ビルの外壁に防水工事を行うタイミングは?種類や注意点も解説
2024/11/08
頑丈に見えるビルの外壁も、年数が経つと次第に劣化して、さまざまな症状が現れるようになります。
その劣化を防ぎ、建物の資産価値を高めるために役立つのが、外壁の防水工事です。
適切なタイミングで外壁の防水工事を行って、建物を劣化や雨漏りなどから守りましょう。
本記事では、ビルの外壁に防水工事を行うタイミングや、防水工事の種類、注意点などについて解説します。
防水工事を検討するにあたっての参考として、ぜひ記事の内容をご確認ください。
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ビルに外壁防水工事はなぜ必要?
なぜビルに外壁防水工事が必要なのでしょうか。
外壁防水工事が必要な理由は、おもに次の3つです。
・耐久性を高める
・美観を保つ
・資産価値を高められる
3つの理由について紹介しますので、ぜひ内容をチェックしてみてください。
■耐久性を高める
外壁防水工事を行うのは、ビルの耐久性を高めるためです。
頑丈に見えるビルも、年月が経つと耐久性や防水性が低下してしまいます。
建物の耐久性・防水性が下がることによって起こるのが「雨漏り」です。
雨漏りが起きると、内部が腐食して、建物の寿命が短くなってしまいます。
そのため、定期的な外壁防水工事が必要です。
■美観を保つ
外壁防水工事が必要になるのは、美観を保つことも理由のひとつです。
新築時は綺麗だったビルの外壁も、年月が経つと色が褪せ、汚れやカビなどがつきます。
オフィスビル・マンションいずれの場合も、外観は入居者数に影響するため、定期的にメンテナンスしなくてはなりません。
■資産価値を高める
資産価値を高められることも、ビルの外壁防水工事が必要な理由です。
古くなったビルは、そのままでは資産価値が下がってしまいます。
しかし、外壁防水工事で高性能な塗料を使うと、資産価値を高められるでしょう。
ビルの外壁に防水工事を行うタイミング
これから外壁防水工事を行うにあたって、いつ実施するかのタイミングで悩む方も多いのではないでしょうか。
頻繁に実施するものではないため、タイミングで悩んでしまうのも当然でしょう。
一般的には、「外壁の劣化が目立つようになったとき」が外壁防水工事のタイミングだと考えられます。
年数の目安は以下のとおりです。
・新築…10~15年
・新築以外…前回の外壁防水工事を実施してから10~12年
ただし、年数は目安として考える必要があります。
10年経っていない場合でも、色褪せや剥がれなど劣化の症状が目立つ場合があるでしょう。
その場合は、なるべく早めに防水工事を実施してください。
また、防水塗料の耐用年数も、外壁防水工事を行うタイミングの目安として役立ちます。
種類別の耐用年数は以下のとおりです。
・アクリル塗料…3~5年
・ウレタン塗料…6~8年
・シリコン系塗料…11~13年
・フッ素系塗料…11~15年
いつごろ外壁防水工事をするか検討するためにも、使われている塗料の種類と耐用年数をチェックしておきましょう。
塗料の耐用年数も、あくまで「目安」と考えておくことが大切です。
耐用年数が経過していなくても、劣化のサインが見られたら外壁防水工事を行ってください。
ビルの外壁防水工事の種類
ビルの外壁防水工事にはどのような種類があるのか、見ていきましょう。
外壁防水工事の種類は次の5つです。
・防水塗装工事
・重ね貼り工事
・張り替え工事
・外壁タイル工事
・シーリング打ち替え工事
どの方法が適しているかは、ビルの劣化状況によっても違ってきます。
そのため、専門の業者に相談した上で、適した方法を選びましょう。
5つの工事について、それぞれの概要を紹介します。
■防水塗装工事
ビルを雨水から守るために行われているのが、「防水塗装工事」です。
防水塗装工事には、弾性塗料が使われています。
弾性塗料とは、弾力性に優れた塗料のことです。
外壁に弾性塗料を使うと、塗膜がひび割れしにくくなり、建物を雨水から守れます。
■重ね貼り工事
既存の外壁の上に新しい外壁材を貼り付ける方法が、「重ね貼り工事」です。
