家の防水工事の種類と費用相場とは?一戸建ての屋根やベランダ・外壁の防水
2024/06/20
防水工事は、家の寿命を延ばすために必要なメンテナンスです。適切なタイミングで適切な工法を選択することで、雨漏りなどのトラブルを未然に防ぎ、快適な住環境を維持することができます。
このページでは、防水工事の種類や費用、最適なタイミング、DIYの是非など、家の防水工事について知っておきたいポイントを網羅的に解説します。屋根やベランダなどの防水工事を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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家の寿命を延ばすために必要な防水工事
戸建て住宅にとって、防水工事は欠かせないメンテナンスの一つです。雨水や湿気から建物を守ることで、住宅の寿命を延ばし、快適な暮らしを維持することができます。
もし防水を行わないと、雨漏りの発生などで家の内部が腐食し、最悪の場合は家の損壊につながります。
防水工事はタイミングなど、様々な要素を考慮して適切な施工を行う必要があります。専門業者に相談して、最適な防水工事を選びましょう。
防水工事にかかる費用の相場とは?
防水工事は、住まいにおいて必要不可欠なメンテナンスです。しかし、いざ工事を検討するとなると、費用がどれくらいかかるのか気になるところでしょう。ここでは、防水工事にかかる費用の相場について解説します。
防水工事の費用は、施工面積や使用する防水材の種類、施工方法などによって大きく異なります。
一般的な目安としては、
- 屋根防水の場合:1平方メートルあたり3,000円~10,000円程度
- ベランダ防水の場合:1平方メートルあたり5,000円~15,000円程度
となっています。
屋根防水は、使用する防水材によって費用が大きく変わります。
最も安価なアスファルト防水は1平方メートルあたり3,000円程度から施工可能です。
一方、耐久性に優れたウレタン防水やFRP防水は1平方メートルあたり5,000円程度からと、やや高くなります。
ベランダ防水は、屋根防水よりも費用がかかります。
これは、ベランダは常に雨や紫外線にさらされるため、より耐久性の高い防水材が必要となるためです。
一般的なベランダ防水材であるシート防水は1平方メートルあたり5,000円程度から、FRP防水は1平方メートルあたり6,000円 程度から施工可能です。
防水工事は、住まいの耐久性を保つために重要なメンテナンスです。
費用は決して安くはありませんが、適切な時期に適切な工事を施すことで、住まいの寿命を延ばし、快適な暮らしを維持することができます。
屋根防水の費用相場
一般的に、屋根防水工事の費用は1平方メートルあたり3,000円~10,000円程度です。
屋根の形状や傾斜、既存の防水層の有無などによっても費用は変動します。
また、防水材料の種類によっても費用は異なります。 代表的な防水材料と費用相場は次のとおりです。
防水工法 | 費用相場 |
---|---|
アスファルト防水 | 1平方メートルあたり4,000円~8,000円 |
ウレタン防水 | 1平方メートルあたり5,000円~7,000円 |
塩ビシート防水 | 1平方メートルあたり4,000円~8,000円 |
屋根防水工事は、10年~15年に一度程度はメンテナンスが必要です。
定期的に防水層の状態を確認し、必要に応じて補修や張り替えを行うことで、建物の寿命を延ばすことができます。
また、屋根防水工事を行う際には、専門業者に相談して、最適な防水材料と施工方法を選択することが重要です。
ベランダ防水の費用相場
ベランダの防水工事は、劣化が進み雨漏りが発生する前に定期的に行うことが重要です
。費用相場は、工事内容や使用する材料によって異なりますが、一般的には1㎡あたり5,000円〜10,000円程度が目安となります。
ベランダ防水の主な工法には、ウレタン防水、FRP防水、塩ビシート防水などがあります。それぞれの特徴と費用相場は以下です。
ウレタン防水
伸縮性が高く、複雑な形状にも対応できるため、近年では主流となっています。
費用相場 |
---|
1㎡あたり5,000円〜7,000円程度 |
FRP防水
耐久性が高く、防水層が硬いため、強度の必要なベランダに適しています。
費用相場 |
---|
1㎡あたり5,000円〜10,000円程度 |
