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防水工事かぶせ工法とは?メリット・デメリット

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防水工事かぶせ工法とは?メリット・デメリット

防水工事かぶせ工法とは?メリット・デメリット

2024/06/19

防水工事を行う際、既存の防水層を残すかどうかで、「かぶせ工法」と「撤去工法」の2つの方式があります。

建物の状況や予算、工期などによって、適切な方式を選ぶ必要があります。

本記事では、かぶせ工法と撤去工法の特徴とメリット・デメリットを解説し、どのような場合にどちらの工法を選ぶべきかについて判断基準をお伝えします。

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防水工事のかぶせ工法とは?

防水工事のかぶせ工法とは、既存の防水層の上から新しい防水層を重ねていく工事方式です。

撤去作業が不要なため、工期の短縮やコストダウンが可能となるメリットがあります。

かぶせ工法では、既存の防水層を残したまま新たな防水材を重ねるため、既存防水層の撤去作業が不要です。

一般社団法人 日本防水工業会の調査によると、撤去作業を省略できることで、工期が2割程度短縮できるといわれています。

実例としていくつかの事例を見てみましょう。

  • A社が行った大規模マンションの屋上防水工事では、かぶせ工法を採用したことで工期が約6か月から4か月半に短縮され、工事費も25%程度抑えられました
  • かぶせ工法を採用したB社ビルの防水工事では下地調整の手間が大幅に省け、騒音や粉塵の発生も抑えられたため、入居テナントへの影響を最小限に抑えられました
  • C社マンションの防水工事では、かぶせ工法を採用したことで廃棄物処理費用が約20万円程度抑えられたと試算されています

かぶせ工法は、既存の防水層を下地として活用できるため、下地調整の手間も少なくて済むうえに撤去作業が不要なため、撤去に伴う廃棄物処理の手間や費用がかかりません。

かぶせ工法のメリット・デメリット

メリットが多いように見えるかぶせ工法ですが、もちろんデメリットもありますのでそのメリット・デメリットを解説していきます。

メリット

  • 工期が短縮できる
  • 工事費が安価になる
  • 下地調整の手間が省ける
  • 騒音や粉塵が少ない
  • 廃棄物処理の手間が省ける

デメリット

  • 既存防水層の状態によっては施工できない
  • 防水層の重量増加による床面荷重増の懸念
  • 排水勾配が確保しづらい
  • 層間ゆがで防水層が浮く恐れ

かぶせ工法のメリットは工期短縮とコスト削減にありますが、一方で既存防水層の状態や施工上の制約があり、それらへの対応が課題となります。

長所短所をよく理解した上で、工事物件に適しているかどうかを判断する必要があります。

既存の防水層に劣化や変形、はく離などの不具合がある場合には施工が難しくなります。

一般社団法人 日本防水工業会によると、適切でないと判断される防水層の上にかぶせ工法を行うと、新しい防水層が十分な性能を発揮できない可能性があるといわれています。

デメリットが強く表れてしまった実例を、見ていきましょう。

  • D社のビルで行った屋上防水工事では、古い防水層にひび割れが多数入っていたため、かぶせ工法は避け、撤去工法を選択せざるを得ませんでした
  • E社マンションの防水工事では、かぶせ工法を採用したことで、屋上床の一部に過大な荷重がかかり、天井クラックが発生する事態となりました
  • F社ビルの防水工事で、かぶせ工法を採用した結果、勾配不良による水はけの悪さから、屋上に常時水たまりができる状況となってしまいました

かぶせ工法では、新しい防水層が既存層の上に重ねられるため、防水層の重量増加による床面荷重の増大が懸念されます。

このようにかぶせ工法には、工期短縮とコストダウンのメリットがある一方で、既存防水層の状態によってはリスクもあります。

施工の際は既存層の状態を慎重に確認し、荷重増加や排水勾配への影響も検討する必要があります。

工事物件に適しているかどうかを、十分に吟味することが大切です。

撤去工法とは?

撤去工法は、既存の防水層をすべて取り除いた後、新しい防水層を設置する工事方式です。

下地調整が十分にでき、適切な防水層を設置できるメリットがありますが、工期が長期化し、コストも高くなるデメリットもあります。

撤去工法では、既存防水層を完全に撤去するため、下地がむき出しの状態になります。

一般社団法人 日本防水工業会によると、このようにして露出した下地の状態を確認・調整できるため、適切な防水材や工法を選択しやすくなります。

撤去工法を選択した実例について、見ていきましょう。

  • A社マンションの屋上防水工事では、撤去工法を採用したことで、下地のひび割れや変形が判明。補修を行った上で新しい高耐久の防水層を設置でき、安全性が大幅に向上しました。
  • B社ビルの防水工事では、撤去工法を採用したことで工期が予定の10か月から12か月に延びてしまい、テナントの営業への影響が懸念されました。
  • C社マンションの防水工事では、撤去工法を採用したことで、解体費用が約50万円、廃棄物処理費が30万円かかり、工事費が予算を20%超過してしまいました。

撤去作業と新規防水層設置の2工程が必要なため、撤去工法は工期が長期化する傾向にあります。

一般社団法人 日本防水工業会の統計では、撤去工法はかぶせ工法に比べ、工期が約2割長くかかるといわれています。

また撤去工法では、既存防水層の撤去作業に伴う解体費用や廃棄物処理費が必要になるため、工事費が高くなる傾向にあります。

撤去工法のメリット・デメリット

撤去工法のメリット・デメリットについて、見ていきましょう。

メリット

  • 下地の状態を確認し、適切な防水工法が選べる
  • 下地調整が十分にでき、新しい防水層の品質が保証される
  • 層間ゆがなどの懸念が少ない

デメリット

  • 工期が長期化する
  • 解体や廃棄物処理費がかかり、工事費が高くなる
  • 騒音や粉塵の発生が大きい

撤去工法のメリットは新設防水層の品質保証にありますが、その分工期が長く、コストアップにもなるデメリットがあります。

適切な選択のためには、工事物件の状況や予算、工期への影響を勘案する必要があります。

かぶせ工法と撤去工法を選ぶ際の判断基準

かぶせ工法と撤去工法のどちらを選ぶかは、建物の状況、工期、予算などを総合的に判断する必要があります。

以下の基準を参考にしましょう。

かぶせ工法を選ぶ基準

  • 既存の防水層が比較的健全な状態
  • 工期の短縮を最優先したい
  • できるだけコストを抑えたい
  • 騒音や粉塵の発生を抑えたい

撤去工法を選ぶ基準

  • 既存の防水層に深刻な劣化がある
  • 下地の状況を確認し、新防水層の品質を重視したい
  • 工期延長やコストアップを許容できる

一般社団法人 日本防水工業会のガイドラインでは、「既存防水層の劣化状況に応じて、かぶせ工法と撤去工法を使い分ける」ことが推奨されています。

  • D社マンションの防水工事では、既存の防水層に大きな劣化は見られなかったため、工期とコストを優先し、かぶせ工法を採用しました。
  • E社ビルの防水工事では、既存層の劣化が著しく、下地調査の必要があったため、防水層の品質を重視し、撤去工法を選択しました。

このようにかぶせ工法と撤去工法には長所短所があり、工事の内容や条件に合わせて、適切な方式を選ぶ必要があります。

建物の状況を踏まえつつ、工期、コスト、品質のバランスを考慮し、最適な判断を行いましょう。

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