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防水工事の保護塗装とは?|工事費用相場やトップコートについて解説

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防水工事の保護塗装とは?|工事費用相場やトップコートについて解説

防水工事の保護塗装とは?|工事費用相場やトップコートについて解説

2024/06/19

防水工事は建物を雨風から守り、建物の寿命を延ばす重要な役割を果たします。

その中でもトップコートは、防水層を保護し、劣化を防ぐ重要な役割を担っています。

今回の記事では、防水工事におけるトップコートの重要性や劣化の兆候、塗り替え時期、費用相場などについて解説します。

防水工事について理解を深め、建物を長持ちさせるための知識を身につけましょう!

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防水工事で行う保護塗装とは?

防水工事には様々な種類がありますが、その多くが保護塗装と呼ばれる仕上げ工程を伴います。

保護塗装は防水層を保護し、その耐久性を高めるための仕上げと塗装のことです。紫外線や雨風、衝撃から守り、防水層の劣化を防ぐ役割を担っています。

保護塗装の最後にトップコートを塗布することで仕上がりに大きな差が生まれます。

トップコートの役割とは

トップコートとは塗装工程で最後に行う塗装のことを指します。

トップコートには、主に以下の3つの役割があります。

  • 防水層保護: 紫外線や雨風、熱などから防水層を守ります。これにより、防水層の劣化を防ぎ、防水性能を維持します。
  • 美観維持: 色褪せや汚れを防ぎ、建物の美観を維持します。トップコートには、様々な色があり、建物のデザインに合わせて選択することができます。
  • 防汚効果: 汚れが付きにくくなる効果があります。トップコートには、防汚剤が配合されているものもあり、汚れが付着しても簡単に落とすことができます。

防水工事のトップコートの種類としては、ウレタン樹脂系、シリコン樹脂系、フッ素樹脂系などがあります。それぞれに特徴があり、建物や用途に合わせて選択することができます。

防水工事と保護塗装の手順

ここでは、屋上防水工事で広く採用されている「ウレタン防水」の施工手順について解説します。

高圧洗浄

下地調整

プライマー塗布

トップコート塗布

防水工事では下地をしっかりと整備することが何より重要です。

まず高圧洗浄で下地を綺麗な状態にした上で、既存防水層の撤去や補修など、状況に応じた下地処理を行います。

丁寧な下地調整は、防水工事全体の仕上がりを左右する大切な工程なのです。

次にウレタン塗料の下地となるプライマーを塗布します。これにより塗料が確実に密着するようになります。

そして本体となる防水層は、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けてウレタン塗料を均一な厚さで塗り重ねていきます。

最後に防水層の上からトップコートを塗装します。トップコートは、防水層ができた後の仕上げの工程として施工されます。

防水工事の保護塗装の種類

防水工事のトップコート塗り替えは、経年劣化によって防水機能が低下したトップコートを塗り替えることで、防水性能を回復させる工事です。

トップコートには、保護性能や耐久性、価格などが異なる様々な種類があります。

以下に防水工事に使用されているトップコートについて解説いたします。

ウレタン防水のトップコート

ウレタン防水のトップコートは、主に2種類が使用されます。

  • アクリルウレタン系
  • フッ素系

アクリルウレタン系トップコートは、アクリル樹脂とウレタン樹脂を組み合わせたもので、両方の長所を併せ持っています。

耐久性・耐候性に優れ、弾力性があり、ひび割れに強い。また、汚れにくく、美観を維持しやすい。 比較的安価なことも魅力です。

フッ素系トップコートは、フッ素樹脂を主成分としたもので、アクリルウレタン系よりも耐久性・耐候性に優れています。

親水性が高く、汚れが雨で流れ落ちやすい特徴があるます。 ただし、アクリルーレタン系に比べると高価です。

FRP防水のトップコート

FRP防水は、防水層に強化プラスチック(FRP)を使用する工法です。

その上に塗布されるトップコートには、ポリエステル系とアクリルウレタン系があります。

ポリエステル系は、優れた耐候性と耐薬品性を持ち、高い光沢を長期間維持できる特徴があります。また、塗膜が硬くて強靭なため、FRP防水層を確実に保護することができます。

しかし、ポリエステル系のトップコートは重ね塗りが困難なデメリットがあります。

そのため、新築時の一回限りの塗装に適していますが、補修時の塗り替えには不向きとされています。

一方のアクリルウレタン系のトップコートは、既存トップコートの上から重ね塗りできる柔らかい塗膜が特長です。耐久性と経済性にも優れ、FRP防水のメンテナンス時の塗り替えに適しています。

シート防水のトップコート

シート防水では、合成ゴムやビニルなどのシート素材を防水層に使用しています。このシート素材を長期間保護するため、トップコートには水性タイプが使われます。

溶剤系のトップコートを使うと、シート防水材が劣化してしまう恐れがあるためです。

水性タイプなら、シート素材へのダメージを最小限に抑えつつ、確実な保護効果が期待できます。

アスファルト防水のトップコート

アスファルト防水工事では、アスファルト防水層を紫外線や酸化から保護するため、反射塗料など特殊なトップコートが塗布されます。

アスファルトは耐久性が高い反面、外的要因による劣化が弱点です。そこで反射性や耐酸化性に優れたトップコートを重ね塗りすることで、長期的な防水性能を確保しているのです。

大規模防水工事で採用されるアスファルト防水の信頼性は、このようなトップコートの適切な使用によって裏付けられています。

保護塗装工事の費用相場

保護塗装工事の費用は、使用する塗料の種類や施工面積、下地の状態などの要因によって異なります。

一般的には、1平方メートルあたり1,000円~3,000円程度が相場とされています。
以下は、防水工事における保護塗装の費用の例です。

防水層 1㎡あたりの平均施工価格
ウレタン防水 1,600〜1,700円/㎡
FRP防水 1,700〜2,200円/㎡
シート防水 900〜1,500円/㎡
アスファルト防水 1,000〜3,000円/㎡

