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FRP防水とは?費用相場や施工方法、メリット・デメリットについて徹底解説

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防水工事

FRP防水とは?費用相場や施工方法、メリット・デメリットについて徹底解説

FRP防水工事について

・FRP防水とは?ウレタン防水工事との違いは何?

・FRP防水の特徴やメリット・デメリットについて知りたい!

・FRP防水の費用相場とは?施工の流れなど詳しく知りたい!

「ベランダにはどんな防水工事が適しているの?」

「FRP防水はどんな場所に施工できる?」

こんな疑問があるかたは多いようです。

 

そこで今回は、ベランダなどの施工に適しているFRP防水について徹底解説していきます。

費用相場やメリット・デメリットなどについて知りたいかたは、ぜひ参考にしてみてください。

FRP防水の特徴

FRPとは、繊維強化プラスチックのこと。

FRPはバスタブなどにも使われていて、防水性能が非常に高いことで知られています。

 

この繊維強化プラスチックを使った防水工事のことを「FRP防水」と呼びます。

繊維強化プラスチック製のシートの上に、ポリエステル樹脂を塗ることで硬化させます。

 

FRP防水は耐光性や耐薬品性があるので、屋外のベランダやバルコニー、屋上駐車場などで活用されています。

FRP防水の耐用年数は10~12年ほどと言われています。

ウレタン防水との違いは?

FRP防水と混同されやすい防水工事に「ウレタン防水」が挙げられます。

どちらも液状の樹脂を使うので、確かに似ているかも知れません。

しかし以下のような違いがあります。

 

  • ウレタン防水はウレタン樹脂、FRP防水はポリエステル樹脂
  • ウレタン防水は弾力性がある
  • FRP防水よりも費用が安い
  • FRP防水より強度が低め

 

耐用年数はFRP防水もウレタン防水も同じくらいです。

 

FRP防水とウレタン防水はそれぞれ特徴が異なるので、施工箇所や予算などに合わせて選びましょう。

詳しくは見積もりの際に施工業者に相談してみてくださいね。

FRP防水のメリット

FRP防水には以下のようなメリットがあります。

防水性が高い

先ほども少し触れたように、お風呂の浴槽やプールにもFRPが使われています。

非常に防水性が高いので、安心して利用できるでしょう。

耐久性が高い

FRP防水は耐久性が高いのも特徴です。

高重量に耐えられるので、屋上駐車場で使われることもありますよ。

防水層の上を自動車が走ってもビクともしません。

工期が短い

FRP防水は非常に硬化が早いです。

何層も塗り重ねる作業があっても、合計1~2日での施工が可能です。

軽量

アスファルトなど他の防水材と比べると軽量なのもメリットです。

建物への負担も少なく、築年数が経った家にも使えますよ。

ムラができにくい

ウレタン防水と比べるとムラができにくいのが特徴です。

継ぎ目や凹凸ができないのも良い点です。

FRP防水のデメリット

FRP防水には次のようなデメリットもあるので、確認しておきましょう。

費用が高い

耐久性の高いFRP防水ですが、費用も高めです。

ウレタン防水やシート防水と比べると、1㎡あたり500円ほどは多く費用がかかるでしょう。

ただし戸建て住宅の、平均的な面積のベランダへの施工では、そこまで費用の差は感じません。

施工箇所が限られる

FRP防水は、硬化後は柔軟性がなくなります。

ひび割れの原因になるので、大きく収縮する木造建築などには向きません。

ベランダなど面積が小さい箇所への施工に適しています。

紫外線に弱い

FRP防水は紫外線に弱いので、施工後にトップコートを塗って紫外線から保護する必要があります。

トップコートは5年に1度の塗り替えが必要、というのは覚えておきましょう。

FRP防水の費用相場は?

