コンクリート屋根の防水工事の費用相場と注意点を解説
2024/06/21
コンクリート住宅の増加に伴い、防水工事の重要性がますます高まっています。
コンクリート住宅においても、雨漏りのリスクが高いことをご存知でしょうか?
この記事では、コンクリート住宅の屋根における防水工事の必要性や、その費用相場などについて詳しく解説しています。
コンクリート住宅の所有者や、将来的に建てる予定の方にとって、参考になる情報が含まれていますので、ぜひご覧ください。
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コンクリート(RC)住宅とは?
コンクリート住宅とは、鉄筋コンクリートを主な建築材料として建てられた住宅のことを指します。
鉄筋コンクリートは、鉄筋とコンクリートを組み合わせて作られ、鉄筋が強度を高め、コンクリートが耐久性や形状を提供します。
この組み合わせにより、強固で耐久性の高い建物を構築することが可能です。
また、鉄筋コンクリート造はRC造とも呼ばれ、他の構造形式としては鉄骨造(S造)や鉄骨鉄筋コンクリート複合造(SRC)などがあります。
コンクリート(RC)住宅の屋根は陸屋根
コンクリート住宅の屋根は、一般的にビルの屋上のような勾配のない平らな形状が一般的です。
このタイプの屋根は「陸屋根」と呼ばれ、別名「平屋根」「フラット屋根」とも呼ばれます。
陸屋根は、屋上スペースとしてベランダやバルコニーとしても活用できる利点があります。
また、屋根の形状が平らなため、メンテナンスが簡単で、清掃や補修作業も行いやすい特徴があります。
さらに、勾配のある屋根と比べると、天井が高くなるため、居住空間が広く開放的になる傾向があります。
コンクリート(RC)住宅のメリット
コンクリート住宅には、さまざまなメリットがあります。
頑丈で耐久性に優れている
コンクリート住宅は、非常に長い期間にわたって強度を維持できます。
一般的に、コンクリートの耐用年数は100年以上とされており、沿岸部などの塩害の影響を受けやすい環境でも50年以上の耐用年数が期待されます。
さらに、鉄筋コンクリートは非常に頑丈であり、地震などの自然災害に対しても強い耐性を持っています。
高い防音性
コンクリートは、音を遮断する性質があるので、外部からの騒音を効果的に抑えることができます。
例えば、交通量の多い道路沿いや、鉄道の線路沿いなど、騒音が大きい場所に建てられた住宅では、この性質が特に有効です。
高い断熱性能を持つ
コンクリートは熱を蓄える性質があります。
そのため、外気温の変化に対して比較的安定した室温を保つことができます。
また、断熱材を組み合わせることで、さらに高い断熱性能を実現することも可能です。
特に豪雪地帯などでは、この効果がより顕著に現れるでしょう。
メンテナンスが容易
コンクリートは耐久性に優れ、メンテナンスの頻度が低くすみます。
表面にコーティングを施せば、汚れや劣化を防げます。
また、コンクリート住宅の屋根は勾配のない平らな形状なので、掃除や補修が簡単に行えます。
火災が起こりにくい
コンクリートは非常に高い耐火性を持っており、火災に強いのがメリットです。
万一火災が発生しても、コンクリート住宅なら延焼するスピードが遅く、周囲への燃え移りを最小限に抑えられます。
燃えにくいコンクリートが火災から住宅を守ってくれるのです。
コンクリート(RC)住宅のデメリット
上記でメリットについてご紹介しましたが、コンクリート住宅には以下のようなデメリットもあります。
建築費用が割高
コンクリート住宅は機能性に優れていますが、木造住宅と比べると、施工技術や材料の調達が難しいため、価格が高くなる傾向があります。
特に、家全体をコンクリート構造にする場合や、デザイン性を重視する場合は、さらに費用がかさむことが考えられます。
建物全体が重い
コンクリートは非常に重く、建物全体の重量が増します。
地盤が弱い場合、この重量に耐えられない可能性があり、建設地の選択肢が制限されることがあります。
また、建物の重量が地盤や地下構造に負荷をかけ、劣化を引き起こす可能性も考えられます。
工事期間が長い
鉄筋コンクリート構造では工期が長くなる傾向にあります。
