ベランダ防水塗装の種類・特徴・費用相場を比較解説!工法の選び方とは?
2024/06/21
「改修工事をしたいけど、自宅のベランダ防水の種類がわからない」「工法が複数あって何を選んだらいいかわからない」というお悩みはありませんか。
こちらの記事では、ベランダ防水の種類やかかる費用、適した工法の選び方などを比較・解説しています。
ご自宅のベランダ防水の種類を見極め、納得できる改修工事を行うために役立つ情報を掲載していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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ベランダ防水の3つの改修方法と防水層の見分け方
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ベランダ防水は劣化してしまうため、定期的な改修が必要となります。
方法や費用などは、防水層の種類によって異なります。
ベランダ防水は主に「FRP防水」「ウレタン防水」「シート防水」の3つがあります。
ご自宅のベランダ防水の種類がわからなくて困っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ここではそれぞれのベランダ防水の特徴や見分け方をまとめていますので、ご自宅のベランダの確認にお役立てください。
FRP防水
FRP防水は、液状の強化繊維プラスチックを重ねて塗布することで、強固な防水層を形成する方法です。
新築の戸建住宅に選択されることの多いベランダ防水です。
FRP防水の見分け方は下記のようになっています。
これらの特徴が見られる場合には、FRP防水の可能性が高いです。
- 表面に継ぎ目が見られなく、フラット
- 表面は非常に硬く、触ると繊維状の凹凸が感じられる
- 色はグレーが主流
- 叩くとコンコンと高い音がする
FRP防水の特徴としては下記のようなメリット・デメリットがあります。
FRP防水のメリット | FRP防水のデメリット |
---|---|
|
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ウレタン防水
ウレタン防水はウレタン樹脂を塗り重ねることで防水層を作ります。
リフォームや改修では主流として行われている方法です。
見分けるポイントとしては下記があげられます。
- 色はグレーやグリーンが多い
- 継ぎ目はなくフラットな仕上がり
- 叩いても音はあまりしない
- 爪で押すとやや柔らかく凹み、すぐに元に戻る
- FRP防水で感じられる繊維の凹凸は感じられない
ウレタン防水の特徴として、下記のようなメリット・デメリットがあげられます。
ウレタン防水のメリット | ウレタン防水のデメリット |
---|---|
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シート防水
塩ビ製やゴム製の防水シートを貼り付けることで、水の侵入を防ぐ方法です。
耐用性に優れていて、大型のマンションやビルの屋上などにも採用されています。
下記のような特徴が見られる場合は、シート防水である可能性が高いでしょう。
- 1メートル幅で直線上のシートの重なり部分がみられる
- シートの重なり幅は40mm 程度
- 色はグレーが多い
- 表面に滑り止めの凹凸がついている
- 立ち上がり部分は緩やかに折り曲げられている
シート防水の特徴として、下記のようなメリット・デメリットがあげられます。
シート防水のメリット | シート防水のデメリット |
---|---|
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ベランダ防水の劣化症状と対処法
ベランダの防水層に現れる劣化症状とその対処法を紹介していきます。
FRP防水の場合
FRP防水は紫外線に弱いというデメリットがあるため、防水層を守るトップコートがとても重要です。
目立つ劣化症状がなかったとしても、5年程度を目安にトップコートを塗り直す必要があります。
トップコートのダメージだけであれば、防水層の改修は必要ないことも少なくありません。
