防水工事の保証期間は何年なの?条件や保証されないケースも紹介!
2024/06/19
屋上やベランダなど、建物を守る重要な役割を果たす防水工事の保証期間は、採用される工法や施工業者によって大きく異なるのをご存じでしょうか。
この記事では、改修による一般的な防水工事の種類ごとに、保証内容と期間を詳しく解説します。
シーリング工法からポリウレタン塗装工法まで、各工法の特徴と保証範囲を詳細にお伝えし、防水工事の保証に関するポイントについても紹介します。
適切な保証を受けるためには、契約内容の確認や定期的な点検・信頼できる業者の選定が必要です。
ご紹介する内容を通して、防水工事の保証がどのように機能し、保証されないケースにはどのようなものがあるのかを把握しておきましょう。
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防水工事の保証制度とは?
防水工事の保証は、「防水工事保証制度」によって定められています。この制度では、以下の3社が連携して保証を提供します。
- 元請け会社
- 防水工事の施工会社
- 防水層の材料メーカー
この3社が共同で保証できる期間が、実際の保証期間となります。
もし元請け会社が施工会社である場合は、2社の連携となります。 例えば、防水層の材料メーカーが「5年の保証が可能」と判断しても、施工会社が建物の老朽化などの理由で「5年の保証は難しい」と判断した場合、材料メーカーが5年の保証を提供できても、保証期間は5年未満になる可能性があります。
保証の重要性
防水工事の保証は単なるアフターサービスではなく、工事の品質を保証する重要な要素です。適切な保証があることで、以下のメリットがあります
- 長期的な安心感:工事後も継続的な保護が得られます。
- コスト削減:保証期間内の不具合は無償で修理されるため、予期せぬ出費を抑えられます。
- 品質の証明:長期の保証を提供できる業者は、自社の技術と材料に自信があることの表れです。
- 資産価値の維持:適切な保証と定期的なメンテナンスにより、建物の資産価値を維持できます。
防水工事保証制度の保証期間
防水工事の保証期間は、基本的にはリフォームで5年、新築で最長10年とされています。
しかし、これはあくまで原則であり、工事内容や建物の状況によっては10年未満になることもあります
以下に、保証期間の主な事例をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1年間の保証期間
一般的には、小規模な修繕や部分的な防水工事に適用されます。
主に、簡易な修理や部分的な漏水箇所の対応に利用されるでしょう。
3年間の保証期間
多くの場合、一般的な住宅の屋根やバルコニーなどの防水工事に採用されます。
通常は、一般的な瑕疵や施工不良による漏水をカバーするための期間です。
5年間の保証期間
耐久性が求められる、大規模な屋根や地下室・プールなどの防水工事に使用されることがあります。
10年間の保証期間
高度な技術や材料が必要な商業施設や公共施設、または高級住宅などにおいて、品質と耐久性を保証するために設定されることがあります。
保証期間が終了したら、追加の保険やサポートプランを検討しましょう。
もし保証期間中にトラブルが発生した場合は、速やかに施工業者に連絡し、保証範囲内で問題を解決してもらうことが大切です。
防水工事が保証される条件
防水工事の保証を受けるためには、以下の条件を満たす必要があります:
- 材料メーカーの規定に従った工法と工程で施工すること
- 材料メーカーが指定した材料を使用すること
- 建物や下地の状況に適した工事を行うこと
- 施工業者が保証書を発行すること
これらの条件を満たさないと、3社連携の保証を受けることは難しくなります。
材料メーカーの指示に従わない施工業者や、防水工事に関する保証書を発行しない施工業者に依頼することは避けるべきです。
保証制度を利用できないと、漏水などが発生した際に高額な修理費用がかかる可能性があります。
防水工事の保証書の内容に注意
保証書の内容についても注意が必要です。
保証書に「工事一式」とだけ記載されている場合、具体的な内容が明記されていないことがあり、トラブルの元になります。
詳細が記載されていないと、保証対象の工事内容が把握できず、後の打ち合わせで一部が保証外であることが判明する可能性があります。
通常の保証書には「4年ごとにトップコート(上塗り)を塗り替えること」といった記載があります。
トップコートは防水層を守る役割を果たしますが、紫外線による経年劣化が進むため、4年に一度の塗り替えが必要です。
一度の工事で終わりにせず、保証内容をしっかり守る施工会社を選ぶことが大切です。
防水工事が保証されないケース
保証期間内でも、次の場合は保証の対象外となります。
- 自然災害による被害(地震、台風、土砂崩れ、洪水、火山の噴火など)
- 経年劣化による防水層の傷や破損
- 他の業者が行った工事による影響
- 施工範囲以外が原因となる問題
- 建物の構造上の欠陥が原因の場合
- 4年間隔でトップコート(上塗り)を塗り替えていないことが原因の場合
- 建物の用途変更など、不適切な使用によるもの
- 過失による防水層の損傷
工事を依頼する前に、これらの条件に当てはまらないかを確認しましょう。
また、台風などの自然災害による漏水被害については、住宅火災保険や住宅総合保険で補償される場合があります。自身が加入している保険の種類と内容を確認しておくことが重要です。
防水工事の保証期間を伸ばす方法
防水工事を行う際、施工後の保証期間を伸ばすのは、建物の耐久性や所有者の安心感を向上させるうえで極めて重要です。
保証期間を伸ばすことで、将来的な修理やメンテナンスの費用を抑え、建物の価値を持続させることにつながります。
ここでは、防水工事の保証期間を伸ばすための方法について紹介いたします。
信頼できる業者を選定する
