屋上防水工事に必要な費用とは | 相場や工事内容・施工の流れも解説
2024/05/24
「屋上防水工事にかかる費用はどれくらい?」
「屋上防水工事の種類による費用の違いについて知りたい」
このような疑問を持っている方はいませんか?
屋上防水工事を検討する際、価格の目安を事前に把握しておくことは重要です。
目安が分かれば高すぎる・安すぎる施工を避けられるでしょう。
高すぎる施工は予算が足りなくなりますし、安すぎる施工は手抜き工事が行われる恐れがあります。
そこでこの記事では、屋上防水工事費用について詳しく解説していきます。
屋上に防水工事が必要な理由や、防水工事の種類、屋上防水工事の流れなどについても触れていますので、ぜひ参考にしてみてください。
中間マージンゼロ!直接お取引でコストカット
新東亜工業が選ばれる理由
- 仲介料である中間マージンが0で外注費コストカット
- 施工スピードと正確性を重視
- お客様満足度は98%!
- その他大規模修繕の対応や相見積もりも歓迎
屋上に防水工事が必要な理由
以下の理由により、屋上に防水工事が必要です。
・建物内部への水の浸入を防ぐ
・建物の構造的強度を維持する
・建物の外観と機能性を維持する
■建物内部への水の浸透を防ぐ
防水工事はその名の通り、水が建物内に入るのを防ぐために行われます。
新築時に施される防水施工は、時間の経過と共に効果が低下し、汚れやひび割れなどが生じます。
木造建築では水漏れによって柱や梁が腐食しやすいですが、鉄筋コンクリート造の建物でも腐食による耐久性・耐震性の低下が発生します。
そのため安全で快適な生活を長期にわたって維持するには、防水工事が欠かせません。
■建物の構造的強度を維持する
建物の構造的強度を維持するためにも、屋上防水は必要です。
例えばコンクリートにできたひび割れを放置すると、その箇所から雨水が入り込みます。
内部の鉄筋に錆びを発生させ、建物全体の強度が弱くなってしまうでしょう。
適切に防水工事・補修がされていれば、このような事態も回避できます。
■建物の外観と機能性を維持する
防水工事は、建物の外観の美しさと機能性を維持するためにも行われます。
防水工事では、まずは高圧洗浄で汚れを落とし、亀裂があれば補修を行った後に防水処理を施します。
このような工程があると建物の外観を美しく保ちやすくなって機能性も維持できます。
資産価値を高めることにもつながり、住民が安心して生活できる環境も作られます。
屋上防水工事の種類
屋上防水工事にはさまざまな方法があります。
以下で、主要な防水工法をご紹介していきます。
■ウレタン防水
液状のウレタン樹脂を使った工法です。
液体の状態で施工して硬化させるため、複雑な形状の場所や段差がある場所でも施工できます。
防水工事の中でも、最も多く採用されているのがウレタン防水です。
ちなみにウレタン防水に限りませんが、防水工事後も定期的なメンテナンスは必要でしょう。
■シート防水
既製品の塩ビシートまたはゴムシートを使って、防水処理を施します。
接着剤を使って下地に直接貼り付ける工法と、一部のみを機械で固定する工法の2種類があります。
耐用年数はウレタン防水よりも長く、広範囲を一度に施工できるため、大型の建物にも適しています。
ただし障害物が多い場所への施工は難しいです。
■FRP防水
FRP防水は、強化プラスチック製のシートとポリエステル樹脂を重ね貼りすることで防水層を作ります。
軽量で強度が高い防水層を作れるため、特に日光にさらされる場所に適しています。
ただし、建物の揺れによるひび割れが起こりやすい点には注意が必要です。
■アスファルト防水
アスファルトで防水層を形成する工法です。
熱を加えてアスファルトを溶かす工法と、常温で施工できる工法があります。
耐用年数が最も長い工法なので、信頼感があるます。
ただしアスファルトは重量があるため、耐震性に不安がある建物には施工できません。
屋上防水の一般的な費用相場
屋上防水工事の具体的な費用を把握するためには、工法ごとの相場を理解しておくことが重要です。
例えば、100平方メートルの屋上にウレタン防水を施すと、約100万円ほどの費用が発生するでしょう。(足場設置費用は別)
ウレタン防水以外でも100万円前後の費用が発生しますが、工法によって費用は多少異なります。
また既存の防水層の劣化が少ない場合は、工事費用が抑えられることがあります。
しかし雨漏りが発生している場合は、防水層の補修だけでなく、笠木の補修など追加作業が必要になることがあり、それに伴い費用が増加します。
ウレタン防水以外にもさまざまな防水工事が存在するため、ここで主要な防水工事の費用相場をご紹介します。
■工法ごとの費用相場
工法ごとの費用相場は、以下を参考にしてみてください。
・ウレタン防水…5,500~6,500円(1平方メートルあたり)
・シート防水…4,000~7,500円
・FRP防水…5,000~7,000円
・アスファルト防水…4,500~7,000円
防水工事を検討する際は、既存の防水層や付帯設備の状態を確認し、適切な工法を選ぶことが大切です。
屋上防水工事の流れ
屋上防水工事は、以下のような流れで行われます。
今回はシート防水の例を見ていきましょう。
①高圧洗浄
屋上の汚れやコケなどを高圧洗浄で除去し、下地を綺麗にします。
砂・ホコリなどが多く溜まっているため、丁寧に除去しましょう。
