外壁塗装や屋根塗装に使うケレンとは?種類別の特徴と費用相場を解説
2024/06/20
屋根塗装や外壁塗装には「ケレン」という工程があります。
聞き馴染みのない言葉ですよね。
しかし、塗装工事においてケレンは重要な作業の一つです。
どれくらい重要なのでしょうか?
この記事では、塗装前の必須工程であるケレンを行う目的や、外せない理由、効果などを詳しく解説していきます。
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ケレンとは?素地調整の目的・重要性・効果
ケレンとは、塗装の前に行う素地調整のことです。
電気工具ややすり、ワイヤーブラシなどを使用して、塗装面についた古い塗膜やサビを除去する作業です。
この「ケレン」という言葉は、英語の「clean(クリーン)」が訛って「ケレン」になったとも言われています。
ケレンには他にも呼び方があり、以下はその他の呼び方です。
- ケレン作業
- さび落とし
- 下地処理(下地調整)
- 素地調整
- 素地ごしらえ
- 目粗し(目荒らし)
- 研磨紙刷り
いずれの言葉も塗装面をきれいに整える作業を指します。
古い塗膜やサビを除去する以外にも、塗料の密着性を高めるために、塗装面にあえて傷をつける作業もケレンと呼ぶことがあるそうです。
下記ではケレンを行う目的と重要性、その効果を解説します。
ケレンを行う目的・重要性
ケレンを行う目的は以下のとおりです。
- 塗料の密着性・付着性を向上させる
- 塗料の効果を長持ちさせる
- 仕上がりを良くする
塗料の密着性・付着性を向上させる
ケレンを行う目的の一つは、下地(塗装面)と塗料の密着性・付着性を高めるためです。
塗装は、サビや汚れなどのダメージから建物を保護するために施すので、塗料と下地を密着させる必要があります。
しかし、下地にサビや汚れ、そして古い塗膜が残っていると、それらが付着の邪魔をするため、いくら塗料を塗り重ねても剥がれやすい塗膜になってしまいます。
そこで、ケレンでサビや汚れを除去し、塗料と下地が密着しやすい状態に調整します。
下地がツルツルしている場合は、目の粗いやすりなどであえて細かい傷をつけ、凹凸を作る作業を行います。
細かい傷をつけ、アンカー効果を作り出す作業もケレンの一種です。
この調整作業を省いたり、雑に行ってしまうと脆弱な塗膜に仕上がってしまいます。
しっかりとした塗膜を作る上で、ケレンは重要な作業の一つです。
塗料の効果を長持ちさせる
ケレンで塗料と下地を密着させることで、剥がれにくい塗膜になるだけではなく、塗料の効果も長続きします。
塗装工事は劣化の進行を防ぐことも目的の一つです。
下地にサビや汚れがある状態で塗装しても、表面上はきれいになりますが、根本の解決には至っていません。
特にサビは上から塗装しても、どんどん広がっていきます。
下地の劣化に比例して新しい塗膜も劣化し、すぐに剥がれ落ちるので、塗料は防錆や遮熱といった本来の効果を発揮しません。
せっかく塗装工事を行っても、近いうちに、再塗装工事が必要になるでしょう。
余計な出費を避けるためにも、ケレンでサビや汚れをしっかり落とすことが重要です。
そうすることで、塗料本来の効果が長続きします。
仕上がりを良くする
塗料の厚みはどれくらいなのかご存知ですか?
標準的な塗装工事では0.5mm以下です。とても薄いですね。
それだけの厚みしかないため、ケレンを行わずに塗装してしまうと、サビ・コケなどの異物の輪郭が浮き彫りになり、凸凹の表面になってしまいます。
塗り重ねをしたとしてもムラはできるため、きれいな仕上がりにはなりません。
ケレンの効果
ケレンの効果は塗料の寿命を長持ちさせることです。
では、ケレンを行った場合と行わない場合、どれくらいの差があるのでしょう?
関西鋼構造物塗装研究会がケレン作業と塗料の寿命の関係性を調査しました。
以下の図は調査結果をまとめたものです。