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マンション大規模修繕における防水工事の重要性や種類とは

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マンション大規模修繕における防水工事の重要性や種類とは

マンション大規模修繕における防水工事の重要性や種類とは

2024/05/20

建築物は、出来上がった瞬間からさまざまな要素により、徐々に劣化していくことは避けられません。
しかし建築物の劣化は人に対してはもちろんのこと、周辺環境にも大きな被害をもたらす可能性があるため、可能な限り食い止める必要があります。
特にマンションにおいては、多くの住人の安全と住まいという高価な不動産を守る必要があることから、定期的な大規模修繕が必要です。
そのようなマンションの大規模修繕において、特に重要な修繕工事になると言っても過言ではないのが、防水工事です。
しっかりと防水工事が行われているかどうかによって、マンションの耐久年数が大きく変わります。
近年は地球温暖化による気温の上昇が原因で、ゲリラ豪雨や大型の台風に見舞われる事態も増えてきました。
建築物に雨が降り注げば降り注ぐほど、建物が受けるダメージも甚大になりがちです。
そこで本記事では、マンション大規模修繕における防水工事の種類について、詳しく解説します。

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防水工事の重要性

マンションに限らず、あらゆる建物への防水工事が欠かせないとされているのは、多くの建築資材が「水に弱い」という性質を持っているからです。
木材は水に濡れることによって腐食し、腐食が進んだ木材は内部から弱ってきてしまい、建物の構造部分に大きなダメージとなってしまいます。
一見すると頑丈そうに思える鉄筋やコンクリートも、水に弱い性質を持つ建築資材です。
コンクリートは腐食によってもろくなり、鉄筋にはサビが生じて、突然折れてしまうことも珍しくありません。
さらに、マンションをはじめとする住居には、生活するうえで欠かせない電気設備工事も施されています。
電気設備に水が入ると故障してしまうほか、漏電による火災が起こったり人が感電したりと、非常に危険な状況を引き起こします。
建造物の寿命を縮めるだけでなく、電気設備の劣化や危険性にまでつながることから、防水工事は重要かつ不可欠な工事なのです。
とりわけマンションには多くの人々が暮らしていますので、ひとたび水による被害が発生すれば、リスクもより一層大きくなってしまいます。
短時間で浸水するほどの雨が降ることもある近年の気象状況を考えると、マンションへの防水工事がいかに重要かがわかるのではないでしょうか。

防水工事を行わない場合の影響

■建物への影響
防水工事を行わないと、建物の表面から構造部分に雨水が入り込みやすくなります。
マンションは規模によって木造・鉄骨・鉄筋コンクリートと、構造部に用いられる建築資材の種類もさまざまです。
しかし、いずれの場合も防水工事がされていなければ、構造部分に水が入り込むことに変わりはありません。
木造であれば木材が腐食してシロアリが発生し、柱や梁といった建物の根幹をなす重要な建築部材が食い荒らされてしまい、大変危険です。
また鉄骨・鉄筋コンクリートの場合は鉄にサビが、コンクリートにはひび割れが生じます。
鉄骨および鉄筋コンクリートを使用したマンションは大規模なものが多く、水によって劣化が進むと建物に大きな被害をもたらしかねません。
■設備への影響
防水工事を行わなかった場合、マンションの設備において最も大きな被害を受けるのが電気設備です。
それぞれの居住区画に電気を送り込むシステムが機能しなくなると、建物内で停電が発生してしまいます。
さらに、共有部分のエレベーターが止まり、給水ポンプが停止して水が出なくなることも考えられるでしょう。
近年は電気設備とともにインターネット回線をつないでいるケースも多いため、通信環境への影響が出ることも考えられます。

マンションで行われる防水工事の種類

多くの人が暮らすマンションに防水工事が行われていないと、甚大な影響を及ぼします。
定期的な工事によって防水効果を維持しなければなりませんが、実際にはどのような工事が行われるのでしょうか。
ここでは、マンション大規模修繕において行われる防水工事の種類と、その特徴をご紹介します。
■ウレタン防水
マンションには屋上が設けられていることが多いため、防水工事において最も主流となっているのが、ウレタンによる防水工事です。
ウレタン防水では、防水加工を施したい場所にウレタン樹脂を塗り、厚さ2~3ミリの防水層を作ります。
塗料を塗り重ねていくことによって厚みを変えられ、複雑な形状であっても施工しやすいのが特徴です。
そのため、ベランダ・バルコニー・屋上といった、さまざまな部分の防水工事に適しています。
■シート防水
シート防水は、ゴムや塩ビ製の防水シートを敷設し、これを防水層とする防水工事です。
塩化ビニールシート・ゴムシート・長尺シートの3種類があり、施工場所が限定されたり耐久性に違いがあったりと、シートによって特徴が異なります。
複雑な形状の部分には不向きですが、比較的施工期間が短いことも特徴のひとつです。
■アスファルト防水
合成繊維で作ったシートとアスファルトを貼り重ねていくことにより、防水層を形成する方法がアスファルト防水です。
アスファルトを高熱で溶かしてシートを貼り合わせていくため、非常に高い防水性能を誇ります。
ただし防水層そのものに重さがあるため、規模の大きな鉄筋コンクリートのマンションに限られる防水工事です。