外壁の重ね貼り工事には、次のようなメリットがあります。
・断熱性が高まる
・遮音性が高まる
・張り替えよりもコストを抑えられる
古い外壁材を撤去しないため、重ね貼り工事なら断熱性・遮音性を高められるでしょう。
撤去費用がかからないぶん、コストも抑えられます。
■張り替え工事
ビルの外壁防水工事では、外壁材の「張り替え工事」を行う場合もあります。
既存の外壁材を撤去し、新しい外壁材へと張り替える方法が「張り替え工事」です。
新築から長く年数が経過しているビルの場合、張り替え工事が適しているかもしれません。
張り替え工事を行うと、建物の外観を大きく変えることも可能です。
ただし、古い外壁材を撤去しなくてはならないため、防水塗装工事よりも費用が大きくなるでしょう。
■外壁タイル工事
既存のタイルにひび割れや浮きなどの症状が見られるなら、「外壁タイル工事」が必要になる場合もあります。
タイル自体は、ほとんどメンテナンスが必要ない素材です。
しかし、外壁は常に紫外線や風雨に晒されているため、目地やコーキングが劣化してしまいます。
目地やコーキングが劣化しているとタイルの落下につながるおそれがあるため、早急な対処が必要です。
■シーリング打ち替え工事
外壁防水工事には、「シーリング打ち替え工事」という種類もあります。
外壁ボードの隙間を埋めるために使われているものがシーリングです。
打ち替え工事では、既存のシーリングをすべて除去した上で、新しいシーリングを充填します。
シーリングの劣化を放置すると雨漏りにつながってしまいますので、なるべく早めに対処しましょう。
ビルの外壁防水工事における注意点
ビルの外壁防水工事には、いくつか注意点があります。
特に気をつけておきたい注意点は次の3つです。
・事前に告知を行う
・防犯対策をする
・臭いへの対策をする
注意点を知っておくと、トラブルを減らせる可能性があるでしょう。
注意点についてそれぞれ紹介しますので、ぜひ参考としてご確認ください。
■事前に告知を行う
ビルの外壁防水工事を実施する場合は、入居者や近隣住民に対する告知を行いましょう。
外壁防水工事の実施期間、入居者や近隣住民が不便な思いをする可能性があるためです。
たとえば、窓を開けられない期間や、洗濯物が干せない期間などを伝えておくと、入居者は対応しやすくなります。
なるべく不便がないよう、可能な範囲で対策を考えておきましょう。
■防犯対策をする
外壁防水工事では、防犯対策も必要です。
ビルの工事を行うにあたっては、仮設足場を設置しなくてはなりません。
その足場を伝って、不審者がビル内に入ってくるおそれがあります。
トラブルがあるとオーナーが責任を問われてしまう可能性もあるため、防犯対策は必要不可欠です。
・防犯カメラを設置する
・住民に施錠を促す
上記のような対策を行い、トラブルを防ぎましょう。
■臭いへの対策をする
ビルの外壁防水工事では、臭いへの対策も考えなくてはなりません。
なぜなら、塗料の臭いに対して、入居者や近隣住民からクレームが入る可能性があるためです。
工事を実施する前に、どのくらいの期間臭いが発生するのかを確認して周知を行ってください。
まとめ
・ビルの外壁に防水工事を行う理由は、耐久性を高めて美観を保ち、資産価値を高められるからである
・防水工事を実施するタイミングは、10~12年が一般的な目安である
・10年未満であっても、外壁に劣化のサインが出ているなら、防水工事が必要になる
・外壁の劣化サインには、汚れ・色褪せ・チョーキング・ひび割れなどがある
・ビルの外壁防水工事を行う際には入居者や近隣住民に周知を行い、防犯対策や臭い対策などをする
紫外線や風雨に晒されているビルの外壁は、年数が経つと劣化していきます。
劣化が進んでいるようであれば、新築から10年未満でも外壁防水工事が必要になるでしょう。
放置していると建物内部が傷んでしまうおそれがあるため、劣化のサインが見られたら対処が必要です。
どのタイミングで外壁防水工事を行うか迷ったら、専門の業者に相談してみてください。
ビルの資産価値を高めるためにも、定期的な点検を行い、適切なタイミングで外壁防水工事を実施しましょう。