外壁における防水処理の重要性 | 雨漏りする浸入箇所や修理費用は?
2024/05/15
雨漏りが発生すると建物の安全性が低下してしまうため、防水工事は欠かせないものです。
しかし、雨漏りが発生するリスクは屋根や屋上だけではなく、外壁の劣化によっても引き起こされます。
屋上や屋根の防水工事も必要ですが、建物の安全性を維持するためには外壁の防水工事も行いましょう。
こちらでは、外壁における防水処理の重要性について解説しています。
また、雨漏りが発生する箇所や修理費用についても詳しく説明していますので、ぜひ参考にしてください。
中間マージンゼロ!直接お取引でコストカット
新東亜工業が選ばれる理由
- 仲介料である中間マージンが0で外注費コストカット
- 施工スピードと正確性を重視
- お客様満足度は98%!
- その他大規模修繕の対応や相見積もりも歓迎
外壁に起こる雨漏りの特徴
外壁から起こる雨漏りは、屋根で発生する雨漏りと異なる特徴を持ちます。
屋根や屋上からの雨漏りは室内に水が浸入することで発見できますが、外壁からの雨漏りは見つけにくい性質を持っているのです。
気が付かずに放置してしまうと、建物の安全性が損なわれてしまうためなるべく早めに対処しておく必要があります。
どのような特徴があるのか知っておくと判断もスムーズになるため、まずは外壁から起こる雨漏りの特徴を確認しておきましょう。
■台風や風の強い日だけに雨漏りが発生する場合
外壁にひび割れが発生している場合や継ぎ目のシーリングが劣化しているケースでは、隙間から雨水が浸入してくる可能性があります。
通常の雨は真上から降ってくるため、外壁に当たりにくく気が付かないケースも多いです。
そのため、屋根や屋上からの雨漏りと異なり、外壁で雨漏りしている場合は台風や風の強い日だけに起きます。
台風や強風によって横殴りの雨が発生している場合、外壁に雨が当たって劣化部分に水が浸入し、雨漏りが発生するメカニズムです。
もし雨漏りが「台風の日だけ」「風が強い日に起きる」といった場合、外壁の劣化を疑いましょう。
■外壁の雨漏りが発見しにくい理由
屋根からの雨漏りと異なり、外壁から発生した雨漏りは室内に浸入しにくい性質を持ちます。
万が一外壁で雨漏りが発生したとしても、水は垂直方向に落ちていくため、室内に入りにくく、外壁の内側には防水紙が施されているため、外壁から雨が浸入した場合も室内まで入りにくい性質があります。
屋根の雨漏りは垂直方向に落ちてくるため、天井のシミや水漏れで確認できますが、外壁からの雨漏りは室内まで浸入するまでに長い時間がかかってしまうのです。
そのため、気が付いたときには外壁からの雨漏りによって内部構造が腐食してしまい、大がかりな補修工事が必要になるケースも少なくありません。
■外壁からの雨漏りを見極める方法とは?
屋根や屋上からの雨漏りと異なり、外壁からの雨漏りは気が付きにくい性質を持ちます。
ですが、見極める方法がない訳ではありません。
以下に挙げる3点の症状が出た場合は、外壁の雨漏りを疑いましょう。
- 晴天時でも室内の湿度が高い場合
- 部屋内にカビ臭さが発生している場合
- シロアリが発生している場合
天井には雨漏りが発生していないのに上記の症状が出ている場合、外壁で雨漏りが発生しているかもしれません。
放っておくと外壁内部の構造が雨水によって腐食してしまい、建物の安全性が損なわれてしまいます。
強風や台風の日だけ雨漏りする症状も発生している場合は、外壁で雨漏りが起きていないか、早めの点検やメンテナンスを行いましょう。
外壁の防水塗装で雨漏りは直るの?
外壁で雨漏りが発生している場合、外壁塗装を検討する方も多いでしょう。
外壁の劣化状況によっては防水塗装で改善するケースもあります。
どのようなケースで外壁塗装で対処できるのか、詳しく確認していきましょう。
■施工不良の場合
外壁の施工時に塗装ミスや技術力不足で施工不良が発生した場合、外壁から雨漏りが発生してしまうケースがあります。
外壁からの雨漏りが施工不良によるものが原因の場合、新たに外壁塗装を行うことで改善する場合もあります。
以下に挙げる2点に当てはまる場合は、外壁塗装のみで修繕できるケースが多いです。
- 外壁の塗装にムラが発生している場合
- 外壁塗装の塗料が不足している場合
外壁の内側には防水紙が施工されているため、早期に対応しておけば室内まで雨漏りするケースは稀といえるでしょう。
■雨漏りの度合いによっては外壁塗装だけでは対応できない
施工不良の場合や雨漏りが軽度の場合、外壁塗装のみで改善するケースもあります。
しかし、以下に挙げる3点に当てはまる場合は、塗装以外の対処が必要です。
- 塗装部分の内側に原因がある場合
- 他にも雨漏りの原因がある場合
- 塗り替え時の施工不良の場合
外壁の内側部分が劣化している場合は、外壁に塗装を施しても雨漏りは改善しません。
また、外壁以外に雨漏りの原因がある場合も同様に、改修工事が必要になるケースもあり、塗り替え時の施工不良も塗装だけでは雨漏りが防げないため、状況に応じた対処が必要です。
雨漏りが浸入する箇所
外壁から雨漏りが発生する場合、浸入箇所を特定する必要があります。
どのような場所から雨が浸入しやすいのか、詳しく解説します。
■シーリング箇所
窓のサッシ部分に施工されているシーリングは、経年劣化によってひび割れが発生します。
放置すると隙間から雨漏りが発生するため、定期的なメンテナンスが必要です。
サッシを固定する釘やねじの変形にも注意しましょう。