ただ防水層の改修が必要か否かの判断は非常に難しいため、専門業者に相談したほうが賢明です。
劣化症状 | 対処法 |
トップコートのひび割れ | トップコートの塗り替え |
トップコートの摩耗 | トップコートの塗り替えor防水層の改修 |
剥離 | |
防水層の割れ | 防水層の改修 |
防水層の浮き |
ウレタン防水の場合
ウレタン防水もトップコートの塗り替えが必要不可欠です。
症状によって工法が変わってくるという特徴もあります。
劣化症状 | 対処法 |
トップコートのひび割れ | トップコートの塗り替え |
トップコートの摩耗 | トップコートの塗り替えor防水層の改修(密着工法) |
剥離 | |
防水層の割れ | 防水層の改修(通気緩衝工法) |
防水層の浮き |
シート防水の場合
シート防水は他の2つの工法と比べて耐久性に優れていますが、やはりトップコートは定期的に塗り替えることが推奨されています。
また2回目までは、劣化した防水層の上に新しいシートをかぶせることで、改修が可能です。
3回目以降は既存シートの撤去が必要となり、撤去費用が発生します。
劣化症状 | 対処法 |
トップコートのひび割れ | トップコートの塗り替え |
部分的な浮き・破断 | 防水層の改修(かぶせ工法) |
つなぎ目や端部の剥がれ | |
広範囲の浮き・破断 | |
3回目以降の改修 | 防水層の改修(撤去工法) |
ベランダの床がコンクリートの場合の劣化症状
床がここまでに挙げた3つとは違い、コンクリートという方もいらっしゃると思います。
コンクリート床の場合、コンクリートの下に防水層が形成されていることがほとんどです。
その場合、ベランダ防水の種類や劣化状況を確認することは難しくなります。
確認できる劣化症状としては、コンクリート表面のひび割れなどがあげられますが、防水層の劣化状況の確認は専門家に依頼するしかありません。
コンクリートで保護されているため、耐久性は高くなっていますが、20年程度経過しているようであれば改修工事や点検を検討してみるといいでしょう。
ベランダ防水の費用と耐用年数
ベランダ防水を検討するとき、気になることの一つが費用ではないでしょうか。
それぞれの工事にかかる費用と、耐用年数をまとめました。
防水工事の種類 | 耐用年数 | 単価相場(1㎡あたり) |
---|---|---|
FRP防水 | 10~12年 | 4,000~7,500円 |
ウレタン防水密着工法 | 8~10年 | 4,000~7,000円 |
ウレタン防水通気緩衝工法 | 10~15年 | 6,000~8,500円 |
シート防水 | 10~15年 | 4,000~7,500円 |
コストパフォーマンスだけを考えると、初期費用が安く耐用年数が長いシート防水が最も優れていると言えるでしょう。
既存の防水層の種類や、使用頻度、劣化状況にあわせて、どういった工法で行うかを検討しましょう。
ベランダ防水の選び方
ベランダ防水を選ぶ際のポイントを紹介しています。
何を優先するかで、自ずと選ぶべきベランダ防水がわかってきます。
使用頻度が多い場合はFRP防水
FRP防水は非常に硬く、重いものや歩行の頻度が多い場所にも最適です。
「洗濯物が多い」「ベランダでバーベキューなどを楽しみたい」「ガーデニングで大きな鉢植えを置きたい」など、ベランダを使用する頻度が多い場合には、FRP防水を検討してみましょう。
メンテナンス頻度や費用は他の工法よりやや高くとなりますが、ベランダを最大限利用するのであれば、採用する価値は大きいです。
施工費用を抑えたい場合はウレタン防水
「少し洗濯物を干すくらいしか使用する予定はない」ということであれば、費用を抑えられるウレタン防水がおすすめです。
ベランダのが狭い場合や、凹凸がある複雑な形状にも施工しやすいため、場所を選びません。
ベランダの面積が広い場合はシート防水
広いベランダの場合には、耐久性の高いシート防水が最適です。
FRP防水は耐摩性にも優れていますが、広い面積に施工した場合、ひび割れのリスクが高くなるため避けた方がいいでしょう。
シート防水はFRPほどの耐久性はありませんが、表面の剥がれなどが起こりにくく、問題なくベランダを使用できます。
また耐用年数が長く、メンテナンス費用も安いので、コストパフォーマンスに優れています。