塩ビシート防水
比較的安価で、施工がしやすいのが特徴です。
費用相場 |
---|
1㎡あたり4,000円〜8,000円程度 |
ベランダの面積や劣化具合、使用する材料などによって費用は変動しますので、事前に複数の業者から見積もりを取ることが大切です。
防水工法ごとの特徴と費用
ウレタン防水、塩ビシート防水、FRP防水、アスファルト防水の特徴と費用をご紹介します。
防水工事の費用は、工法以外にも、建物の形状や面積などさまざまな要素によって変わります。そのため、実際に施工する際には、専門業者に相談して、適切な工法と費用を確認することが大切です。
ウレタン防水の特徴と費用相場
ウレタン防水は、液体状のウレタン樹脂を塗布して防水層を形成する工法です。伸縮性に優れ、複雑な形状にも対応できるため、幅広い場所に適用できます。
ウレタン防水は、防水性が高く、施工性にも優れているため、近年、人気が高まっている工法です。
しかし、他の工法と比較すると、費用がやや高くなる傾向があります。
ウレタン防水は、屋根やベランダ、外壁など、様々な場所に適用できます。
特に、複雑な形状の屋根やベランダには、施工しやすいウレタン防水が適しています。
ウレタン防水の耐久性は、約10~15年程度です。定期的なメンテナンスを行うことで、防水性を維持することができます。
ウレタン防水の費用相場 |
---|
1㎡あたり5,000円~8,000円程度 |
ウレタン防水の費用相場は、使用する材料や施工面積によって異なります。
例えば15坪の一戸建て住宅でウレタン防水を採用した場合の値段は、247,500円~396,000円となります。
塩ビシート防水の特徴と費用相場
塩ビシート防水は、塩化ビニル樹脂シートを防水層として用いる工法です。
施工が簡単でコストパフォーマンスが高いことから、住宅の防水工事で広く採用されています。
塩ビシート防水は、耐久性が高く、施工が簡単で、コストパフォーマンスが高い防水工法ですが、火に弱く、シートの継ぎ目から水が浸入する可能性があるなど、デメリットもあります。
塩ビシート防水の費用相場 |
---|
1㎡あたり5,000円~7,000円程度 |
塩ビシート防水の費用相場は、施工面積や形状、使用するシートの種類によって費用が異なります。
例えば15坪の一戸建て住宅で塩ビシート防水を採用した場合の値段は、247,500円~346,500円となります。
FRP防水の特徴と費用相場
FRP防水は、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)を用いた防水工法です。
耐久性と耐候性に優れ、複雑な形状の屋根やバルコニーにも施工できるため、近年人気が高まっています。
FRP防水は、ガラス繊維などの強化材をポリエステル樹脂に浸透させて積層し、硬化させることで防水層を形成します。
軽量で強度に優れ、紫外線や雨風にも強いのが特徴です。
施工方法は、下地処理後にプライマーを塗布し、樹脂とガラス繊維を交互に重ねていきます。最後にトップコートを塗布して仕上げます。
FRP防水の費用相場 |
---|
1㎡あたり5,000円~~10,000円程度程度 |
FRP防水の費用相場は、施工面積や使用する材料によって異なります。
例えば15坪の一戸建て住宅でFRP防水を採用した場合の値段は、247,500円~495,000円となります。
アスファルト防水の特徴と費用相場
アスファルト防水は、液状またはシート状のアスファルトを塗布することで防水層を形成する工法です。耐久性と耐水性に優れており、特に屋上やベランダなど、常に水にさらされる箇所によく用いられます。
アスファルト防水のメリットは、耐久性と耐水性に優れており、比較的安価で施工しやすい、紫外線に強い、様々な形状の屋根に対応できることです。デメリットは、熱に弱いため、直射日光が当たる場所には不向き、経年劣化によりひび割れが生じることがある、匂いが発生することがあることです。
アスファルト防水に適した場所は、屋上、ベランダ、バルコニー、外壁、地下室など耐久性がある場所に限られます。
アスファルト防水の費用相場 |
---|
1㎡あたり4,000円~8,000円程度 |
アスファルト防水の費用相場は、施工面積や使用する材料によって異なります。
例えば15坪の一戸建ての家でアスファルト防水を採用した場合の値段は、198,000円~396,000円となります。
最適な防水工事のタイミングは?