高圧洗浄が不十分だと、防水層が剥離しやすくなってしまいます。
②下地補修
劣化した下地は凹凸があり、ひび割れもあるかもしれません。
そのため下地補修が必要です。
ひび割れを埋めたり目地を交換したりします。
③プライマーの塗布
下地処理のあとは、防水層の接着力を増すためにプライマーを塗ります。
④防水シートの施工
防水シートを貼っていきます。
接合部分は、専用のテープを使って下地に密着させます。
下地に防水シートを直接貼らない施工では、シートを取り付けるディスクや、水蒸気を逃がす脱気筒の設置も必要でしょう。
⑤トップコートの塗布
防水シートの上にトップコートを塗っていきます。
トップコートを塗ると、紫外線のダメージを軽減できるでしょう。
これで屋上防水工事の完了です。
屋上防水工事を行うべきタイミング
屋上防水は10~15年の間隔で行われることが推奨されています。
ただし工法の違いや防水層の状態によって、この間隔は前後します。
工法ごとのタイミングは、以下の耐用年数を参考に決めると良いでしょう。
・ウレタン防水…10~13年
・シート防水…10~20年
・FRP防水…10~12年
・アスファルト防水…15~25年
■防水層の劣化によるメンテナンスの必要性
防水層の劣化を放置すると、さまざまな症状が発生します。
以下のような症状が発生しがちなので、防水工事のタイミングをしっかりと検討する必要があるでしょう。
・屋上からの水漏れ
・水たまりの発生
・雑草の生長
・ひび割れの発生
・防水層の膨れ
・防水層の剥がれ
防水層が劣化した部分から、どんどん劣化が広がっていくので、早めのメンテナンスが必要です。
劣化が軽度の場合でも、早めにメンテナンスしておくと、将来大きな補修工事をしなくても良くなるでしょう。
建物内に雨水が浸入する前に、対策をとることが大切です。
防水工事を行わないとどうなる?
防水工事を行わないと、さまざまな悪影響が出てきます。
■建物の入居率が下がる
防水工事が適切に行われていない建物は、安心して住民が暮らせません。
よって入居率が下がる傾向にあります。
資産価値も低下し、建物の寿命が短くなってしまうでしょう。
■自然災害に弱くなる
地震や台風などの自然災害が発生した場合、建物の強度が弱いと倒壊の恐れがあります。
日本は自然災害が多い地域なので、防水工事を適切に行い、建物の強度を維持し続ける必要があるでしょう。
■雨漏りが発生する
防水工事が不十分だと、雨漏りも発生しやすくなります。
室内に雨水が浸入すると、家具や家電製品が濡れて、被害が大きくなります。
家具・家電製品の修理や交換には多くの費用がかかり、家電製品が濡れると感電の恐れもあるので注意が必要です。
また雨漏りで建物内部に湿気が溜まるとカビが発生し、アレルギーを引き起こすこともあります。
これらの理由から、建物への防水工事は欠かせません。
屋上防水工事における依頼先の選び方
屋上防水工事の依頼先は、以下の基準で選ぶと良いでしょう。
■複数の業者から見積もりを取る
複数の業者から見積もりを取ると、適正価格や適切な工事内容を判断しやすくなります。
少なくとも2~3社から見積もりを出してもらうと良いでしょう。
また見積もりを依頼する前に、自身で相場を調べておくことも大切です。
これで、さらに業者の出した見積もりの良し悪しを判断できるようになるはずです。
ただし安すぎる価格を提示する業者には注意しましょう。
施工品質が低い可能性があります。
■自社施工の業者を選ぶ
自社施工の業者を選ぶことも大切です。
下請け業者への手数料である中間マージンが発生しないため、施工費用を抑えられます。
また自社施工だと責任の所在が明確なので、トラブル時の対応もしっかりしています。
■見積書に詳細を記載してくれる業者を選ぶ
詳細が書かれていない見積書を提出する業者は良くありません。
後から追加費用を請求されたり、必要な工事を省いていたりするケースがあるからです。
どのメーカーのどの塗料を使うのか、数量はどのくらいかなど、具体的に細かく記載されている見積書でなくてはなりません。
また見積書に疑問点がある場合に尋ねてみて、丁寧に説明してくれる担当者がいる業者は安心感があるでしょう。
まとめ
この記事の内容を、簡単にまとめていきます。
- 屋上防水工事は建物内部への水の浸入を防ぎ、建物の構造的強度や外観、機能性を維持するために必要
- 主要な防水工法には「ウレタン防水」「シート防水」「FRP防水」「アスファルト防水」の4種類がある
- 100平方メートルの屋上にウレタン防水を施すと、約100万円ほどの費用が発生する
- 屋上防水工事では高圧洗浄や下地補修を行ってから、防水施工を施す
- 屋上防水は10~15年の間隔で行われることが推奨されている
- 防水工事を行わないと建物の入居率が下がり、自然災害に弱くなり、雨漏りが発生する可能性がある
- 屋上防水工事の依頼先を選ぶ際は複数の業者から見積もりを取り、自社施工の業者を選んだり、見積書に詳細を記載してくれる業者を選んだりすることも大切
屋上防水を検討している方は、以上のポイントに気を配りましょう。
また具体的な工事内容や費用は業者により異なるため、複数の業者から見積もりを取ることも大切です。
定期的なメンテナンスもしっかり行うことで、建物の寿命を延ばし、資産価値を高め、快適な生活を維持したりできるようになるでしょう。
この記事を参考に、ぜひ屋上防水を検討してみてください。