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マンションの防水工事における見積書のチェックポイント | 費用相場も解説

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マンションの防水工事における見積書のチェックポイント | 費用相場も解説

マンションの防水工事における見積書のチェックポイント | 費用相場も解説

2024/05/24

マンションの強度を維持しながら安全な建物を保つには、定期的な防水工事が欠かせません。 ただ、マンションに防水工事を行うスパンは一般的に10~15年とされており、頻繁に行う工事ではないことも確かです。 そのため、実際にマンションに防水工事を施すとなると「どこから手をつければいいかわからない」というケースが少なくありません。 特に「費用の面ではどのくらいの金額がかかるのか、相場の見当が全くつかない」ということも多いでしょう。

防水工事は大掛かりになることが予想されるため、どのくらいの費用が相場なのかを知っておくには、見積もりを取る方法が役立ちます。 費用の相場がわかれば、マンションの防水工事をどこに依頼するかを決めることにもつながりますので、スムーズに工事に着手できるはずです。 本記事では、マンションの防水工事における見積書のチェックポイントを費用相場とあわせて解説いたしますので、ぜひご参考ください。

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マンションにおける屋上防水工事の種類とは

マンションで行われる屋上防水工事には、4つの種類があります。

■ウレタン防水

マンションの屋上防水工事で最も多く行われているのが、ウレタン防水です。
屋上の下地部分に液体状のウレタン樹脂を、2~3ミリの厚みになるように塗っていきます。
液体状のウレタン樹脂は乾くと防水層となり、防水層がベランダから建物の内部に雨水が浸入するのを防ぐ仕組みです。

 

■シート防水

シート防水は下地にシートを敷設して防水層にする方法で、防水工事に使用するシートの種類が異なります。
塩化ビニールシート・ゴムシート・長尺シートの3種類があり、施工場所や条件によってシートを使い分ける工法です。

 

 

■アスファルト防水

アスファルト防水では、アスファルトを高熱で溶かしてシートを貼り合わせていくことから、非常に高度な防水性能を持つ防水層が出来上がります。
合成繊維で作られたシートとアスファルトを貼り重ねていくため、出来上がる防水層は大変重いのも特徴です。
アスファルト防水による防水工事は、主に規模の大きな鉄筋コンクリートマンションに対して行われます。

 

 

■FRP防水

FRP防水では、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合物を作ります。
これに、ガラス繊維の補強剤を組み合わせ、塗膜防水を作る工法です。
軽量でありながら強じんさを兼ね備え、耐熱性・耐食性・耐候性といった多くの要素を持っています。
塗膜の硬化速度が非常に早いため、何層にもわたって塗り重ねても、1日で施工が完了するのが特徴です。
防水層に継ぎ目が生じないことから、防水工事の中では最も防水性能に優れています。

 

 

防水工事の種類ごとにおける費用

 

■ウレタン防水

ウレタン防水には「通気緩衝工法」と「密着工法」の2つの工事方法があり、それぞれで費用が異なります。
通気緩衝工法は1平方メートルあたりの費用が5,500~6,500円なのに対し、密着工法は1平方メートルあたり4,500〜5,500円です。

 

■シート防水

シート防水も複数の種類のシートを使い分けるため、シートの種類によって費用が変わってきます。
ゴムシート防水は、1平方メートルあたり4,000~5,000円です。
塩ビシートを用いた防水工事には「密着工法」と「機械固定法」があり、工事の方法によって費用が異なります。
密着工法は1平方メートルあたり4,000~5,000円、機械固定法は5,500〜7,500円です。

 

 

■アスファルト防水

アスファルト防水では「改質アスファルトシート」と呼ばれるシートを、さまざまな方法で固定する工事です。
固定方法には、粘着・トーチ・機械固定の3種類があり、どの方法を選ぶかによって費用が変わります。
1平方メートルあたりの費用で5,000~7,000円と差があるのは、工事方法によるものです。

 

 

■FRP防水

FRP防水はポリエステル樹脂に硬化剤を混ぜ合わせ、さらに補強剤であるガラス繊維を加えた材料を用いています。
他の防水工事に比べると1平方メートルの費用相場はおよそ5,000〜7,000円と、最も高めになっているのが特徴です。

 

 

なぜ屋上には防水工事が必要?

■建物の劣化を防ぐ

マンションの屋上に防水工事を定期的に行わないと、防水層の防水機能が徐々に失われていきます。
防水機能を失った屋上からは雨水が入り込み、屋上全体から建物へと染み込んでいくのです。
建物の根幹をなす構造物には木造・鉄骨・鉄筋コンクリートなど、 さまざまな建築資材が使われます。
防水層が雨水の浸入を食い止められないと木材は腐食し、鉄骨・鉄筋コンクリートの鉄にサビが生じるのは避けられません。
コンクリートにはひび割れが生じますが、屋上に防水工事を施すことによって建物へのダメージを防げます。

 

■設備への影響を阻止する

防水工事を行わないと、マンションに施されている電気通信設備や給排水設備に水が入り込みます。
照明が消えたりエレベーターが止まったりするなど、停電による不具合が起こることもしばしばです。
また、マンションでは居住区域に給水ポンプで水を送り込んでいるため、電気設備が故障すると水を使えません。
通信設備に障害が発生すれば電話・インターネットが使用できなくなり、大きな不便を強いられるので防水は重要です。

 

 

