マンション大規模修繕専有部分のオプション工事のポイントについて
2024/05/17
長期間にわたり安全かつ快適な生活を続けるためには、マンションの経年劣化に応じた定期的な修繕工事が欠かせません。
特に分譲マンションでは多くの住人が生活しており、不具合や損傷が放置されると、事故や安全に関わる問題へと発展する可能性があります。
そのため、定期的な点検と修繕が不可欠です。
点検と修繕は一般的に適切なタイミングで行われますが、規模が大きくなると気になるのは修繕に伴う費用です。
専有部分の点検や修繕は、居住者が負担をしなければならない部分もあるため、多くの方が工事を進める中で費用面を重視しています。
「費用を抑えたい」と考えるなら、オプション工事を節約できる可能性もあります。
これにより、効果的な修繕を行いながらも予算を抑えられるでしょう。
では専有部分のオプション工事とは、具体的にどのようなものなのかを詳しく見てみましょう。
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オプション工事について
オプション工事は、マンションの大規模修繕の時に各世帯が希望する専有部分の工事のことです。
また、住居者が負担して、専有部分を追加工事するケースがあります。
大規模修繕は、10~15年で行われ、マンションの経年劣化に対応するために必要な工事です。
この修繕は、共用部分やマンション設備の点検とは別に行われ、住民の負担で実施されます。
工事の内容は建物の状況によって変動し、通常は共有設備や外壁の塗装・防水加工など、大規模な工事が主体です。
しかし、希望があれば居住者の専有部分にも修繕工事を行うことがあります。
専有部分の修繕工事は定期的には行わず、希望があった場合に行われます。
専有部分と共用部分の違い
マンションは、専有部分と共用部分分の2つに分かれています。
専有部分は各世帯が使用する個別部分で、居住スペースなどが該当します。
しかし、専有部分は主に「コンクリートの内側部分」を指すため、室内であっても共用部分に分類される箇所があります。
共用部分には、以下の7つが含まれます。
- 玄関ドア
- インターフォン
- ベランダ
- 庭
- 窓サッシ
- 窓ガラス
- パイプスペース
専有部分の外側にある箇所は共用部分とされ、これらの違いを理解することが、オプション工事や修繕工事の際に重要です。
マンション大規模修繕とオプション工事の節約メリット
マンションの大規模修繕において、オプション工事を検討することは、費用面でメリットをもたらします。
足場の組み立てコストの削減
オプション工事を含む修繕工事では、施工の安全性確保のために足場が必要です。
大規模修繕と同時に依頼することで、足場の組み立てコストを削減できます。
同じ足場を使用することで、作業スタッフの配置や材料の運搬など、さまざまな作業が効率的に進められるため、コスト面での節約が期待できます。
複数世帯が申し込むことで効率が良くなる
大規模修繕に伴うオプション工事は、複数の世帯が同時に申し込むことができます。
これにより、複数の工事を一度にまとめて行うことができ、作業の効率が向上します。
例えば、専有部分の設備交換や撤去は個別に行うと、それぞれの居住者が負担しますが、大規模修繕と同時に行うことで個人負担を軽減できます。
また、一括で進めることでスケジュールの調整もスムーズに行え、居住者全体の不便を最小限に抑えられるでしょう。
施工者へ割引交渉がしやすい
複数の世帯がオプション工事を申し込む場合、施工者との契約金額において割引交渉がしやすくなります。
大口の仕事として発注されることで、施工者は単価面で柔軟に対応しやすくなり、結果として費用を抑えることができます。
これは、個人での修繕に比べて経済的な選択となります。
施工者との信頼関係を築くことで、今後のメンテナンスや修繕工事においても柔軟な対応が期待できるでしょう。
マンション大規模修繕におけるオプション工事の幅広い可能性
マンションの大規模修繕に際し、専有部分への修繕を追加で行うオプション工事は、住民の希望によって多岐にわたる内容が実現可能です。
以下では、代表的なオプション工事とそれに伴う注意点について、詳しくご紹介します。
内装の変更
オプション工事の中でも、居住者が自由に取り組める範疇として内装の変更が挙げられます。
専有部分のインテリアに関する修繕や変更は、住む本人の希望に基づいて進められるため、個性的で快適な空間へのアップデートが可能です。
設備機器の交換
オプション工事に含まれるもう一つのポイントは、設備機器の交換です。
例えば、エアコンの交換や室外機の設置・移動など、専有部分における設備のアップデートが可能です。
これにより、より快適な生活環境を手に入れることができます。
専有部分におけるリフォーム工事全般
オプション工事の幅広い中で、専有部分におけるリフォーム工事全般も選択肢として挙げられます。
これには、間取りの変更や専有庭・バルコニーの修繕・不要品の撤去など、住民のライフスタイルや要望に合わせた工事が含まれます。
希望だけでできる工事
確認の必要がなく、希望に合わせて自由にできる工事には、以下のようなものがあります。
- 専用庭やバルコニーの修繕や不要品撤去
- 取り付けアンテナの着脱
- エアコン交換や室外機の設置や移動
- 窓サッシの修理や網戸の交換
管理組合の確認が必要な工事
管理組合の確認が必要な工事には、以下が含まれます。
- 玄関ドアに関する修繕や内側部分の塗り替え
- インターフォンの交換
- 窓サッシの交換
- 窓ガラスの交換
- バルコニーや玄関部分への鳥よけネットの設置
居住スペースの外側に関わる工事については、管理組合との調整が必要なため、計画の際には慎重な検討が必要です。
オプション工事を通じて、住み手一人ひとりの希望を実現し、より快適な住環境を築くことができるでしょう。
マンション大規模修繕工事の頻度と計画
マンションは住民が共有する集合住宅であり、安全かつ快適な生活を維持するためには、定期的な修繕工事が欠かせません。
修繕工事は建物の経年劣化に伴い、特に大規模なものは通常約10~15年に1度行われることが一般的ですが、これはあくまで目安であり、建物の状態や使用状況によって前後することも考えられます。
したがって、計画的かつ慎重な進め方が求められます。
修繕計画とは?