一般的な防水工事の流れ

①下地調整
防水工事でまず着手するのは、下地調整と呼ばれる修繕作業です。
年月による劣化や雨風・紫外線によるダメージで、マンションの屋上やベランダにひび割れや凸凹が発生していることがあります。
これらの劣化した部分にコーキング剤を埋めることによって、水への防水効果を高めるのです。
②プライマーの塗装
「プライマー」とは接着剤の役割を持つ下地材のことで、下地とウレタン防水剤との密着性を高めることが役割です。
プライマーが塗布されていないと、防水層が剥がれやすくなってしまいます。
③ウレタン防水剤を塗る
ウレタン防水工事において主材となるのが、ウレタン樹脂を液体にしたウレタン防水剤です。
しっかりとした防水効果を得るには、2〜3ミリ程度の厚みで均一に塗り広げる必要があります。
④トップコートで仕上げ
防水層は年月の経過とともに劣化していくため、劣化のスピードを遅らせる目的で使用するのがトップコートです。
トップコートによって色合いが変わりますので、建物に合ったカラーを選びます。

防水工事に必要な費用

マンションの大規模修繕で防水工事を行った場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
ここでは、マンションに施される防水工事の費用相場の目安をまとめましたので、参考にしてください。
■ウレタン防水
マンションの防水工事で主流となっているウレタン防水は、施工場所の広さによって相場が決まります。
ベランダ・バルコニー・屋上といった場所に適しており、1平方メートルあたりの費用相場は5,500~6,500円程度です。
■シート防水
シート防水はどのようなシートを用いるかによって費用相場が変動し、種類による目安は以下の通りです。
・塩化ビニールシート…1平方メートルあたり4,000~7,500円
・ゴムシート…1平方メートルあたり4,000~6,000円
・長尺シート…1平方メートルあたり4,000~7,000円
またシート防水では、施工場所に注意が必要です。
塩化ビニールシート防水は陸屋根・ベランダ・バルコニーに施工できますが、ゴムシート防水は陸屋根および屋上です。
さらに、長尺シート防水は廊下・階段・バルコニーと、それぞれ施工場所が異なります。
■アスファルト防水
アスファルト防水の主な施工場所は陸屋根で、1平方メートルあたり5,000〜7,000円が費用相場です。
防水工事の中では最も長い25年もの耐用年数があることから、コストパフォーマンスに優れている方法と言えます。

防水工事を依頼する際の注意点

防水工事には専門的な知識とスキルが必要なため、業者へ依頼する場合がほとんどです。
では、どのような点に注意して依頼先を選べば良いのでしょうか。
■防水工事の実績があるか
マンション大規模修繕において、防水工事の実績を持っているかは重要なポイントです。
木造・鉄骨・鉄筋コンクリートとさまざまな構造のものが存在するため、構造物に応じた防水工事を行わなければなりません。
防水工事の種類ごとに求められる施工技術も異なるため、多くの実績を持つ会社に依頼するのが安心です。
■防水工事の時期に適しているか
マンションにはしばしば屋上が作られており、防水工事を行うにあたって天候の影響に注意する必要があります。
主流であるウレタン防水はもちろん、その他の種類の防水工事を選んだとしても、雨や雪が多い時期は工事がなかなか進まないからです。
とりわけ長雨が続く梅雨と強風を伴う台風シーズンは、防水工事に大きな影響を及ぼします。
年間を通していつに行えばスムーズに防水工事が進むのか、依頼先に尋ねてみましょう。
いろいろな可能性を考慮し、工事に適した時期を提案してくれるようであれば、安心して依頼できます。

依頼先の選び方

■得意分野
マンションの防水工事の依頼先として候補に挙げられるのが、リフォーム会社・ハウスメーカー・塗装業者・防水業者です。
いずれも防水工事を引き受けますが、得意分野に差があることもあります。
リフォーム会社とハウスメーカーは、どちらも防水工事の施工は下請け業者に依頼するのが一般的です。
そのため、工事の種類や施工方法について尋ねた時、実際に答えてくれる担当者が異なる場合があります。
塗装業者と防水業者は防水工事の施工技術を持っていますので、打ち合わせはスムーズに進むでしょう。
■工事費用
リフォーム会社とハウスメーカーは工事を下請け業者に依頼するため、中間マージンが発生します。
そのぶん、工事費用は割高になると考えておく必要があるでしょう。
工事費用を抑えたいのであれば、塗装業者か防水業者に依頼するのがおすすめです。
■アフターサービス
防水工場を手掛ける業者の多くがアフターサービスを実施していますが、アフターサービスの内容はそれぞれ異なります。
瑕疵に対する保険があるところや、独自の保証やアフターサービスを提供しているところなら安心です。

まとめ

マンションの劣化を防ぐためには、防水工事が大きな役割を果たします。
水は建物の外側から浸入し、構造物に大きなダメージを与え、さまざまな悪影響をもたらす恐れがあるからです。
そのため、マンション大規模修繕での防水工事は不可欠であり、大掛かりな工事になることも少なくありません。
無事に工事を成功させるためには、防水工事について事前に下記の要素において知識を深めておくことが重要です。


・防水工事は住民の生活や建物の資産価値を維持するために重要
・雨水の浸入により建物内部の腐食や電気設備の故障が引き起こされる場合がある
・マンションで行われる防水工事には、施工場所によりさまざまな種類がある
・施工方法によって、費用相場が異なる
・防水工事の実績や最適な提案をしてくれるか、また費用の説明やアフターサービスなどから依頼先を選ぶ必要がある


マンション大規模修繕における防水工事のポイントを押さえたうえで、建物にどのような工事が適しているかを把握できれば、安心して依頼できるでしょう。
快適な暮らしを維持すると同時に、大切な不動産を守るための工事でもありますので「これからマンションの防水工事をしなければならない」という時には、ぜひ今回の記事をお役立てください。

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