外壁塗装には悪質業者のリストがある?悪徳業者の判断方法を解説
2024/06/20
外壁塗装は、建物における美観の低下や機能の劣化を防ぐために重要な工事です。
しっかり施工をしてくれる会社がほとんどですが、なかには悪質な業者が存在することも事実です。
悪質な業者は、手抜き工事・強引な営業・不当な価格設定などで、消費者に被害を与えています。
外壁塗装を検討する際は、悪質な業者の存在を知り、適切な業者選びを行うことが重要です。
そこで本記事では、外壁塗装における悪質業者の特徴・手口・見抜く方法などについて、詳しく解説します。
被害から身を守り、安心できる外壁塗装を行うためにも、ぜひ参考にしてみてください。
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外壁塗装には悪質業者がいる?
外壁塗装の業界には、残念ながら悪質な業者が存在します。
悪質な業者は、消費者の不安や期待につけ込み、不当な利益を得ようとします。
なかには外壁塗装を口実に、高齢者を狙った詐欺行為を働く業者もいます。
国民生活センターには、外壁塗装に関する消費者トラブルの相談が年間数百件寄せられています。
相談内容は「強引な勧誘を受けた」「契約内容と違う工事だった」「支払った代金が高額すぎる」など、多岐にわたります。
外壁塗装は、専門的な知識が必要な分野であるため、消費者が業者の言葉を鵜呑みにしてしまい、被害に遭うケースが少なくありません。
外壁塗装の悪質な業者の手口
悪質な外壁塗装業者は、巧妙な手をつかって消費者を騙そうとします。
以下は、代表的な悪質業者の手口です。
強引な勧誘や長時間の説明
悪質な業者は、強引な勧誘や長時間の説明で消費者を困らせます。
「今すぐ契約しないと損をする」「他の業者よりも安くできる」などと伝え、消費者を焦らせたり煽ったりすることで、不必要な契約を結ばせようとします。
また、長時間の説明で消費者を疲弊させ、判断力を低下させることで契約を結ばせるケースもあります。
不当な価格設定
悪質な業者は、不当な価格設定を行うことがあります。
典型的な例としては、極端に安い価格を提示し、消費者を惹きつける手口です。
しかし、実際には手抜き工事や低品質な材料の使用により、適正な価格からかけ離れた工事を行うことがあります。
また、見積もりの段階では安い価格を提示しておきながら、工事の途中で追加費用を請求するケースもあるため、注意が必要です。
手抜き工事や低品質な材料の使用
悪質な業者は、手抜き工事や低品質な材料の使用により、不適切な工事を行うことがあります。
必要な工程の省略や見積書にも書いていない安価な材料の使用などで、利益を上げることが目的です。
手抜き工事や低品質な材料の使用は、外壁の耐久性や美観を損ねるだけでなく、安全性に大きく影響を与えます。
契約内容の不明瞭さ
悪質な業者は、契約内容を明確にしないことがあります。
見積もりの内容が不明瞭で契約書に必要な事項が記載されいない場合は、注意が必要です。
契約内容が不明瞭だと、追加費用の請求や手抜き工事など、さまざまなトラブルにつながる恐れがあります。
悪質業者を見抜く方法
信頼できる悪質な業者に依頼するのは、誰しも避けたいところです。
見抜くためには、以下のようなポイントに注意しましょう。
信頼できる情報源から業者を選ぶ
業者の選定は、信頼できる情報源をもとに行うことが大切です。
家族・友人・近所の人から評判の良い業者の紹介はもちろん、信頼できる業界団体のホームページから業者を探すと良いでしょう。
また、インターネットの口コミサイトなども参考になりますが、悪質な業者が自作自演の口コミを投稿していることもあるため、全てを鵜呑みにせず、複数のサイトから情報を比較することが大切です。
複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取り、価格や内容を比較しましょう。
1社だけの見積もりでは、適正価格かどうかの判断が難しいためです。
また、見積もりの内容を詳しく確認し、疑問点があれば業者に質問することも大切です。
丁寧に説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。
契約内容を確認する
契約の内容は、工事そのものだけではなく、工事後のアフターフォローにも影響を与えます。
見積もりの内容と契約書の内容が一致しているか、必要な事項が記載されているかを確認しましょう。
また、契約書のコピーは必ず受け取り、大切に保管します。
必要以上の急かしや強引な勧誘に注意する
必要以上に急がせたり強引に勧誘したりする業者には、注意が必要です。
良い業者は、消費者の意向を尊重して丁寧に説明してくれます。
急かす発言や強引な勧誘を受けた場合は、契約を結ぶのを避けましょう。
悪質業者を撃退するには?
