外壁塗装は30年が限界?耐用年数・塗り替え時期・塗料の種類などを紹介
2024/06/20
外壁塗装は建物の美しさを保つだけでなく、外壁を保護して建物を長持ちさせるための工事です。
しかし、外壁塗装にも耐用年数があるため、定期的な塗り替えが必要です。
一般的に外壁塗装の耐用年数は10〜20年程度と言われていますが、適切なメンテナンスを行えば、30年以上持つのでしょうか?
そこで本記事では、外壁塗装の耐用年数や、塗り替え時期の判断基準、塗料の種類などについて詳しく解説します。
外壁塗装の耐用年数を理解し、適切な時期に塗り替えを行うことで、建物の美観と性能を長期的に維持することができるでしょう。
建物のオーナーや管理者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
中間マージンゼロ!直接お取引でコストカット
新東亜工業が選ばれる理由
- 仲介料である中間マージンが0で外注費コストカット
- 施工スピードと正確性を重視
- お客様満足度は98%!
- その他大規模修繕の対応や相見積もりも歓迎
外壁塗装には耐用年数がある?
外壁塗装は、建物の美観を保つだけでなく、外壁を保護するために重要な役割を果たします。
外壁は、風雨・紫外線・温度変化などの過酷な環境にさらされているため、メンテナンスが必要です。
外壁塗装は、メンテナンスの中でも特に重要な工事ですが、状態や耐用年数に合わせながら取り組まなければなりません。
耐用年数は、使用する塗料や外壁材の種類・建物の立地条件などによって異なりますが、一般的には、10〜20年程度と言われています。
外壁塗装は30年もつ?
外壁塗装は、適切なメンテナンスを行っても、30年もたせるのは難しでしょう。
現在出回っている性能の高い塗料でも、もって20年程度です。
外壁塗装は耐用年数が過ぎると、塗膜の劣化が進行し、外壁の保護機能が低下します。
その結果、雨漏りや外壁材の劣化、外観の悪化などの問題が発生する可能性があります。
これらの問題を放置すると、建物の構造体にも悪影響を及ぼし、大規模な修繕が必要になるケースもあります。
そのため、外壁塗装の耐用年数を理解し、適切な時期に塗り替えを行うことが重要です。
外壁塗料の耐用年数
外壁塗装の耐用年数は、使用する塗料によって異なります。
外壁塗装に使用する塗料には、アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料、フッ素塗料などがあります。
それぞれの塗料の特徴と耐用年数は、以下の通りです。
塗料の種類 | 耐用年数 |
アクリル塗料 | 5〜7年程度 |
ウレタン塗料 | 7〜10年程度 |
シリコン塗料 | 10〜15年程度 |
フッ素塗料 | 15〜20年程度 |
- アクリル樹脂塗料…比較的安価で、施工性に優れている
- ウレタン樹脂塗料…耐久性や耐候性に優れている
- シリコン樹脂塗料…耐久性や耐候性に非常に優れており、汚れがつきにくい
- フッ素樹脂塗料…最も耐久性や耐候性に優れた塗料で、色あせや汚れに強い
塗料の種類によって、耐用年数が大きく異なることがわかります。
建物の立地条件や予算に応じて、最適な塗料を選ぶことが重要です。
外壁のメンテナンスが必要な状態
外壁塗装の耐用年数が近づくと、外壁のメンテナンスが必要な状態になります。
以下のような症状が見られる場合は、外壁塗装の塗り替えを検討しましょう。
塗膜の剥がれや割れ
塗膜が剥がれたり割れたりしている場合は、塗装の劣化が進行している証拠です。
放置すると、外壁材の劣化や雨漏りにつながる恐れがあります。
チョーキング現象
塗膜の表面が白く粉状になる現象は、チョーキングと呼ばれます。
塗膜の劣化が進行し、防水性や保護性が低下している状態です。
カビや藻の発生
外壁にカビや藻が発生している場合は、塗膜の劣化だけでなく、外壁材の劣化も進行している可能性があります。
放置すると、外壁の構造的な問題につながる恐れがあります。
色あせや変色
塗膜の色があせたり変色したりしている場合は、塗膜の劣化が進行しています。
色あせや変色は。外観の悪化だけでなく、塗膜の防水性や保護性の低下を示しています。
ひび割れ
外壁にひび割れが発生している場合は、外壁材の劣化が進行している可能性があります。
ひび割れは、雨水の浸入を招き、外壁材の劣化を加速させます。
これらの症状が見られたら、早めに専門家へ相談し、外壁塗装の塗り替えを検討することが重要です。
初期の段階で対処すれば、外壁の劣化を最小限に抑えて大規模な修繕を避けられます。
外壁塗装の耐用年数が過ぎるとどうなる?
