相談してみましょう。
屋上の雨漏りで起こりうる被害
屋上で水漏れが発生した場合、さまざまな悪影響を及ぼします。
「ただの水漏れだから」と放置してしまうと、建物全体の劣化が進んでしまうケースも少なくありません。
取り返しのつかない事態になる前に対策を行うため、水漏れで起こる被害について詳しく解説いたします。
■建物内部の劣化
屋上で水漏れが発生すると、建物内部へ雨水が侵入してしまいます。
雨水によって建物内部の木材や金属が腐食してしまうと、耐久性に大きな悪影響を及ぼしてしまうのです。
外部からは確認しにくい場所のため、気が付いたときには被害が拡大しているケースも多いでしょう。
■天井や内装の汚損
屋上で発生した水漏れが室内まで及んだ場合、天井や内装に汚損が発生します。
天井のシミやカビ・壁紙の剥がれが発生するケースも多く、見た目にも影響を及ぼしてしまうでしょう。
水漏れの原因を改善しない限り、天井や内装を取り換えても被害が続いてしまうのです。
■家財道具の破損
屋上の水漏れが室内まで到達した場合、家財道具にも影響を及ぼします。
水漏れが発生した場所の近くに家財道具を置いていた場合、物によっては故障や破損の原因につながってしまうのです。
木材製品は湿気によりカビの発生や膨張によって破損してしまうでしょう。
また、電化製品の場合は買い替えを余儀なくされるケースも少なくありません。
■カビによる健康被害の発生
室内に水漏れが発生した場合、湿気によってカビが発生するケースも多いです。
カビは人体に悪影響を及ぼしてしまう原因の1つで、喘息やアレルギーなどが発生する可能性もあるでしょう。
原因不明の健康被害に悩まされてしまう場合もあります。
■漏電による火災
水漏れが発生した場所に家電製品やコンセント類があった場合、漏電リスクが発生します。
気が付かないうちにコンセントが水で塗れてしまうと、感電の恐れも考えられるでしょう。
最悪の場合、漏電から火災が発生するケースも少なくありません。
陸屋根のメンテナンス方法
屋上として活用できる陸屋根はメリットが多い反面、雨漏りしやすいといったデメリットも持っています。
しかし、定期的にメンテナンスを行えば、雨漏りのリスクを減らし、安全に暮らすことができるでしょう。
陸屋根のメンテナンスはどのような方法があるのか、こちらで詳しくご紹介いたします。
■トップコートを塗り替える
陸屋根は防水層の劣化が雨漏りに直結してしまいます。
防水層は直射日光による紫外線で劣化してしまうため、トップコートによって外的要因から保護しましょう。
防水工事の際にトップコートを施した場合でも、経年劣化によって保護機能が低下してしまうため、前回の施工から5年を目安に塗り替えてください。
トップコートの塗り替えを行うことで防水層の寿命を伸ばし、補修の回数を減らせます。
トップコートの塗り替え費用が気になる方も多いですが、定期的にメンテナンスを行うことで、結果的にコスト削減につながるでしょう。
■排水溝の補修
通常の屋根と異なり傾斜がない陸屋根では、排水設備のメンテナンスは欠かせません。
非常に大切な役割を持っているため、定期点検はしっかり行いましょう。
排水溝はゴミや汚れで詰まりやすいため、排水機能を損なわないためにもこまめに清掃を行ってください。
汚れたまま放置するとコケやカビの発生にもつながるため、排水溝は清潔な状態を保ちましょう。
劣化によるひび割れや破損が見られた場合は、早急に補修を行う必要があります。
■定期的に点検を行う
屋上の防水層や付帯部は、経年劣化していきます。
また、陸屋根は雨や風・直射日光の影響を受けやすいため、環境によっては劣化スピードも早まってしまう可能性があるでしょう。
特に防水層は、軽度のひび割れも雨漏りの原因になってしまうため、劣化が見られた場合はできるだけ早く対応しなければいけません。
劣化状態をいち早く確認するためには、屋上全体の定期点検をしっかり行うことが大切です。
排水溝の清掃時にチェックする方法もありますが、目視で確認できない微細な劣化もあるため、業者に依頼することをおすすめします。
修理を業者に依頼するメリット
屋上の修理や点検を自分で行うことができますが、プロでなければ見落としてしまう細かい劣化もあります。
また、間違った修理方法で誤って破損してしまい、余計に修理費用が掛かってしまうケースも多いです。
なるべく費用を抑えたいと考える場面ですが、安全に暮らすためには屋上の修理や点検は必要な出費の1つといえるでしょう。
こちらでは、屋上設備の修理を業者に依頼するメリットとしてどのようなことが挙げられるのか、詳しく解説いたします。
■補修部分の寿命が長持ちする
軽度なひび割れや破損であっても、プロは使用環境や劣化状態に合わせて適切な修理を行えます。
単純に直すだけではなく、防水層の構造を熟知しているからこそ、適切な修理が可能なのです。
複数種類ある修理材料の中で、最も適切なものをチョイスできるのも、プロならではといえるでしょう。
業者によって修理された部分は、適切な対応により防水機能の寿命が長持ちします。
■見えない箇所の劣化も見つけられる
一目見ただけでは分からないような劣化部分も、プロはしっかり見極めます。
定期的な点検を行ったうえで見えない箇所の劣化も見つけてもらえるため、雨漏りを未然に防げるでしょう。
見た目では分からない劣化の前兆も見極められるため、安心して任せられます。
■建物内部の損傷も確認できる
屋上で雨漏りが発生してしまった場合、建物内部まで影響が出ている可能性があります。
内部の状況は素人では確認できないため、プロによる点検が必要です。
素人判断で被害を広げないためにも、不具合が起きた際の修理は必ず業者へ依頼しましょう。
まとめ
屋上である陸屋根の水漏れ修理については、以下の通りです。
・陸屋根は傾斜がないため、雨水が溜まりやすく水漏れしやすい性質を持っている
・屋根材が使用されていないため、防水層の劣化が雨漏りに直結してしまう
・防水層にひび割れや膨張・シートの剥がれ・目地の劣化・カビやコケが発生した際は劣化と捉え、早急な修理必要である
・屋根と外壁以外の付帯部が劣化すると雨漏りの原因になるため、屋根全体の点検が必要
・排水設備の劣化や詰まりによって水漏れが発生するため、こまめな清掃と点検を行う必要がある
・屋上の出入り口に施されているコーキングの劣化で水漏れが発生するため、定期的な修理が必要である
・屋上の修理には3つの方法があり、トップコートの塗り替え・排水溝の補修・定期点検を欠かさずに行う
陸屋根は屋上として活用できるメリットがある反面、水漏れしやすい性質を持っています。
屋上で水漏れが起きる原因をしっかりと把握したうえで、定期的な点検や修理を欠かさずに行いましょう。