プライマーとは?ウレタン防水にも必要?役割などの基礎知識を解説
2024/06/21
防水工事を検討する際、プライマーという言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか。
プライマー塗布は防水工事の仕上がりや耐久性を向上させるために、重要な工程となります。
ここでは「プライマーとは?」「ウレタン防止にプライマーは必要?」などの疑問を解決する情報を掲載しています。
防水工事を検討中の方はぜひ参考にご覧ください。
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防水工事におけるプライマーの基本知識
防水工事におけるプライマーとは、いわゆる下地材を指します。
防水層と下地の密着を強化させるのが主な役割となります。
ウレタン防水、FRP防水、シート防水では必ずプライマーが使用されています。
プライマーを塗らずに防水工事を施工してしまうと、後になって防水層が浮いてしまったり、ひび割れが生じたり、施工不良が起きやすくなります。
密着力を高めるだけでなく、下地の凹凸を埋めてなめらかにする効果もあり、仕上がりが格段に美しくなります。
プライマーは、施工する工法にあわせて相性の良いものを選択することが重要となります。
またプライマーには様々な性能を持つものがありますので、場所や予算にあわせて選ぶこともできます。
プライマーの接着力とは?
下地との接着力が非常に強く、防水層との密着性をあげる効果を持つものは、接着プライマーと呼ばれています。
接着プライマーを始めに塗布することで、下地と防水層の密着力を強固なものにできます。
工事全体の密着性が大幅にあがり、耐久性も向上します。
プライマーの防錆効果とは?
プライマーに防錆顔料を混ぜ込んだプライマーを、防錆プライマーと呼びます。
プライマーが下地の金属に接触することで、全体の防錆効果が期待できます。
多くの現場で使用されているのがこの防錆プライマーと呼ばれているものになります。
プライマーの種類
プライマーには上記で紹介した防錆プライマー以外にも様々な性能を持つものが使用されています。
- 導電性プライマー
- 絶縁性プライマー
- 弾性プライマー
- 粘着プライマー
- 浸透性プライマー
などが挙げられます。
施行場所や予算にあわせて選択しましょう。
プライマーとシーラーの違い
防水工事や塗装工事などの際に、プライマーではなく、シーラーという言葉を聞いたことはないでしょうか。
この二つの言葉はどちらも下地材を指しており、同じものを指している場合もあるようです。
しかし、プライマーとシーラーにはそれぞれ違う目的があり、区別して取り扱われることもあるため、知識としては知っておくといいでしょう。
プライマー:塗装工事の準備段階で使われ、下地と塗料の密着性を向上させる役割
シーラー:下地の表面を保護し、塗料の吸収を抑えつつ、下地と塗料の密着性向上させる役割
どちらも工事を美しく仕上げ、さらには耐久性を高めるという、重要な役割を持っています。
ウレタン防水プライマーの特徴
ウレタン防水に使用されるプライマーはウレタンプライマーと呼ばれており、一液溶剤が中心です。
旧ウレタン塗膜防水材や、旧ウレタン弾性床材の塗り替えにも利用されています。
シート防水の塗り替えにも使用でき、密着性が高いのが特徴です。
下地の穴を塞ぎ膨れを防止する効果もあります。
FRP防水プライマーの特徴
防水性・強度の高いFRP防水は、水槽や浴槽などにも使われている防水工事です。
FRP用のプライマーは、下地処理が不要で短期間に施工できるという特徴があります。
プライマー塗布後、12時間以内に上塗りが必要なので、スケジュールは事前に確認しておきましょう。
また気温が5度以下の場合や、湿度が85%を超える場合には、使用は控えた方がよいとされています。
FRPプライマーは、トップコートの塗り替えの際にもプライマーとして使用できます。
シート防水プライマーの特徴
シート防水で使用されるプライマーは、水性で取り扱いが易しいものが中心です。
扱いやすくシート防水の塗り替え工事でも使われています。
中には遮熱効果のあるものもあり、塗布することで夏場の室内温度を下げることも期待できます。
シーリングプライマーの特徴
シーリングは隙間を埋めて、水の侵入を防ぐ大切な工事です。
シーリングプライマーはシーリングが本来の役割を十分に果たすために、シーリング工事の前に塗布するプライマーです。
シーリングプライマーを使用することで、下地とシーリングの密着性を高めて剥離を防ぐ効果が期待できます。
プライマーの重要性と選び方
プライマーは工事の仕上がりに大きな影響を与えるため、慎重に選ぶ必要があります。
どういった点に注意して選べばいいのでしょうか。
1.下地との接着力の重要性を考える
プライマーを選ぶときに注目したいのが、下地との接着性です。
下地と次の塗布する塗料の密着性を高めることで、耐久性があがり美しく仕上がります。
下地や塗料との相性をよく考えて選びましょう。
2.適切なプライマーの選び方について
業者へ防水工事を依頼すると、防水工事にあわせたプライマーを推奨される場合がほとんどです。
しかし下地に塗料が残っていたり、水分を含んでいたりと推奨されるプライマーが使用できない場合もあります。
そういった場合には、下地にあわせて最適なプライマーを選ばなければなりません。
依頼先の業者に専門的な知識があれば問題ありませんが、ご自身でも確認できると安心です。
プライマーを活用する際の注意点
プライマーの役割を十分発揮するためには、下記のことに注意が必要です。
下地の清掃を行う
リフォームなどの再工事、再塗装の場合には、既存の塗料が残っていたり、錆や埃、汚れなどが下地に付着しています。
清掃によりこれらを除去することで、プライマーが下地に密着しやすくなり、剥離や浮きのリスクが大幅に下がります。
表面はサンダーや研磨布などを用いて滑らかにしておくことが理想的です。
下地を充分に乾燥させる
表面についた水分はきれいに拭き取り、染み込んだ水分についても時間をかけてしっかりと乾燥させるようにしましょう。
まとめ
防水工事で使用するプライマーについてまとめると、
- プライマーには下地と塗料の密着性を高める役割がある
- ウレタン防水、FRP防水、シート防水では必ず使用される
- プライマーを使用することで密着性が高まり、浮きや剥離が起こりにくくなり、耐用性もあがる
- プライマーは下地や塗料との相性を考えて慎重に選ぶ必要がある
- プライマーを塗布する際には、十分な清掃と下地の乾燥が必要
となります。
防水工事において、プライマーは必要不可欠です。
プライマーの選択には専門的な知識が必要となるため、知識豊富な専門業者に相談すると安心です。