なお、上記はあくまで参考価格であり、実際に掛かる費用は業者によって異なる場合があります。

工事内容や費用について詳しくは、複数の業者に見積もりを依頼することをおすすめします。

保護塗装を塗り替えるタイミング

保護塗装は、防水層を保護し、耐久性を向上させるための重要な役割を果たします。

しかし、保護塗装も経年劣化によって性能が低下するため、定期的な塗り替えが必要です。

保護塗装の塗り替え時期は、劣化の程度によって異なりますが、一般的には5~10年と言われています。

具体的には、以下のような劣化の兆候が見られたら塗り替えを検討する必要があります。

チョーキング現象

塗膜が粉状になり、触ると手に白い粉がつく現象のことです。

主な原因は、紫外線や風雨による塗膜の劣化で、放置すると防水性能の低下や塗膜の剥がれ落ちにつながります。

チョーキングが発生したら、早急に塗り替えを行い、チョーキング部分の洗浄と下地処理を行った上で新しい塗料を塗布する必要があります。

ひび割れや剥がれ

ひび割れは、紫外線や熱による膨張収縮によって発生し、防水層の防水性能を低下させる恐れがあります。

剥がれは、塗膜の密着力が低下することで発生し、防水層を剥き出しにしてしまう恐れがあります。

色褪せ

紫外線や雨風にさらされることで徐々に色褪せていきます。これは、塗装に含まれる顔料が分解されるためです。

色褪せは、最初は目立たないかもしれませんが、時間が経つにつれて目立つようになります。

色褪せした保護塗装は、防水性能が低下している可能性があります。これは、塗装が薄くなることで、防水材を保護する力が弱くなるためです。

また、色褪せした塗装は、防水材を吸水しやすくなります。そのため、防水材が劣化しやすくなり、漏水の原因となる可能性があります。

カビや苔、雑草

カビや苔、雑草が発生すると、防水層が劣化し、防水機能が低下するだけでなく、見た目も悪くなります。
また、カビや苔はアレルギーの原因にもなるため、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
具体的には以下のようなケースで発生しやすいです。

  • 日当たりの悪い場所
  • 風通しが悪い場所
  • 排水が悪い場所

摩耗

保護塗装の摩耗は、主に歩行や物の移動による摩擦によって発生します。特にベランダやバルコニーなどの人の出入りが多い場所では、摩耗が顕著に表れます。

また、風雨や紫外線による影響も加わり、塗装面の剥離や粉化などが進行します。

摩耗した保護塗装は、防水機能が低下し、雨漏りや躯体の劣化を招く恐れがあります。

そのため、定期的な点検と補修が必要です。補修の方法としては、摩耗した部分のみを塗り直す部分補修や、全面的に塗り替える全面補修があります。

保護塗装を塗り替える際の注意点

トップコートの塗り替え作業には、場所や用途によっていくつかの注意点があります。
ここではベランダ防水工事と、陸屋根・屋上防水工事の2つのケースについて、それぞれ注意すべき点を説明します。

ベランダの場合

  • 低臭気タイプを選び、入居者への臭気対策を行う
  • 排水口周りなど細かい部分の塗り残しに注意

ベランダは住戸空間に直接接しているため、作業時の臭気対策が欠かせません。

低臭気タイプのトップコートを選ぶなど、入居者への配慮が求められます。また、排水口周りなど細かい部分の塗り残しにも気を付ける必要があります。

陸屋根・屋上の場合

  • 広範囲なので、均一な塗布にむらがないよう注意
  • 設備機器周りなどの死角を見落とさない
  • 作業性と歩行性の確保が必要

広範囲の面積となるため、塗り重ねのむらがないよう均一な塗布が重要です。
また、設備機器の周りなど死角になりがちな箇所の見落としに注意を払わなければなりません。作業性と歩行性の確保も求められます。

このように、トップコートの塗り替えでは、防水工事の場所の特性に合わせた細かい配慮が欠かせません。

適切な準備と施工管理により、しっかりと作業を行うことが重要になります。

保護塗装の塗り替え工事を行う業者とは

トップコートの塗り替え工事は、単なる塗装作業ではありません。防水層を適切に保護するための重要な防水工事の一環なのです。

そのため、塗り替え業者を選ぶ際は、防水に関する専門的な知識と経験を持つ「防水業者」を選ぶことが賢明です。

塗装業者を選んでしまうと、防水工事本来の目的を理解しておらず、適切な施工ができない恐れがあります。

中には防水工事の一部としてトップコートの塗り替えを請け負う塗装業者も存在しますが、防水に関する知見が不足している場合も多くあります。

建物の防水性能を長期にわたって維持するためには、防水の専門家である防水業者に依頼することが何より重要なのです。

経験とノウハウを有する防水業者こそが、トップコートの塗り替えを確実に行える適任者と言えるでしょう。

まとめ

防水工事における保護塗装とは、防水層を紫外線や雨風にさらされる過酷な環境から守るための塗装のことです。

保護塗装は、防水層の劣化を防ぎ、防水性能を長く保つ役割を果たします。

保護塗装の劣化には、チョーキング現象やひび割れ、剥がれ、色あせ、カビや苔、雑草、摩耗などの症状があります。

保護塗装の塗り替え時期は、一般的には10~15年程度です。

保護塗装の塗り替え工事を行う専門業者には、防水工事の施工実績が豊富な業者がおすすめです。

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