外壁塗装の耐用年数が過ぎると、さまざまな問題が発生します。
以下では、外壁塗装の耐用年数が過ぎた場合に起こりうる問題について説明します。
雨漏り
外壁塗装の劣化が進行すると、外壁の防水性能が低下し、雨漏りが発生する可能性があります。
雨漏りは軽微な症状から始まりますが、放置すると壁・床・天井などに深刻なダメージを与えます。
雨漏りが発生すると、壁や床の変色・傷み・カビの発生など、目に見える症状が現れます。
また、雨漏りが長期間続くと、建物の構造体にも悪影響を及ぼし、鉄筋・木材の腐食やコンクリートの劣化などを引き起こします。
外壁材の劣化
外壁塗装の劣化が進行すると、外壁材も劣化が進みます。
外壁材が劣化すると、外観の悪化だけでなく外壁の保護機能が低下し、建物の耐久性が損なわれます。
モルタルやサイディングボードなどの外壁材は、塗装の保護機能が低下すると、水分の浸入や紫外線の影響を受けやすいです。
劣化が進行すると外壁材にひび割れや欠損が生じ、外壁の構造的な問題につながる恐れがあります。
外観の悪化
外壁塗装の劣化が進行すると、建物の外観が悪化します。
塗膜の剥がれ・チョーキング現象・カビや藻の発生・色あせや変色などによって、建物の美観が損なわれます。
特に商業施設や賃貸物件などでは、外観の悪化が集客力や入居率の低下につながる恐れがあります。
また、建物の資産価値の低下にもつながるため、早めの対応が必要です。
耐震性の低下
外壁塗装の劣化が進行すると、外壁材の劣化も進行し、建物の耐震性が低下する可能性があります。
特にひび割れが発生した外壁材は地震の際に剥落する危険性があり、歩行者や近隣の建物に被害を及ぼす恐れがあります。
また、外壁材の剥落によって、建物の耐震性が大きく損なわれ、倒壊のリスクが高まるでしょう。
外壁塗装の耐用年数が過ぎた場合は、これらの問題が考えられます。
定期的な外壁塗装の塗り替えを行い、外壁の性能を維持しましょう。
外壁塗装の耐用年数を伸ばすには?