防水工事を施工する業者を選ぶ際は、業者の信頼性や実績を考慮することが重要です。
長期間の経験や確かな施工実績を持つ業者は、より長い保証期間を提供しています。
口コミや評判を調査し、複数の業者と見積もりを比較することが大切です。
優れた品質の材料を選ぶ
防水工事の耐久性は、使用される材料の品質に大きく左右されます。
耐候性や耐久性に優れた高品質な防水材料を選択することで、保証期間を伸ばすことが可能です。
価格よりも品質を重視し、将来的なトラブルを回避しましょう。
適切な保守を実施する
防水工事を行った建物は、定期的なメンテナンスが必要です。
定期的な点検や清掃・修理を行うことで、防水層の劣化や損傷を迅速に発見し、修復できます。
業者との定定期的なメンテナンス契約を締結することで、保証期間を伸ばすことにつながるでしょう。
追加の保証契約を検討する
一部の業者は、通常の保証期間を延長するために、追加の保証契約を提供しています。
追加の保証契約には追加費用がかかる場合もありますが、より長い保証期間を確保できます。
建物の所有者は、追加の保証契約の有無を検討し、適切な判断を行うことが必要です。
適切な保存と管理
防水工事後の建物は適切に維持し、管理することが大切です。
外部からの損傷や環境の影響から建物を保護し、保証期間中にトラブルが発生しないよう、細心の注意を払うことが重要です。
これらの方法を組み合わせることで、防水工事の保証期間を伸ばすことが可能です。
建物の所有者は、信頼できる業者との契約や定期的なメンテナンスを通じて建物の価値を保ち、将来的なリスクを最小限に抑えるようにしましょう。
防水工事の保証に関する注意点
契約内容の確認
契約書には、保証の内容や期間が明記されているので、しっかり確認しましょう。
不明な点があれば、業者に問い合わせて詳細を伺うことが大切です。
定期的な点検とメンテナンス
保証期間中でも、防水効果を保つためには定期的な点検とメンテナンスが必要です。
これにより、保証の有効性を高めることにつながります。
信頼性のある業者の選択
高品質な材料を使用し、適切な施工技術を持つ信頼性のある業者を選ぶことが重要です。
これにより、安心して依頼できる防水工事になるでしょう。
防水工事を契約する際のポイント
防水工事を依頼する際は、慎重な検討が大切です。
建物の耐久性と保全性を向上させるために、適切な防水工事を実施することが極めて重要と言えます。
ここでは、防水工事を依頼する際の注意点についてご紹介いたします。
複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取得し、比較検討することが必要です。
見積もりには、工事内容や使用される材料、費用の詳細が明記されているかをチェックしましょう。
安価な見積もりだけでなく、品質と価格のバランスを考慮して業者を選ぶことが重要です。
施工方法と材料の確認
防水工事の施工方法と、使用される材料に関する詳細な情報を入手することが大切です。
最新の技術や高品質な材料を採用し、耐久性や防水性能を向上させる業者を選択するようにしましょう。
保証内容をチェックする
施工後の保証内容は、見逃せないポイントです。
保証期間や範囲をしっかりと確認し、問題が生じた場合の対処方法や修理費用の負担についても、把握しておきましょう。
明確な保証内容を提供する業者を選ぶことが、重要です。
防水工事は、建物の耐久性や価値を向上させるために欠かせない工程です。
信頼できる業者を選び、契約内容をしっかり確認して工事を進めるようにしましょう。
防水工事でよくある質問
- 防水工事とはどんな工事ですか?
- 防水工事は、建物や構造物に水が浸入するのを防ぐための重要な工事です。主に屋上、外壁、ベランダ、浴室などの水に弱い部分に施工されます。
- 防水工事の相場はいくらですか?
- 防水工事の相場は、工事の種類、面積、建物の状態、地域などによって大きく異なりますが、一般的な相場の目安は以下の通りです。
箇所 費用相場 屋上防水 一般的な戸建て住宅(30〜50㎡):50〜150万円
アパート・マンションの屋上(100〜200㎡):200〜500万円ベランダ防水工事 10㎡程度:15〜30万円 外壁防水工事 戸建て住宅(100〜150平方メートル):100〜300万円 基礎防水工事 戸建て住宅:30〜100万円
- 防水工事は何年ごとに行いますか?
- 防水工事の周期は、使用されている防水材の種類や建物の状況、環境条件によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
防水の種類 周期 ウレタン塗膜防水 10〜15年ごと アスファルト防水 15〜20年ごと シート防水 15〜20年ごと FRP防水 10〜15年ごと
シーリング 5〜10年ごと 外壁防水塗装 7〜10年ごと - 防水工事の期間はどのくらいかかりますか?
- 防水工事の期間は、工事の規模、種類、天候条件などによって大きく異なります。一般的な目安として、以下のような期間が考えられます。
項目 工事期間の目安 屋上防水工事 アパート:1〜2週間程度
マンション:2週間〜1ヶ月程度ベランダ防水工事 2〜4日程度 外壁防水工事 アパート:2〜3週間程度
マンション:1〜3ヶ月程度基礎防水工事 3〜7日程度
まとめ
防水工事は建物の保護にとって重要な工程であり、保証期間について理解しておくと安心です。
また工法によって保証期間が異なるため、契約内容を丁寧に確認しておきましょう。
- 防水工事は建物の耐久性や安定性を確保するための重要な作業であり、各種の防水工法によって保証内容と期間が異なる
- 保証の有効性は、適切なメンテナンスや信頼性の高い業者に依存する
- 契約内容の確認や定期的な点検、信頼できる業者の選択が重要
- 保証期間中にトラブルが発生した場合は、速やかに対処する必要がある
- 防水工事の保証条件は契約書や業者の規定によって異なるため、あらかじめ充分に確認しておくことが重要