どれだけ注意していても、言葉巧みに契約を結ばせる悪徳業者もいます。
もし悪質な業者に引っかかってしまった場合は、以下のような対処をとりましょう。
クーリングオフ制度を利用する
特定商取引法の対象となる契約で、契約日から8日以内であれば、クーリングオフ制度を利用できます。
クーリングオフ制度を利用すれば、契約を無条件で解除し、支払った代金を取り戻すことができます。
消費生活センターに相談する
消費生活センターでは、消費者トラブルに関する相談を無料で受け付けています。
契約トラブルやクーリングオフの方法など、専門の相談員が適切なアドバイスをしてくれます。
必要に応じて法的措置を取る
悪質な業者が契約内容を守らない場合や支払った代金を返金しない場合は、必要に応じて法的措置を取ることも検討しましょう。
弁護士に相談するなどして、適切な対処法を検討することが重要です。
外壁塗装における悪質業者リストの確認方法
外壁塗装業界には、悪質業者のリストがあります。
このリストを確認することで、悪質な業者を避けることができます。
以下では、悪質業者リストの確認方法について説明します。
特定商取引法ガイドによる悪質業者リストの確認
特定商取引法ガイドでは、消費者トラブルの多い業者のリストを公開しています。
このリストには、外壁塗装業者も含まれています。
特定商取引法ガイドのウェブサイトから「業者別の消費者トラブル」のページを開き、外壁塗装に関するキーワードで検索することで、悪質業者のリストを確認できます。
国土交通省のネガティブ情報等検索サイトを活用
国土交通省では、建設業者の不正行為や処分情報を公開するネガティブ情報等検索サイトを運営しています。
このサイトでは、外壁塗装業者の情報も検索も可能です。
業者名や所在地などから検索することで、不正行為や処分情報の有無を確認できます。
悪質業者のリストを確認することで、トラブルのリスクを減らせます。
しかし、リストに載っていない業者でも、悪質な行為を行う可能性はゼロではありません。
業者に依頼をする場合は、できる限り情報を収集したうえで、総合的に判断することが重要です。
より良い外壁塗装業者を選ぶポイント
悪質な業者を避けることはもちろんですが、依頼をするなら良い業者を選びたいものです。
より良い外壁塗装業者の選定には、以下のようなポイントに注目しましょう。
実績や評判の確認
外壁塗装業者の実績や評判を確認することは、業者選びの重要なポイントです。
ホームページや口コミサイトなどをもとに、過去の施工事例や顧客の評価を確認しましょう。
実績が豊富で良い評判が多い業者は、信頼できる可能性が高いです。
見積もりの内容の確認
使用する材料・工程・価格の内訳など、見積もりの内容を詳しく確認することも重要です。
内容が明確に記載されているかを確認し、見積もりの内容について疑問点があれば、業者に質問しましょう。
丁寧に説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。
アフターサービスの充実度
外壁塗装は、長期的な保証やメンテナンスが必要な工事です。
アフターサービスが充実している業者を選ぶことで、万が一のトラブルにも対応してもらいやすくなります。
アフターサービスの内容や期間を確認し、アフターフォローに力を入れている業者を選びましょう。
第三者機関の評価の確認
外壁塗装業者の中には、第三者機関の評価を受けているところがあります。
例えば、一般社団法人日本塗装工業会が実施する「塗装業者認定制度」や、各自治体が実施する優良業者認定制度などです。
これらの制度で認定された業者は、一定の技術力や信頼性が認められています。
より良い外壁塗装業者を選ぶためには、多角的な視点から業者を評価することが大切です。
価格だけでなく、実績・評判・アフターサービスの充実度などを総合的に判断し、自分に合った業者を選びましょう。
まとめ
外壁塗装業界には、悪質な業者が存在することを知っておくことが重要です。
悪質業者はさまざまな手口を使い、不当な契約を結ばせようとする可能性があります。
信頼できる業者を選ぶには、次のようなポイントを押さえておくと安心です。
・悪質な外壁塗装業者は、強引な勧誘・不当な価格設定・手抜き工事などの手口で消費者を騙そうとする
・信頼できる情報源から業者を選び、複数の業者から見積もりを取るなどして、悪質な業者を見抜くことが重要
・万が一、悪質な業者に引っかかってしまった場合は、クーリングオフ制度の利用・消費生活センターへの相談・法的措置の検討などの対処法がある
・特定商取引法ガイドや国土交通省のネガティブ情報等検索サイトで、悪質業者のリストを確認できる
・より良い外壁塗装業者を選ぶためには、実績・評判・見積もりの内容・アフターサービスの充実度第三者機関の評価など、多角的な視点から業者を評価することが大切。
外壁塗装は費用や時間がかかる分、建物の美観や耐久性を左右する重要な工事です。
悪質な業者に騙されないためにも、しっかりと情報を収集し、適切な業者を選ぶことが求められます。
安心して任せられる外壁塗装業者を見つけるためにも、冷静かつ賢明な選択を心がけましょう。