FRP防水は1㎡あたり4,000~7,500円の費用がかかります。(諸経費を除く)

10㎡ほどの一般的なベランダにFRP防水を施すと、施工費や人件費などを合わせて10~15万円ほどの費用がかかります。

 

FRP防水工事の内訳は以下のとおりです。

下地処理

200円(1㎡あたり)

高圧洗浄

200~300円(1㎡あたり)

改修用ドレン(排水口)の設置

15,000円(1箇所あたり)

管理費

20,000円前後

諸経費

20,000円前後

 

上記以外にも、仮設足場の設置が必要な場合などは追加で費用がかかりますよ。

施工の流れ(手順)

FRP防水は、以下のような流れで施工します。

①清掃・下地処理をする

②プライマーを塗る

③FRPシートを敷く

④ポリエステル樹脂を塗る

⑤③~④を繰り返す

⑥表面の調整

⑦トップコートを塗る

①清掃・下地処理をする

まずは下地の清掃や補修を行ないます。

下地の凹凸を補修しておくと、FRP防水の寿命を伸ばすことに繋がります。

②プライマーを塗る

次に、下地との接着剤の役目を果たすプライマーを塗ります。

③FRPシートを敷く

FRPシート(ガラスマット)を敷いていきます。

④ポリエステル樹脂を塗る

FRPシートの上からポリエステル樹脂を塗ります。

脱泡ローラーを使って、シートや樹脂内の気泡を丁寧に取り除きます。

⑤③~④を繰り返す

FPRシートを敷いてポリエステル樹脂を塗る、という作業を繰り返すことにより、防水性能が高まります。

⑥表面の調整

ポリッシャーやディスクサンダーなどを使い、防水層の表面を磨いていきます。

⑦トップコートを塗る

最後に紫外線から防水層を守るトップコートを塗り、FPR防水の完成です。

施工業者の選び方

防水工事を行なう施工業者は、次のような基準で選ぶのが良いでしょう。

業者の種類で選ぶ

施工業者には以下の4種類があります。

それぞれメリットやデメリットがあるので、事前に知っておく必要があります。

大手リフォーム会社

広告宣伝費や中間マージンが上乗せされているので施工費用が高め。有名な会社なので安心感はあります。

ハウスメーカー

住宅に関する施工を全般的に行なっているので、防水工事以外の相談も可能です。ただしハウスメーカーも中間マージンが発生するので費用が高めです。

防水工事専門業者

防水工事を専門で行なっているので、施工技術が高い傾向があります。ただしハウスメーカーなどの下請け会社が多く、個人で依頼するのが難しい場合もあります。

塗装専門業者

外壁や屋根の塗装を中心に行なっているリフォーム業者です。自社で施工するのでリーズナブルな傾向がありますが、アスファルト防水といった大規模な防水工事を行なっていないケースがほとんどです。

相見積もりで選ぶ

業者選びの際は、最低でも2~3社で相見積もりを取ると良いでしょう。

同じような施工内容でも、業者によって施工費用が異なりますからね。

また見積もりの際には、見積書が詳細に書かれてあるかもチェックします。

細かい工事内容や費用が記載されておらず「一式」とだけ書かれてあるような見積書は良くありません。

施工業者が費用を水増ししているケースもあるので注意しましょう。

見積書の内容を丁寧に説明してくれるか、といったこともチェックすると、安心して施工を任せられますよ。

施工実績で選ぶ

施工実績が豊富な業者のほうが、施工クオリティが高い傾向にあります。

業者によって得意分野が異なるので、事前に業者のホームページをチェックしたり、見積もりの際に聞いてみたりすることが必要です。

資格を保有しているかどうかで選ぶ

「防水施工技能士1級」の資格を保有しているスタッフがいる業者は、安心感があります。

さらに自社施工している業者だと、担当者と職人とのやり取りもスムーズです。

アフターサービスの内容で選ぶ

FRP防水の場合は10年以上の耐用年数があるので、施工後のアフターサービスがしっかりしているかどうかも重要です。

定期的なメンテナンスをしてくれたり、施工不良があった場合にすぐに対応してくれる業者を選びましょう。

FRP防水のまとめ

最後に、今回の記事の内容をまとめていきます。

 

  • FRP防水とは、繊維強化プラスチックとポリエステル樹脂を使った防水工事のこと
  • FRP防水は耐久性が高くスピーディに施工できる
  • FRP防水は費用が高めで、施工箇所が限られる
  • 費用相場は1㎡あたり4,000~7,500円だが、その他に諸経費もかかる
  • 一般家庭のベランダへの施工は合計で10~15万円ほど
  • 施工業者は、相見積もりを取って慎重に選ぶ

 

FRP防水は、ベランダや屋上駐車場などへの施工に適している防水工事です。

木造住宅以外では色々な場所に使えるので、ぜひFRP防水工事を検討してみてくださいね。

 

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