優良業者を選ぶポイント
質の高いベランダ防水工事をするためには、豊富な知識を持つ優良業者を探す必要があります。
防水工事には特殊で専門的な知識や技術が必要です。
防水業者の中には、経験が少なく十分な知識のない業者や、手抜き工事をする悪徳業者といわれる業者も存在します。
下記のポイントに注意しながら、優良業者を見極めましょう。
複数の会社に見積もり依頼をする
見積もりは、必ず複数の業者に依頼しましょう。
複数の業者から話を聞くことで、工事の相場が把握できるだけでなく、工法についても違った提案がされるかもしれません。
どの工法がいいかも比較検討して選択できます。
見積書には使用資材や工法などについて、詳細に記載されているかを確認することが大切です。
「一式」といった記載がある業者は、何にいくらかかっているのかが不明瞭で信用できません。
実績が豊富な業者に依頼する
ホームページなどを確認すると、施工事例や実績などを公表している業者が多くあります。
依頼する際には、そういったページも確認し、実績が豊富な業者かを確認することが大切です。
また防水工事専門の職人が在籍しているかなども、重要な情報となります。
ホームページや営業担当者などに確認してみましょう。
施工中の写真を撮影してもらう
工事中の写真を撮影してもらえるように依頼しましょう。
防水工事はトップコートを塗ってしまえば、間の工程を抜いていたとしても見た目にはわかりません。
写真とあわせて進捗状況を日々報告してもらうことで、手抜き工事をさせない状況をつくることができます。
専門的な工事内容がわからなくても、施主の意識高く「みている」と思わせるだけでも効果的です。
防水工事でよくある質問
- 防水工事とはどんな工事ですか?
- 防水工事は、建物や構造物に水が浸入するのを防ぐための重要な工事です。主に屋上、外壁、ベランダ、浴室などの水に弱い部分に施工されます。
- 防水工事の相場はいくらですか?
- 防水工事の相場は、工事の種類、面積、建物の状態、地域などによって大きく異なりますが、一般的な相場の目安は以下の通りです。
箇所 費用相場 屋上防水 一般的な戸建て住宅(30〜50㎡):50〜150万円
アパート・マンションの屋上(100〜200㎡):200〜500万円ベランダ防水工事 10㎡程度:15〜30万円 外壁防水工事 戸建て住宅(100〜150平方メートル):100〜300万円 基礎防水工事 戸建て住宅:30〜100万円
- 防水工事は何年ごとに行いますか?
- 防水工事の周期は、使用されている防水材の種類や建物の状況、環境条件によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。
防水の種類 周期 ウレタン塗膜防水 10〜15年ごと アスファルト防水 15〜20年ごと シート防水 15〜20年ごと FRP防水 10〜15年ごと
シーリング 5〜10年ごと 外壁防水塗装 7〜10年ごと - 防水工事の期間はどのくらいかかりますか?
- 防水工事の期間は、工事の規模、種類、天候条件などによって大きく異なります。一般的な目安として、以下のような期間が考えられます。
項目 工事期間の目安 屋上防水工事 アパート:1〜2週間程度
マンション:2週間〜1ヶ月程度ベランダ防水工事 2〜4日程度 外壁防水工事 アパート:2〜3週間程度
マンション:1〜3ヶ月程度基礎防水工事 3〜7日程度
まとめ
ベランダ防水の種類や特徴、工法の選び方についてまとめると、
- コンクリートで保護されていない場合は、特別な知識がなくてもどういった工法が施されているかはおおよそ判断できる
- 使用頻度が高いベランダには、硬く摩耗性に優れたFRP防水が最適
- 費用を抑えたい場合にはウレタン防水が最適
- 比較的広いベランダには、耐用性が高くコストパフォーマンスにも優れたシート防水が適している
- 優良業者を選ぶためには3つのポイントに注意して選ぶ
- 複数の会社に相見積もりをとる
- 実績が豊富な業者に依頼する
- 施工中の写真を撮影してもらう
となります。
ベランダの防水については、いくつも工法があり何を選択をするべきか悩む方も少なくありません。
悩む場合には専門家の意見も取り入れながら、ご自宅のベランダに最適な工法を選択しましょう。