■サイディングボードの継ぎ目
外壁の内側にあるサイディングボードは、施工の際に継ぎ目が発生します。
継ぎ目にはシーリング材が施されますが、経年によって劣化し、雨漏りの原因になるケースもあるでしょう。
剥がれて隙間ができると雨漏りしやすいため、定期的な点検が必要です。
■幕板
幕板は外壁の見た目に関わる部分ですが、裏側に目地があるためシーリング材が施されれています。
経年劣化でシーリングにひび割れや剥がれが発生すると雨漏りにつながるため、注意が必要です。
■外壁のひび割れや損傷部分
外壁は使用する材料によって、経年劣化でひび割れや剥がれ・破損が発生するケースもあります。
また、釘で外壁を固定している場合、釘が抜けてしまうと隙間から雨水が浸入しやすい状態になってしまうのです。
■水切り金具
建物の目地から雨水が浸入しないよう、水切り金具が設置されています。
しかし、経年劣化や不具合が発生すると隙間から雨水が浸入し雨漏りが発生する可能性があるため注意してください。
外壁から雨漏りした場合の補修方法
外壁からの雨漏りを発見した際は、早急に補修が必要です。
補修方法としては、以下に挙げる3点をメインに行っていきます。
- シーリング材の補修
- サイディングボードの張替え
- 外壁の重ね張り
これらの方法で補修することで、外壁からの雨漏りを防ぎ建物の安全性を維持できます。
万が一雨漏りに気が付かず放置すると、建物内部まで雨水が浸入し建物の安全性が損なわれるため注意しましょう。
こちらでは、外壁から雨漏りした場合の補修方法について、詳しく解説いたします。
■シーリング材の補修
各所に施されたシーリング材が劣化している場合、雨漏りの原因につながってしまいます。
外壁・窓のサッシ部分・サイディングボードの継ぎ目など、シーリングは多くの箇所で使われていますので、窓のサッシ部分のシーリング材にひび割れや剥がれが発生している場合は、早急に対処しましょう。
また、外壁部分のシーリング劣化も雨漏りの原因になるため、シーリング材を補填を行ってください。
■サイディングボードの張替え
外壁部分からの雨漏りは、外壁の継ぎ目に施されているシーリング材の劣化だけではありません。
外壁の内側にあるサイディングボードの劣化が激しい場合は、シーリングの補填だけではなくボード自体の張替えも必要でしょう。
シーリング材の補修と共に、サイディングボードの張替えを行うことで雨漏りを防げます。
■外壁の重ね張り
外壁の劣化が進み、雨水の浸入経路が複数見つかった場合は塗装のみで対処できません。
古い外壁のうえから新しい外壁を打ち直すことで、雨漏り補修が可能です。
この補修方法をカバー工法といい、外壁全体を覆うように施工していくため、外壁や建物全体を雨漏りから守ることができます。
防水工事の修理費用
外壁の防水工事の際、修理費用が気になる方も多いでしょう。 「費用がどのくらいかかるか分からない」と心配される方も少なくありません。 防水工事でかかる修理費用については、修理内容によって異なります。 シーリング材の打ち替えの場合、1平方メートルあたり800~1,200円前後を想定しておきましょう。
サイディングボードの張替え時は、1平方メートルあたり13,000円前後がかかります。 外壁の重ね張りの場合は、1平方メートルあたり10,000円前後の費用が目安です。
しかし、それぞれの工法でかかる費用については、使用状況や劣化状態によって変動します。 外壁の防水工事を検討している場合、まずは依頼する施工会社に見積りを依頼したうえで費用の確認を行っておくと安心です。
外壁の防水工事・修理はプロに任せる理由
外壁で雨漏りが発生する理由はシンプルですが、補修工事は非常に複雑です。 浸入経路が複数に及ぶ場合や、外壁内部に原因があるケースも多く、雨漏りを改善するためには原因を適切に見極める必要があります。
「雨漏りしたから」と応急処置だけして放置すると、実は外壁内部まで腐食しているケースもあり、大規模な修繕が必要になってしまう場合も多いです。 雨漏りの原因は素人では特定できないため、外壁の防水工事や修理はプロに依頼しましょう。 原因を特定せずに応急処置だけを繰り返した場合、建物の安全性が損なわれてしまい快適な住環境を維持することができません。 外壁からの雨漏りが発生している場合は、自分で対処せず信頼できる施工業者に依頼してください。
まとめ
外壁における防水修理の重要性については、以下の通りです。
- 外壁から発生する雨漏りは発見しにくく、気が付いたときは内部まで腐食されているケースが多い
- 台風や風が強い日だけに雨漏りが発生する場合は、外壁から雨漏りしている可能性がある
- 外壁の防水塗装では、施工不良の場合において雨漏りの改善が見込まれる
- 外壁からの雨漏りの度合いによっては内部の修繕が必要なケースもあるため、状況に応じた見極めが必要
- 雨漏りが発生する箇所で多いのはシーリング部分やサイディングボードのつなぎ目、外壁のひび割れや水きり金具の不具合によって発生するケースが多い
- 外壁からの雨漏りを修繕する場合、シーリング補修やサイディングボードの張替え、外壁の重ね張りによって対処を行う
- 外壁の防水工事は素人では判断できないケースも多いため、プロによる点検が必要である
外壁から発生する雨漏りは、原因はシンプルですが発見しにくいため、プロによる見極めが必要です。
外壁で起きる雨漏りのメカニズムについてしっかり把握したうえで、適切な対処を行いましょう。