チェックすべき見積書の内容

マンションに防水工事を行うことを決めた時は、どのくらいの費用がかかるかを知るために、見積書を取っておく必要があります。
しかし、見積書が出来上がってもしっかりチェックできているかどうか不安ですよね。
ここでは、チェックすべき見積書の内容について解説します。

■工事の種類

先にご紹介したように、マンションの防水工事には4つの種類があります。
工事の方法によって、使用する資材や工事費用が異なってくるため、見積書にどの防水工事で施工するかが明確に記載されているかをチェックしましょう。

 

■工事の費用

防水工事の種類を決めたら、工事の内容ごとにそれぞれの費用が計上されているかどうかを確認します。
工事の種類ごとに工程が異なるため、それぞれの工事でどの程度の費用が発生するかが変わってくるからです。

 

 

■諸経費

見積書には必ず「諸経費」と呼ばれる費用が計上されています。
諸経費に含まれるのは、人件費・駐車場代・運搬車両代・ガソリン代などです。この点にも問題ないか確認しましょう。

 

 

■廃材撤去費

防水工事をやり直す場合には既存の防水層を剥がす必要がありますので、廃材が発生します。
防水層の種類によって処分の方法は異なることから、廃材撤去費用が必要です。
そのため、防水工事のやり直しの際は、廃材撤去費を必ず確認しましょう。

 

 

見積書の内容が適正かを知る方法

「見積書にきちんと記されていても、内容が適正かどうかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。
マンションの防水工事を行うにあたって見積書の内容が適正かを知るには、いくつかの方法があります。
ここでは具体的な方法をご紹介しますので、参考にしてください。

 

■相見積もりを取り、内容を比較する

「相見積もり」とは、1社だけでなく、複数の業者に見積書を依頼することです。
1社だけの見積もりを見ても、費用が適正なのかどうかを判断できません。
しかし、複数の業者から相見積もりを取ることによって、工事内容ごとにどのくらいの費用が適正なのかが判断できます。
相見積もりで取った見積内容の比較して、片方の見積もりの値段と大きく差があるようならその業者は不必要な費用が加わった可能性もあるため要注意です。適正な内容なのか確認しましょう。
見積書の内容を比較することによって、適正な料金で工事を請け負っている業者かどうかも判断できますよ。

 

見積書にない費用が発生するケース

■補修工事

見積書を作成するにあたっては、あらかじめ防水工事に伴う事前の補修工事費用も含んでおくのが一般的です。
しかし、実際に工事に着手してから、前もって把握していた場所以外で補修工事が必要になるケースが少なくありません。
建築物のダメージが大きかったり範囲が広かったりすると、補修の程度によっては高額の費用が発生する可能性も考えられます。

 

■建築資材

防水工事では、ウレタン樹脂を溶かした塗料や専用のシートを用います。
ただ、工事を始めてから「あらかじめ想定していた建築資材では、量や長さが足りない」と判明するケースもしばしばです。
特に追加で補修工事が発生した場合は、建築資材が確実に必要ですので、新たな費用が発生するのは避けられません。

 

 

■足場の設置

足場の設置費用は、工事に着手する前に施工場所を確認したうえで、費用として見積書に計上されます。
しかし、実際に足場を組み始めると、想定していたよりも設置が難航するケースが少なくないのです。
こうなると追加で作業員を導入しなければならず、足場の設置にかかる費用が新たに加わってしまいます。

 

 

 

 

見積書にない費用の請求があった場合どうする?

依頼主と工事業者との間でしばしばトラブルに発展するのが、見積書にない費用の請求です。
あらかじめ見積書を作成してもらい、費用を把握しておいたのに請求額が多くなっていたら、どうすればよいのでしょうか。
ここでは、見積書にない費用の請求があった場合の対処方法をご紹介します。

 

■契約書を確認し、業者に説明を求める

見積書に追加費用が発生したときの記載がなくても、契約書には追加費用が発生する可能性について記載していることが少なくありません。
工事を依頼する際に見積書とは別に契約書を取り交わした場合には、契約書の確認が必要です。また、見積書よりも多くの支払いを請求された場合は、見積書を用意したうえで業者に説明を求めましょう。
「なぜ金額が変わったのか」「その理由は何なのか」をきちんと説明してもらいます。
もしも依頼主の承諾を得ずに見積書にない工事をしていた場合は、その理由を確認することが重要です。

 

■話し合いで解決しない場合は相談センターなどを活用

もし、話し合いで解決できない場合は地域の消費者生活センターなどにまずは相談しましょう。その上でセンター職員が解決策などを提示してくれるかもしれません。
また消費者庁や国民生活センターなどには色々な契約トラブルに関する情報が載っているので参考にしてみましょう。

 

 

まとめ

マンションの屋上防水工事を行うにあたって、注意したい要素は下記の通りです。
・マンションの屋上防水工事には、ウレタン防水・シート防水・アスファルト防水・FRP防水があること
・防水工事の費用は防水工事の種類や工法によって、1平方メートルあたりの単価が異なること
・見積書にない費用が発生するケースもあること、その際は内容確認すること
マンションの劣化を食い止め、設備を守るためには定期的な防水工事が不可欠です。
また、マンションの屋上防水工事にはまとまった費用がかかりますので見積書のどこをチェックすれば適正と判断できるのかを知っておくことがポイントです。
見積書にない費用が発生したり多くの額を請求されたりした時の対処法も、事前に調べておけば安心して依頼できますよ。
これからマンションの屋上防水工事を検討される方は、必ず見積書を作成してもらい、ポイントを押さえながら検討してくださいね。
 

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