工場の大規模修繕工事とは | 劣化サインと何年周期で外壁塗装をするかも解説
2024/06/19
工場を安全に長期間稼働させるためには、定期的な大規模修繕が欠かせません。
しかし、実際には多くの工場が新設から現在まで、大規模修繕を行っていない状況が見られます。
普段は問題なく稼働しているものの、大規模修繕を怠ると日々の使用や自然環境の影響で劣化し、事故やケガのリスクが増大します。
そこで、今回は工場の大規模修繕に焦点を当ててご紹介いたします。
大規模修繕を行うタイミングや劣化のサイン・メリット・工事の内容・適切な業者の選定方法など、幅広い情報を提供いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
工場経営者や管理者の方にとって、安全かつ効率的な工場運営のために役立つでしょう。
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工場の大規模修繕工事をすべきタイミング
工場における大規模修繕工事の適切なタイミングについて、以下のポイントを考慮する必要があります。
具体的なルールは設定されていませんが、耐用年数と劣化の症状が重要な要素です。
耐用年数
建物の各箇所には耐用年数が設定されており、その年数に達した時、大規模修繕を行うタイミングと言えます。
また一般的な耐用年数の目安は、建材や環境によって異なります。
項目 | 耐用年数 |
---|---|
屋根材 | 15~20年 |
外壁塗装 | 10~15年 |
鉄部塗装 | 4~5年 |
屋外防水 | 10~15年 |
劣化の兆候
建物が劣化すると、さまざまな症状が現れます。
劣化の進行具合や部位によって異なりますが、特に雨漏りやチョーキング・ひび割れなどの著しい症状が見られる場合は、耐用年数に関係なく早急に修繕する必要があります。
劣化の症状は定期的な点検で確認し、適切なタイミングで対処することが重要です。
メンテナンスを行い、劣化の早期発見と修繕を行うことで建物の寿命を延ばし、安全性と機能性を確保することにつながるでしょう。
工場の大規模修繕が必要な劣化サイン
建物の劣化が進行している場合、状態の変化はさまざまな形で現れます。
これらの変化は大規模修繕が必要な時期に達したサインでもあるため、以下のような症状が見られた場合は積極的に検討する必要があります。
雨漏り
雨漏りが発生している場合は、早急な対処が肝心です。
建材が腐食してしまうだけでなく、工場内の設備が濡れて故障や製造ラインの停止など、生産活動に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
さらに製品が濡れてしまうと、品質に問題が生じることも考えられます。
特に機械が多い工場では漏電や火災のリスクも懸念されるため、雨漏りには迅速に対応することが重要です。
ひび割れ
外壁や屋根にひび割れが生じている場合、雨水が建物内部に浸入する恐れがあります。
ひび割れが進行すると建物の劣化が進み、最悪の場合には壁や屋根の部分的な欠損が発生することも考えられます。
建物の寿命が縮まるだけでなく安全性も低下するため、ひび割を発見した場合は早期に修復することが重要です。
カビやコケ
外壁にカビやコケが発生している場合、建物の劣化が進行しているサインです。
カビやコケが生えると建物の外観が損なわれるだけでなく、塗料の機能も低下して劣化を促進させます。
特に、日光の当たりにくい北側の壁面でコケが発生しやすい傾向があります。
このような状況は建物の耐久性や美観に影響を与えるため、早めの清掃や対策が必要でしょう。
工場を大規模修繕するメリットとは
工場の大規模修繕を実施すると、さまざまなメリットを得られます。
以下では、大規模修繕によって得られる主なメリットについて詳しくご紹介します。
環境改善と省エネ対策
工場の屋根表面温度が高いと室内の温度が上昇し、それによって空調設備の使用が増えて電力コストがかさむことがあります。
また、製品の品質管理にも影響を与える可能性があるでしょう。
大規模修繕に際に断熱性の高い塗料や材料を使用することで、室内温度の上昇を抑えて省エネ効果を得ることが可能です。
安全性が向上する
工場は多くの従業員が出入りする場所であり、安全性が非常に重要です。
建物の劣化や破損が放置されていると、突然の災害や事故のリスクが高まります。
従業員の安全を確保するためにも、定期的な補修や修繕をしっかり行うことが不可欠です。
資産を保護できる
工場には、高額な設備や製品が保管されています。
建物の劣化や破損が放置されると、これらの資産に損傷が及ぶ可能性があるでしょう。
大規模修繕を行うことで資産の価値を守ることにつながるため、計画的な修繕プランを考えることが大切です。
企業イメージの向上
