屋根塗装は意味ないは本当?不要な屋根材の種類や工事のメリットを解説
2024/06/19
インターネットで気軽に情報が入手できる現代、さまざまな情報が飛び交っています。
屋根塗装を検討中の方も、さまざまなほ方法情報収集をしているのではないでしょうか。
そうすると「屋根塗装はしない方がいい」「屋根塗装意味ない」といった情報が見つかるかもしれません。
屋根塗装を検討しているけど、しなくていいの?と迷ってしまいますよね。
結論からいえば、屋根塗装の意味はあります。ただ、状況や屋根材の種類によっては必要ない場合もあるので、ご自宅の屋根がどういう種類でどういう状況なのかを確認することが必要です。
ここでは、屋根塗装のメリットや必要な時期、不要な屋根の種類など詳しく解説しています。
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屋根塗装は意味ない、と言われる理由は?
屋根塗装は意味ない、といった情報が出回るのにはいくつかの理由があります。
粘土瓦とノンアスベスト屋根材は塗装しない方がいいから
実際に屋根塗装が不要だったり、しない方がいいとされている屋根材があります。
粘土瓦と呼ばれる、日本で古くから使われてきた和瓦は塗装が不要です。
瓦自体が強い耐久性や防水性を備えているため、屋根材に塗装する必要がありません。
昔ながらの日本家屋の屋根は、築100年でも屋根のメンテナンスをしていないといったことが珍しくなく、「屋根塗装は不要」という認識につながっているのかもしれません。
また一部のノンアスベスト屋根材は、衝撃に弱く脆いため高圧洗浄などに耐えることが難しいと言われており、屋根塗装は推奨されていません。
劣化が進行しているから
すでに劣化が進んでいる場合には、塗装のみで補修・修繕することができません。
屋根材の耐用年数は30年程度のものも多く、屋根材の劣化が激しい場合には屋根材自体を葺き替えたり、防水シートの交換をする必要があります。
そのため劣化の進んだ屋根に塗装を施すことは意味がありません。
築年数が浅いから
新築家屋の屋根は耐久年数が10〜15年程度と言われているため、新築から10年経過していない場合には塗装の必要はありません。
「色を変えたい」「新しい性能を追加したい」などの希望がある場合には、屋根塗装ができないわけではありませんが、メンテナンスという点では意味がありません。
新築と同様、屋根の葺き替え工事をした後も10年程度は安心してお住まいいただけます。
塗装が必要な屋根とは?
塗装が不要な屋根として紹介した粘土瓦とノンアスベスト屋根材を除く、ほとんどの屋根材は10年を目安に塗装が必要です。
具体的には下記のような屋根材は塗装工事が必要です。
- スレート屋根(カラーベスト、コロニアルなど)
- セメント瓦
- モニエル瓦
- 金属屋根(ガルバリウム銅板など)
ご自宅の屋根の種類がわからないという場合には、購入時の資料や販売店に確認してみましょう。
屋根塗装をするメリット
では、なぜ屋根塗装をする必要があるのでしょうか。
大きく下記の3つのメリットがあげられます。
屋根材の保護
太陽の直射日光をあびる屋根は、家の中でも劣化しやすい場所です。
屋根材が劣化してしまうと雨漏りや建物内部へのダメージにつながるため、注意が必要です。
屋根塗装を施すことで、屋根材本体を保護し、劣化スピードを遅らせることができます。
金属製の屋根の場合には、防錆効果も期待できます。
美観向上
最もわかりやすいのが、美観の向上です。
劣化した屋根は色が褪せたり塗料の剥がれが目立ったりと、美観を損なってしまいます。
居住環境の向上
屋根塗料の中には、遮熱効果や断熱効果のある塗料も数多く販売されています。
そういった塗料を使うことで夏場の気温上昇を抑えたり、冬は室内の温度を保ったりといった居住環境の向上が見込まれます。
遮熱塗料や断熱塗料でなくても、薄い色の屋根塗装を施すことである程度の遮熱効果が期待できます。
劣化している屋根のメンテナンス方法
塗装では補修できないほど劣化してしまった屋根は、どのような工事が必要となるのでしょうか。
検討されるのは「葺き替え工事」と「カバー工法」です。
下記のような劣化症状がみられる場合には、これらの工事が必要となります。
- 屋根材が腐朽している
- 防水シートが傷んでいる
- 野地板が腐食している
- 屋根材が破損している(ひび割れなど)
屋根に登って劣化症状を確認するのは、ケガなどのリスクが高く非常に危険です。
必ず専門業者に調査を依頼するようにしましょう。
葺き替え工事
葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材を設置する工事となります。
屋根材の下にある野地板や防水シートもすべて新しくなるため、雨漏りが見られる場合や、雨漏りのリスクが高い場合にはこちらの方法が採られます。
カバー工法
カバー工法とは、既存の屋根をそのまま残し、その上から屋根をかぶせる工法です。
既存屋根を撤去する手間や費用がかからないため、全体としてのコストが抑えられます。
屋根材は軽量のガルバリウム鋼板が使用されることが多いようです。
屋根塗装が必要な時期
屋根の塗装工事はいつ行うのが適切なのでしょうか?