外壁塗装の耐用年数を伸ばすには、適切なメンテナンスが重要です。
以下では、外壁塗装の耐用年数を伸ばすためのポイントを具体的に説明します。
定期的な清掃
外壁に付着した汚れを定期的に清掃することで、塗膜の劣化を予防できます。
年に1~2回程度は外壁を水洗いをし、汚れが落ちにくい場合は中性洗剤を使用しましょう。
早めの補修
外壁に異常が見られたら、早めに補修することが大切です。
ひび割れ・欠損・剥がれなどの異常は、放置すると大きな問題につながる恐れがあります。
異常を発見したら速やかに専門家に相談し、適切な補修を行いましょう。
高品質な塗料の使用
高品質な塗料を使用することで、外壁塗装の耐用年数を伸ばせます。
シリコン樹脂塗料やフッ素樹脂塗料など、高耐久性の塗料は初期コストが高くなりますが、長期的には塗り替えの回数を減らすことができるため、コスト面でのメリットがあります。
下地処理の徹底
外壁塗装の前に、下地処理を徹底することが重要です。
下地処理とは、塗装前に外壁の表面を清掃し、ひび割れや欠損を補修する作業です。
この処理を怠ると塗膜の密着性が低下し、早期の劣化につながります。
適切な塗装方法の選択
外壁材の種類や状態に合わせて、適切な塗装方法を選択することが重要です。
ローラー塗りや吹き付け塗装など、外壁材に適した方法を選ぶことで、塗膜の密着性や耐久性を高められます。
これらのポイントを押さえることで、外壁塗装の耐用年数を伸ばすことができます。
ただし、定期的なメンテナンスを怠ると、いくら高品質な塗料を使用しても、外壁塗装の耐用年数は短くなります。
建物の維持管理計画の中で、外壁塗装のメンテナンスを定期的に実施することが大切です。
外壁塗装の費用を抑えるポイント
外壁塗装は、建物の美観や耐久性を維持するために重要な工事ですが、費用がかかるのが難点です。
以下では、外壁塗装の費用を抑えるためのポイントを具体的に説明します。
適切な塗料の選択
高品質な塗料は初期費用がかかりますが、長い耐用年数を持つため、長期的には費用を抑えられます。
一方で安価な塗料は、早期の劣化につながり、結果的に費用がかさむことがあります。
建物の状態や環境に合わせて、コストパフォーマンスの高い塗料を選ぶことが重要です。
面積を減らす
外壁塗装の費用は、面積に比例します。
そのため、必要のない部分は塗装しないことで、費用を抑えることができます。
例えば、外壁の一部に タイルや石材を使用している場合は、その部分を塗装する必要はありません。
下地処理の範囲を最小限にする
下地処理は、外壁塗装の費用を大きく左右します。
ひび割れや欠損の補修など、必要最小限の範囲に留めることで、費用を抑えることができます。
ただし、下地処理を怠ると塗膜の密着性が低下して早期の劣化につながるため、バランスを考えることが大切です。
一括発注
足場の設置や塗装工事を一括で発注することで工事の効率化を図れば、費用を抑えることができます。
また、複数の工事を同時に発注することで、業者側のコストダウンにつながり、その分の費用を抑えられます。
繁忙期を避ける
春から秋にかけては、外壁塗装の繁忙期です。
繁忙期は人手不足による人件費の高騰や材料の価格上昇などにより、費用が高くなる傾向があります。
しかし、冬場や雨の多い時期など、繁忙期を避けて発注することで、費用を抑えられます。
外壁塗装の費用は、建物の状態・環境・使用する塗料・施工業者などによって大きく異なります。
そのため、適切なバランスを保ちながら、費用を抑えることが重要です。
また、安易なコストダウンは、外壁塗装の品質低下につながる可能性がありますので、注意しながら費用を抑えましょう。
まとめ
外壁塗装は、建物の美観や耐久性を維持するために重要な工事ですが、10〜20年程度の耐用年数があることを理解しておく必要があります。
また、外壁塗装の耐用年数が過ぎた場合に起こりうる問題や、耐用年数を伸ばすためのポイント、費用を抑えるポイントを知っておくと安心です。
- 外壁塗装の耐用年数は塗料の種類によって異なるが、一般的には10年から20年程度
- 外壁塗装には、アクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素樹脂塗料などの種類があり、耐久性や耐候性に優れたシリコン塗料やフッ素塗料は、長い耐用年数を持っている
- 外壁塗装の耐用年数が過ぎると、雨漏り・外壁材の劣化・外観の悪化・耐震性の低下などの問題が発生する可能性がある
- 外壁塗装の耐用年数を伸ばすには、定期的な清掃・早めの補修・高品質な塗料の使用・下地処理の徹底・適切な塗装方法の選択などが重要
- 外壁塗装の費用を抑えるには、適切な塗料の選択・面積を減らす・下地処理の範囲を最小限にする・一括発注・繁忙期を避けるなどが有効
外壁塗装は、耐用年数を把握したうえでメンテナンスすることが大切です。
適切なタイミングで工事を行い、快適な空間を維持しましょう。