工場の外観や環境が清潔で整備されていると、取引先や従業員、さらには地域社会からの信頼が高まります。
反対に見た目の悪い工場は、企業イメージに悪影響を与える可能性があるでしょう。
定期的なメンテナンスや修繕を行うことで、企業の信頼性や魅力を向上させることができます。
耐久性の向上
工場は日常的にさまざまな荷物や重量物を扱うため、建物自体の耐久性が求められます。
大規模修繕を行うことで建物の耐久性を向上でき、安全で効率的な作業環境を維持することが可能です。
工場における大規模修繕の工事内容
工場の大規模修繕には、以下のような工事内容が含まれます。
どのような工事を行うのか、ぜひ参考にご覧ください。
屋根補修
屋根の塗り替えや葺き替え、カバー工法・屋根防水などの工事内容が含まれます。
雨風や紫外線を直に受ける場所のため、劣化が進むと雨漏りの危険性が高まります。
そのため屋根材にひび割れがないか・カビやコケは生えてないか・水漏れはないかなどの定期的なチェックが必要です。
外壁補修
塗り替え・防水工事・ひび割れ補修・コーキング打ち換えなど、多岐にわたる工事が行われます。
外壁の劣化は建物全体の耐久性に影響し、剥がれやひび割れといった症状で美観を損ねる可能性があります。
耐久性にも関わってくるため、外壁補修も重要な要素です。
内装補修
建具や内壁の補修、内装材の交換などが含まれます。
劣化が目立つ部分は、機能性と美観を損なう可能性があるため、定期的な補修や交換が必要です。
特に食品を取り扱う工場では床面の防水が欠かせません。
構造補修
柱・梁・床・土台・階段などの補修が行われます。
これらの構造物の安定性は従業員の安全と直結しており、災害時のリスクを軽減するために定期的な補修が必要です。
設備修理
空調・電気・給排水などの設備に不具合があった場合に、工事が行われます。
漏電や漏水・異音などの問題は従業員の安全性だけでなく、製造品の品質にも影響を与えるため、定期的なメンテナンスや修理が必要です。
工場を大規模修繕する業者の選び方
工場の大規模修繕工事を行う際には、信頼できる業者の選定が非常に重要です。
適切な業者を選ぶことで、高品質な施工と建物の安全性を確保できるでしょう。
選び方にはいくつかポイントがあるため、ご紹介いたします。
工場の大規模修繕を行った実績が豊富
業者を選ぶ際には、過去に工場の大規模修繕を行った実績が豊富かどうかを確認することが重要です。
実績があれば、さまざまな問題に対処できる経験とノウハウを持っている可能性が高くなります。
一般的には業者のホームページやパンフレットに実績が記載されていますので、そちらをチェックしましょう。
また施工写真を見ることで、どのような工事に対応できるのかを確認することができます。
見積もりが明確に記載されている
見積もりを依頼する際は、内容が詳細に記載されている業者を選ぶことが重要です。
書き方は業者によって異なりますが、金額だけでなく、どのような費用がかかるのかを明確に示している業者を選ぶと安心です。
金額がまとめて記載されている場合、どこにどのような費用がかかるのか分かりづらく、判断が難しくなることがあります。
担当者の対応
業者との話し合いでは、担当者との対応も重要なポイントです。
そのため、担当者が親切で丁寧な対応をしてくれるかどうかを確認しましょう。
質問に対する説明が分かりやすいか、提案に対して柔軟な姿勢を見せてくれるかなどをチェックします。
良い担当者のいる業者を選ぶことで、円滑なコミュニケーションが図れます。
稼働時の工事対応
工場の大規模修繕中でも、稼働を止められない場合があります。
そのため、稼働時にも工事を進められるかどうかを確認することが重要です。
屋根塗装や外壁塗装・屋根材の葺き替えなどは、稼働時にも実施可能な工事があります。
技術や経験が豊富で稼働を止めずに工事を進められる業者を選ぶことで、生産性を損なうことなく工事を完了させることが可能でしょう。
まとめ
工場の大規模修繕工事を行う際には、以下のポイントに注意する必要があります。
- 耐用年数の経過や劣化の症状が見られる場合には、工場の大規模修繕工事を検討する必要がある
- 雨漏り、ひび割れ、外壁のカビやコケなどが見られる場合は、大規模修繕のサイン
- 工場の大規模修繕は環境改善や省エネ対策につながり、安全性の向上や資産の保全・企業イメージの向上・耐久性の向上などのメリットがある
- 大規模修繕の工事内容には、外装補修・内装補修など、数多く行われる
- 工場の大規模修繕を依頼する際は、工場の大規模修繕実績の有無・詳細な見積もり内容・担当者の対応・稼働中の工事対応などをチェックする
現場が問題なく稼働していても、建物の劣化は進んでいるため、大規模修繕は計画的に進めることが重要です。
品質の維持や従業員の快適性にも影響するため、専門家の意見を積極的に取り入れながら実施していきましょう。