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ウレタン防水のトップコートとは?効果や種類別の特徴・塗り替え時期を解説

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ウレタン防水のトップコートとは?効果や種類別の特徴・塗り替え時期を解説

ウレタン防水のトップコートとは?効果や種類別の特徴・塗り替え時期を解説

2024/11/20

ウレタン防水のトップコートの効果とは?

  • ウレタン防水のトップコートの効果や役割について詳しく知りたい!
  • ウレタン防水のトップコートの耐用年数はどのくらい?

トップコートの塗り替え時期が気になり始めていませんか?

ウレタン防水工事の仕上げとして重要なウレタントップコートやフッ素トップコートなど、種類も様々ですが、

「どの塗料を選べばいいの?」

「防水トップコートの単価はいくら?」

「遮熱効果のある塗料はどれ?」

など、様々な疑問をお持ちではないでしょうか。

トップコートは、ベランダや屋上の防水層を紫外線や風雨による劣化から守る重要な役割を果たします。

しかし、使用する防水塗料の種類によって耐久性や効果が異なり、また経年劣化により保護機能が低下するため、適切なタイミングでの塗り替えが建物を長持ちさせるポイントとなります。

本記事では、ウレタン防水におけるトップコートの役割から、防水塗料の種類別特徴、遮熱効果の違い、適切な塗り替え時期の判断基準まで、専門家の視点で詳しく解説します。建物の長寿命化とメンテナンス計画の参考として、ぜひご活用ください。

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ウレタン防水のトップコートとは?