マンションの大規模修繕工事は、建物の設備を適切な状態に保つために行われます。
修繕計画は、各箇所の耐用年数や建物の状態を考慮し、将来の修繕工事を計画するためのものです。
外壁塗装や外壁タイルなど、各部位の耐用年数は異なるため、計画の立案には細心の注意が必要です。
外壁塗装の耐用年数は4~15年、外壁タイルは10~30年といった、具体的な耐用年数の差異があります。
これに基づき、修繕計画は建物ごとに綿密に検討され、定期的な点検や診断を通じて更新されていくのです。
大規模修繕工事の1回目・2回目・3回目の周期目安
通常、大規模修繕工事は一度にすべての箇所を修繕するのではなく、複数回に分けて行われます。
以下は、一般的なサイクルの目安です。
- 1回目の修繕工事 (築10~12年)主に外壁塗装など、耐用年数の短い箇所を中心に実施される
- 2回目の修繕工事 (築20~25年)外壁だけでなく、玄関ドアや金属部分の修繕など、より広範囲を対象とする
- 3回目の修繕工事 (築25~30年以上) 劣化箇所が増加するため、修繕範囲や対象箇所が増加する
修繕工事の周期は経年劣化や各箇所の耐用年数によって変動し、建物の持続可能な管理には、住民や管理組合の積極的な参加が求められます。
マンション大規模修繕の費用目安と注意点
住む環境を長寿命に保つために、大規模修繕工事は欠かせません。
費用についての疑問を解消し、注意点を把握することで、円滑な工事計画が進められます。
以下では、マンションの大規模修繕工事における費用の目安と、注意すべきポイントについて、より詳しく見ていきましょう。
大規模修繕工事の費用の目安
大規模修繕工事の費用の目安として挙げられる、1戸あたりの金額は約100万円前後です。
ただし、これはあくまで平均的な値であり、マンションの規模や具体的な工事内容によって大きく変動します。
国土交通省の調査によると、負担割合の例は以下の通りです。
- 50~75万円負担割合… 13.8%
- 75~100万円負担割合…30.6%
- 100~125万円負担割合:…24.7%
これらの数値はあくまで平均であり、費用は実際の工事内容やマンションの状態によって異なります。
2回目・3回目の大規模修繕工事の費用負担
大規模修繕工事が2回目以降に進むと、費用に変動が生じます。
通常、2回目の修繕工事は初回よりも高くなる傾向があります。
また、3回目以降は修繕箇所が増加し、それに伴い費用も高くなる場合もあるでしょう。
ただし3回目以降の修繕工事では、マンションの状態によっては建て替えの検討が進むこともあります。
そのため、費用が2回目よりも低くなるケースも考えられます。
注意点
費用だけでなく、修繕箇所や建物の状態を総合的に考慮し、住民の参加を促進するためには透明性のある計画が必要です。
住民の声を取り入れながら、工事計画を進めていくことで納得感が生まれ、円滑な進捗が期待できます。
まとめ
マンション大規模修繕工事におけるオプション工事の内容やポイントは、以下のとおりです。
- マンションの経年劣化に対応するため、10~15年おきに大規模修繕工事が行われる
- 大規模修繕は共用部分やマンション設備の点検とは別に、住民の負担で実施される
- 専有部分の修繕は定期的でなく、希望がある場合に実施される
- オプション工事は大規模修繕の際に各世帯が希望する専有部分の工事を指す
- 足場の組み立てコスト削減や複数世帯が同時に申し込むことで効率が向上し、費用削減が期待される
- 専有部分は主に「コンクリートの内側部分」を指すが、室内でも共用部分に分類される箇所がある
- 複数の世帯がオプション工事を申し込むと、施工者との契約金額において割引交渉がしやすくなる
- 施工者との信頼関係を築くことで今後のメンテナンスや修繕工事においても柔軟な対応が期待できる
- 内装の変更や設備機器の交換、専有部分におけるリフォーム工事が可能
- 大規模修繕工事は通常約10~15年に1度行われるが、建物の状態や使用状況によって前後する可能性がある
- 修繕計画は建物の各部位の耐用年数や状態を考慮し、将来の修繕工事を計画するために作成される
- 大規模修繕工事の費用の目安は1戸あたり約100万円前後であり、住民の負担割合は具体的な工事内容やマンションの状態によって異なる
マンションで快適に暮らすため、最適なオプション工事を行う事が大切です。