鉄筋配置やコンクリートが硬まるまでに一定期間が必要で、例えば2階建て鉄筋コンクリート住宅の新築では概ね6ヶ月程度の工期を見込む必要があります。
外気温の温度変化に影響を受けやすい
コンクリート住宅は外気の温度変化に影響されやすい一面があります。
コンクリートが断熱性を持っており、熱伝導率が高いため外気温の変化が室内温度に直接影響を与えやすくなります。
このようなデメリットを軽減するには、適切な断熱材の選定や施工、全体的な建物設計の工夫が必要です。
コンクリート住宅の屋根における防水工事の重要性
コンクリート住宅の屋根では、防水工事が雨漏り対策として非常に重要です。その理由は次の通りです。
雨漏り対策
屋根に防水処理を施すことで、雨水の侵入を防止できます。
しかし、屋根は風雨に晒されるため、経年劣化は避けられません。防水材の耐用年数を考慮し、定期的な防水工事が必要です。
例えば、ウレタン防水の場合、耐用年数は8年から10年です。そのため、10年ごとに防水工事を行うことで防水性能を維持できます。
断熱性能の維持
屋根に防水処理を施すことで、建物内部の断熱材の劣化を防止できます。
コンクリート住宅は外気温の変化に敏感であり、断熱材が重要ですが、雨水が屋根内部に浸入すると、断熱材が濡れて性能が低下し、室内の温度変化に対する抵抗力が弱くなります。
耐久性の維持
防水工事を施すことで、屋根材の劣化を防止し、耐久性を向上させることができます。
屋根が劣化すると、風雨や紫外線などの影響を受けやすくなり、屋根全体の耐久性が低下してしまいます。
安全性の確保
雨水が屋根内部に浸入すると、電気配線や電気設備に影響を与える可能性があります。
また、屋根内部に湿気がこもることで、カビや菌類の発生リスクも高まります。防水処理を施すことで、これらの安全性を確保することができます。
コンクリート住宅の平屋根おける防水工事の種類と費用相場
コンクリート住宅の防水工事は一般的に4種類あります。
各防水工事の費用相場は以下のとおりです。
防水工事の種類 | 費用相場 |
---|---|
ウレタン防水 |
約3,500円〜7,500円/㎡ |
シート防水 |
約4,000円〜7,000円/㎡ |
FRP防水 |
約4,000円〜8,000円/㎡ |
アスファルト防水 |
約5,500円〜8,000円/㎡ |
コンクリート住宅の屋根におすすめの防水工事はウレタン防水です。
ウレタン防水は複雑な形状の屋根に適した防水工事ですが、耐久性が低いため、歩行頻度が多い屋根には適していません。
その場合はシート防水がおすすめです。費用相場は目安であり、屋根の広さや施工条件によって変動します。業者から見積もりを取って確認することが重要です。
雨漏りさせないためのメンテナンス方法
コンクリート住宅で雨漏り対策は、日頃のメンテナンスが重要になってきます。
ここでは、コンクリート住宅の屋根におけるメンテナンス方法について解説いたします。
定期的な点検
屋根を目視で定期的に点検しましょう。
風雨や積雪の影響を受けやすい箇所に特に注意し、劣化や損傷がないか確認しましょう。
清掃
屋根に付着する汚れやコケは雨漏りの要因となります。
定期的な洗浄を行い、汚れを取り除くことで、雨漏りのリスクを軽減できます。
防水処理の施工
屋根の防水処理を行うことで、雨漏りを防ぐことが可能です。
定期的に防水処理を施し、劣化した箇所を発見した場合は迅速に修復することが重要です。
また、防水層の表面に施されているトップコートは、5年ごとに塗り直すことが推奨されています。
排水設備の清掃
ドレンや排水口など、排水設備の清掃も定期的に行うことが重要です。
落ち葉やゴミなどが風で運ばれてきて、排水口に溜まってしまうと水たまりができることがあります。
水たまりができないよう、日頃から注意しておきましょう。
まとめ
コンクリート住宅の屋根に関する防水工事について解説しました。
平らな屋根はベランダやバルコニーとして利用されることがあります。
コンクリート住宅には長所と短所があり、それを踏まえた施工計画が必要です。
防水工事を施すことで、雨漏りから保護されます。
定期的なメンテナンスも重要ですので、参考にしてください。