ウレタン防水のトップコートとは、防水層の保護と機能向上を目的として、ウレタン防水材の上に塗布されるものです。

トップコートには、紫外線や風雨、経年劣化から防水層を守る役割があります。さらに、耐摩耗性や滑り止め効果、遮熱効果などを付加するトップコートも存在します。

トップコートの種類は、アクリル系、シリコン系、フッ素系、遮熱効果を持つトップコートの4種類があります。それぞれに特徴があり、用途に応じて選択されます。

ウレタン防水の工程は、下塗り・中塗り・仕上げが中心となりますが、トップコートはこの仕上げの部分に該当します。

中塗り部分の防水層には、水の侵入を防ぐ効果がありますが、トップコートには防水効果はありません。

トップコートは防水層を保護し、防水層の効果を保つという点で非常に重要な役割があります。

ウレタン防水のトップコートの効果や役割について

ウレタン防水で必ずトップコートが必要です。

どういった役割・効果があるのでしょうか。

大きく分けると下記の4つの効果・役割があります。

  • 紫外線保護
  • 遮熱効果
  • 清潔性を保つ
  • 滑り止め

紫外線保護

防水工事を行う場所は直射日光が差し込む場所も多く、紫外線による劣化が懸念されます。

防水層の上にトップコートを塗布することで、紫外線から防水層を保護する効果が期待できます。

劣化スピードが緩やかになり、防水効果を長く保つことができます。

遮熱効果

屋上や陸屋根などは太陽の熱に熱せられ、非常に高温となる場合があります。

トップコートには遮熱効果があり、室内へ伝わる熱を減らすことが可能です。

夏場のエアコン使用を減らすことが可能になり、エコな観点からも高い効果があります。

清潔性を保つ

ウレタン防水を施工した表面は、材質の性質上粘着性があり、ゴミなどがつきやすい状態となっています。

トップコートを塗らない場合、表面にゴミが付着しやすいのに加えて、掃除も難しくなります。

表面を清潔に保つためにも、トップコートは必要不可欠です。

滑り止め

ウレタン塗装はシームレスでなめらかな仕上がりが魅力の一つですが、雨が降っている場合などは滑りやすくなってしまいます。

トップコート自体に滑り止めの効果はありませんが、滑り止めのチップを混ぜて塗布することで滑りにくい状態を作ることが可能です。

人の出入りが多い場所やお子様がいる場合などは、検討してみるいいでしょう。

ウレタン防水のトップコートの種類・特徴・耐用年数

トップコートはどれでもいいというわけではありません。

施工した防水層の材質にあわせて、相性のよいものを選ぶ必要があります。

ウレタン防水では主に「アクリルウレタン系」「シリコン系」「フッ素系」が選ばれています。

種類 特徴 耐用年数

アクリルウレタン系

伸縮性に優れ、安価

5年〜7年程度

シリコン系

耐候性に優れ、汚れがつきにくい

7年〜10年程度

フッ素系

汚れや紫外線に強い

10年程度

アクリルウレタン系トップコート

最も使用されているのがアクリルウレタン系のトップコートです。

アクリルウレタン性のため、ウレタン防水との相性がいいのが特徴です。

耐用年数は5年程度なので、定期的な塗り直しが必要ですが、伸縮性に優れていて塗り直しや再塗装もしやすいトップコートとなっています。

フッ素系と比べると安価に施工できるので、費用を抑えたい場合にはこちらが選択されます。

シリコン系トップコート

シリコン系のトップコートは、高い防水性で雨水や雪、結露による水の侵入を防ぎ、紫外線やオゾン、熱などによる劣化にも強く、長期間にわたって防水性能を維持します。

雨風や雪など、さまざまな気象条件にも耐えることができ、汚れがつきにくいため、美観を保ちます、また、水は通さず、空気は通すため、内部の湿気を逃すことができます。

フッ素系トップコート

アクリルウレタン系と比べると、性能・耐用年数ともに非常に優秀です。

防汚効果が高く、紫外線にも強いため、耐用年数は10年程度となっています。

その分価格は高くなりますので、「費用がかかってもメンテナンスの間隔を開けたい」という場合にはフッ素系のトップコートが選ばれています。

ウレタン防水のトップコートの塗り替え時期

トップコートの塗り替えが必要になるタイミングは、主に以下の2つです。

  • トップコートの劣化症状が現れた場合
  • トップコートの寿命が尽きた時

これらの症状が現れた場合は、早急に塗り替えを検討する必要があります。放置しておくと、防水性能が低下し、雨漏りなどのトラブルが発生する可能性があります。

次のセクションでは、トップコートの劣化症状について詳しく説明します。

トップコートの劣化症状が現れた場合

ウレタン防水のトップコートは、経年劣化によって様々な症状が現れます。以下に、トップコートの劣化症状をまとめました。

劣化症状 現象
チョーキング トップコートの表面が白っぽくなる現象。
紫外線や雨風による影響で、トップコートに含まれる樹脂が劣化して起こります。
膨れ トップコートが膨らんだり、水膨れのような状態になる現象。
下地の水分や気泡がトップコートを押し上げて起こります。
クラック トップコートにひび割れが入る現象。
紫外線や温度変化による伸縮応力によって起こります。
剥離 トップコートが下地から剥がれ落ちる現象。
トップコートの密着力が低下したり、下地の劣化によって起こります。

これらの症状が確認された場合は、トップコートの塗り替えが必要となります。

トップコートの耐用年数がきた時

ウレタン防水のトップコートは、経年劣化によって性能が低下し、防水機能が損なわれることがあります。

そのため、定期的な塗り替えが必要です。一般的に、トップコートの耐用年数は5~10年程度と言われています。

 

ウレタン防水トップコートの塗り替え費用単価

トップコートの塗り替えには、以下の費用がかかります。

トップコートの種類 費用単価
アクリル系トップコート 1,000円〜2,000円/1㎡あたり
シリコン系トップコート 1,500円〜2,500円/1㎡あたり
フッ素系トップコート 2,000円〜3,000円/1㎡あたり

 

ウレタン防水のトップコートを長持ちさせるコツ

メンテナンス費用を抑えるために、少しでもトップコートを長持ちさせたいと考える方も多いのではないでしょうか。

長持ちさせるためのコツを2つ紹介します。

  • 排水溝の掃除を行う
  • ひび割れ等劣化状況の確認

排水溝の掃除を行う

屋上や陸屋根、バルコニーなどは落ち葉や埃などが入り込む場合が多く、排水溝に溜まりがちです。

排水溝が詰まって排水されにくい状況が続くと、トップコートの表面に水が長時間留まることになります。

長時間水にさらされている状況は、トップコートの劣化を早めてしまうため避けた方が賢明です。

排水溝は定期的に掃除を行い、排水がスムーズに行われる状況を保つことが、トップコートを長持ちさせるポイントになります。

ひび割れ等劣化状況の確認

日頃からトップコートの状態に注視することで、劣化に早く気がつくことができます。

ひび割れや剥がれなど、専門知識がなくても目視で確認できるものも多いので、日頃から状況を確認しておくことがおすすめです。

劣化が確認できたタイミングで早めに補修や再塗装をすることで、軽微な修繕で済むことが少なくありません。

そのまま放置してしまうと、雨漏りが発生してしまったり、後々大掛かりな工事が必要になってしまったりする可能性があります。

ウレタン防水用トップコートの紹介

代表的なトップコートを紹介します。

専門家の意見を踏まえて、最適なものを選択しましょう。

品名 成分、組成 仕上がり

プルーフロンGRトップ遮熱

2液型溶剤アクリルウレタン樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンGRトップフッ素

2液型溶剤フッ素樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンGRトップ

2液型溶剤アクリルウレタン樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンGRトップエコ

2液型溶剤アクリルウレタン樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンエコ水性トップ

1液型水性アクリルエマルション樹脂塗料
(無機質系骨材入り)
ツヤ消し

プルーフロンエコ水性GRトップ

2液型水性アクリルウレタン樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンエコ水性GRトップ遮熱

2液型水性アクリルウレタン樹脂遮熱塗料

ツヤ

プルーフロンEGトップ4F

2液型溶剤4フッ化フッ素樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンEGトップ4F遮熱

2液型溶剤4フッ化フッ素樹脂遮熱塗料

ツヤ有り

プルーフロン水性上塗シルバー

1液型水性アクリルエマルション樹脂塗料

シルバー

プルーフロンURトップグレー

水性アクリルエマルション樹脂系
(無機質系骨材入り)
ツヤ消し

プルーフロンEGトップSi

2液型溶剤アクリルシリコン樹脂塗料

ツヤ有り

プルーフロンGRトップ艶消

2液型溶剤アクリルシリコン樹脂塗料

ツヤ消し

ウレタン防水のトップコートのまとめ

  • ウレタン防水のトップコートは、防水層を保護し、その効果を長期間維持する重要な役割を果たします。
  • 主な効果として、紫外線からの保護、遮熱効果、清潔性の維持、滑り止め機能があります。
  • トップコートの種類には、アクリルウレタン系とフッ素系があり、それぞれ特徴が異なります。
  • アクリルウレタン系は安価で伸縮性に優れ、耐用年数は約5年。フッ素系は耐久性が高く、耐用年数は約10年ですが、価格は高めです。
  • トップコートを長持ちさせるには、排水溝の定期的な清掃と、ひび割れなどの劣化状況の早期発見・対処が重要です。

適切な維持管理により、トップコートの寿命を延ばし、メンテナンス費用を抑えることができます。建物の状況や環境に応じて適切なトップコートを選択し、定期的なメンテナンスを行うことで、効果的な防水保護が可能となります。

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