一般的には以下の時期に屋根塗装を行うのがよいとされています。
築10年前後が経過している場合
新築や前回のメンテナンスから10年が経過している場合には、屋根の調査を検討してみた方がいいでしょう。
塗料の耐用年数は10年前後となっていますが、気候や日当たりなどにより劣化症状は異なります。
劣化が激しく10年を待たずに再塗装が必要な場合もあれば、10年を過ぎても問題ないこともあります。
まずは専門家に調査を依頼しましょう。
劣化症状が出現している場合
調査の結果、下記のような症状が確認できた場合には再塗装の時期と考えていいでしょう。
- 屋根材のひび割れ
- 色褪せ
- カビ・コケの発生
- 塗膜の剥がれ
- 錆び
- 屋根材の反り
- 白華現状
早めのメンテナンスで屋根塗装を行えば、屋根材へのダメージを少なくすることができます。
すでに劣化症状が確認できているのであれば、早急に検討した方がいいでしょう。
屋根塗装の要・不要に迷った場合は?
屋根の劣化症状は一般の方には判断が難しい場合があります。
そのような時には専門家に相談するようにしましょう。
「これくらいならいいだろう」と安易に判断してしまうと、思いがけず劣化が進んでしまうことも考えられます。
新築時や前回のメンテナンスからある程度の月日が経過している場合には、塗装会社が行なっている屋根塗装の診断サービスを依頼してみるといいでしょう。
屋根の種類や劣化症状を確認し、塗装を行うタイミングのアドバイスをしてくれます。
近年はドローンなどで気軽に屋根の状況を確認できる業者もでてきています。
塗装以外のメンテナンスが必要な場合には、施工できる業者の紹介もしてくれるため、トータルで相談できます。
屋根のメンテナンス・修理にかかる費用
屋根メンテナンスにかかる一般的な費用目安は、下記のようになります。
工事内容 | 費用相場 |
屋根塗装 | 40〜60万円 |
葺き替え工事 | 100万円〜 |
カバー工法 | 80万円〜 |
屋根材の部分補修 | 数万円〜 |
実際にかかる費用は、依頼先・使用する塗料や屋根材・劣化状況・屋根の広さなどによって、大きく変わってくる場合もあります。
複数の業者から見積もりをとると、工事の費用相場もわかります。
また雨漏りや建物内部の腐食が発生している場合には、さらに大規模な工事となり高額な費用がかかる可能性もあり注意が必要です。
屋根の劣化症状を放置した際の被害とは?
劣化症状を放置してしまった場合、どういった被害となるのでしょうか。
劣化が進むと屋根材に塗られていた塗膜が保護の役目を果たさなくなるため、紫外線や雨などにより屋根材は驚くほど早く劣化してしまいます。
屋根材が劣化すると、少しずつ雨水が染み込みはじめます。
屋根材の下には防水シートが敷かれているため、すぐに雨漏りが発生することは少ないですが、水が染み込み続ければ建物内部に水が染み込んでしまうまでに、たいした時間はかかりません。
そうなると雨漏りが発生するだけでなく、建物内部梁や柱が腐食してしまったり、菌・カビ・シロアリが発生したりといったトラブルが起こりやすくなります。
屋根材や建物内部が劣化したりダメージを受けたりすると、屋根塗装で補修することはできません。
屋根の葺き替えやカバー工法は、塗装工事と比べて大掛かりな工事となりるため、必要なタイミングを逃さず屋根塗装をすることが大切です。
まとめ
「屋根塗装は意味ないは本当か」についてまとめてると、
- 粘土瓦とノンアスベスト屋根材にとって屋根塗装は意味がない。この2種類以外のほとんどの屋根は、屋根塗装が必要
- 築年数が浅い場合には、防水や耐久性が十分保たれているため屋根塗装は意味がない。築10年を過ぎたら検討するとよい
- 屋根の劣化が激しい場合には、屋根塗装では補修できず、塗装は意味がない
- 屋根の劣化症状が見られる場合には、メンテナンスを検討した方がよい
- 屋根の確認は一般の方には難しいため、塗装会社などが行なっている診断サービスを利用するとよい
- 屋根塗装にかかる費用は40〜60万円程度
- 屋根の葺き替えやカバー工法にかかる費用は80万円〜となる
屋根塗装は、屋根材を長持ちさせるために重要な意味を持ちます。
必要なタイミングで屋根塗装を行うことで、屋根の葺き替えやカバー工法などの大掛かりな工事を先延ばしにできます。
「屋根塗装意味ない」という情報に惑わされず、定期的な屋根塗装をすることをおすすめします。