防水工事の最適なタイミングは、雨漏りなどの症状が現れる前です。雨漏りが発生してしまうと、建物の構造そのものにダメージを与えてしまう可能性があるため、早めの対策が必要です。
一般的には、築10年程度を目安に防水工事を行うことが推奨されています。しかし、建物の構造や使用されている防水材の種類によって、最適なタイミングは異なります。
以下に、防水工事の必要性を感じたらチェックすべきポイントをご紹介します。
- 屋根の防水工事
- 屋根材の表面にひび割れや欠損が見られる
- 屋根裏に雨染みがある
- 雨漏りが発生している
- ベランダの防水工事
- 床面にひび割れや欠損が見られる
- 壁面に雨染みがある
- 雨漏りが発生している
上記のような症状が確認された場合は、早急に専門業者に相談することをおすすめします。また、築年数が経過している建物や、雨風の強い地域にある建物は、定期的な点検を行い、必要に応じて防水工事を検討することが大切です。
防水工事は、建物の寿命を延ばすための重要なメンテナンスです。最適なタイミングを逃さず、適切な対策を講じることで、建物の美観と住み心地を維持しましょう。
防水工事のDIYはおすすめできない理由
防水工事は家の寿命を延ばすために重要な作業です。
しかし、防水工事のDIYはおすすめできません。その理由は以下の通りです。
専門的な知識と技術が必要: 防水工事は、建物の構造や防水材の種類など、専門的な知識と技術が必要です。
知識や技術が不足していると、適切な防水処理ができず、かえって雨漏りの原因になる可能性があります。
安全性の確保が難しい
防水工事は、高所作業や危険な薬品を使用することがあります。専門業者であれば、安全対策を講じながら作業を行いますが、DIYでは安全性の確保が難しい場合が多いです。
保証がない
防水工事は、施工後に保証が付くことが一般的です。しかし、DIYの場合は保証がありません。万が一、施工後に問題が発生した場合、自己責任で対応しなければなりません。
以上の理由から、防水工事は専門業者に依頼することをおすすめします。
防水工事でよくある質問
- 防水工事とはどんな工事ですか?
- 防水工事は、建物や構造物に水が浸入するのを防ぐための重要な工事です。主に屋上、外壁、ベランダ、浴室などの水に弱い部分に施工されます。
- 防水工事の相場はいくらですか?
- 防水工事の相場は、工事の種類、面積、建物の状態、地域などによって大きく異なりますが、一般的な相場の目安は以下の通りです。
箇所 費用相場 屋上防水 一般的な戸建て住宅(30〜50㎡):50〜150万円
アパート・マンションの屋上(100〜200㎡):200〜500万円ベランダ防水工事 10㎡程度:15〜30万円 外壁防水工事 戸建て住宅(100〜150平方メートル):100〜300万円 基礎防水工事 戸建て住宅:30〜100万円
- 防水工事は何年ごとに行いますか?
- 防水工事の周期は、使用されている防水材の種類や建物の状況、環境条件によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
防水の種類 周期 ウレタン塗膜防水 10〜15年ごと アスファルト防水 15〜20年ごと シート防水 15〜20年ごと FRP防水 10〜15年ごと
シーリング 5〜10年ごと 外壁防水塗装 7〜10年ごと - 防水工事の期間はどのくらいかかりますか?
- 防水工事の期間は、工事の規模、種類、天候条件などによって大きく異なります。一般的な目安として、以下のような期間が考えられます。
項目 工事期間の目安 屋上防水工事 アパート:1〜2週間程度
マンション:2週間〜1ヶ月程度ベランダ防水工事 2〜4日程度 外壁防水工事 アパート:2〜3週間程度
マンション:1〜3ヶ月程度基礎防水工事 3〜7日程度
まとめ
防水工事は家の寿命を延ばすために欠かせない重要な工事です。費用は場所や工法によって異なりますが、屋根防水は50~100万円、ベランダ防水は30~50万円が相場です。ウレタン防水、塩ビシート防水、FRP防水、アスファルト防水など、工法によって特徴が異なるため、予算や状況に合った工法を選ぶことが大切です。
最適な防水工事のタイミングは、雨漏りやひび割れなどの劣化が見られた場合です。防水工事は専門的な知識と技術が必要なため、DIYはおすすめできません。信頼できる業者に相談し、適切な工事を依頼することが重要です。