ベランダ防水のトップコートの塗装費用・施工手順・塗り替え時期を解説
2024/06/21
ベランダには防水工事が施されています。
仕上げにはトップコートが塗布されていて、防水層を保護していますが、トップコートは常に紫外線や風雨にさらされている状態です。
月日の経過とともに劣化し、本来の役割が果たせなくなってしまうため、定期的な塗り替えが必要不可欠です。
こちらの記事では、塗り替えに必要な費用や施工手順、塗り替えのタイミングなどを解説しています。
正しいメンテナンスでお家を長持ちさせられるよう、ぜひ正しい知識を身につけてください。
中間マージンゼロ!直接お取引でコストカット
新東亜工業が選ばれる理由
- 仲介料である中間マージンが0で外注費コストカット
- 施工スピードと正確性を重視
- お客様満足度は98%!
- その他大規模修繕の対応や相見積もりも歓迎
ベランダ防水のトップコートとは?
ベランダ防水のトップコートとは、ベランダに造られている防水層を保護するために、表面に塗布されるものです。
ウレタン防水、FRP防水には紫外線に弱いという特徴があるため、防水工事の仕上げには必ず塗布されています。
それぞれの工法や使用される塗料などにあわせて相性のよいトップコートが選択されます。
ベランダ防水にトップコートは必要?
ベランダ防水のトップコートは、防水層の表面に塗布されているもので、トップコート自体には防水性能はありません。
トップコートの主な役割は紫外線から防水層を保護することにあります。
ウレタン防水でトップコートを塗布しなかった場合、半年程度で防水層が劣化し、防水機能を果たさなくなってしまいます。
防水工事のトップコートは、防水層の防水効果を維持するために必要不可欠なものです。
そのほかにも、滑り止め防止の効果や、汚れをつきにくくする効果も期待できます。
ただし、トップコートも紫外線によるダメージや経年劣化により、徐々にその効果は薄れてしまいます。
そのため、トップコートを再塗装は定期的に行うことが大切です。
トップコートのみのベランダ防水塗装の施工費用相場
防水層の改修や再工事は非常に高額となる場合が多いですが、トップコートの塗り替えだけであればそれほど大きな費用はかかりません。
それぞれどういった防水工事が施されているかによって、トップコートの種類も変わってくるため、費用も若干違ってきます。
トップコートの単価
こちらはあくまで目安の単価となります。
使用するトップコートの種類によって、金額は変動します。
防水層の種類 | 単価相場(1㎡あたり) |
ウレタン防水 | 1,500~2,000円 |
FRP防水 | 1,800~2,500円 |
シート防水 | 1,000~1,500円 |
ベランダ防水に使うトップコートの種類
トップコートは防水層の材質との相性や、予算などにあわせて選択する必要があります。
防水工事の種類別に使用されるトップコートを確認してみましょう。
ウレタン防水
ウレタン防水の場合には下記の2種類のトップコートが主に使用されています。
アクリルウレタン系
ウレタン防水では広く使用されている標準的なトップコートです。伸縮性があり、再塗装などにも適しています。
耐用年数は3〜5年程度で頻繁にメンテナンスを行う必要があります。
フッ素系
アクリルウレタン系のトップコートと比べて耐久性に優れています。価格が高いため、使用されることは多くありません。
耐用年数は10年程度と言われています。
FRP防水
FRP防水には、下記の2種類が主に採用されます。
ポリエステル系
主に新築戸建住宅のベランダ等に使われることが多いトップコートです。
乾くと非常に硬く割れやすくなるため、リフォームなどの塗り直しには向きません。
耐用年数は5年程度です。
アクリルウレタン系
リフォームなどの塗り直しでは、こちらが選択されます。
FRP防水の特徴である高い耐摩耗性は生かすことができませんが、伸縮性が高く塗り直しには適しています。
耐用年数は5年程度です。
シート防水
シートの材質の一つである合成ゴムに影響を与えない、水性塗料が選ばれます。
シート防水に使用されるトップコートの耐用年数は5年程度となっており、定期的な塗り替えが必要です。
ベランダ防水に現れる劣化症状
ベランダ防水は必要に応じて再工事をして防水効果を維持していく必要があります。
トップコートの塗り替えだけであれば、比較的費用も抑えられますが、明らかに防水層が劣化している場合には、防水層の改修が必要となります。
トップコート塗り替えで済む劣化症状と、防水層の改修が必要な劣化症状をまとめました。
こちらに記載しているのはあくまで目安となります。
最終的な判断は専門家の意見を交えて決定するようにしましょう。
トップコート塗り替え工事で済む劣化症状
ベランダに下記のような劣化症状が出ている場合はトップコートの塗り替え工事のみで済むことがあります。
- チョーキング現象
- カビ・苔の繁殖
- 表面の摩耗
防水層の改修が必要な劣化症状
ベランダに下記のような劣化症状が出ている場合はトップコート塗装だけでは、防水機能は回復しないため、防水層の改修工事が必要です。
- ひび割れ
- 膨れ
- 防水シートの亀裂
- 水たまり
- 雑草や藻の繁殖
- 雨漏り
以上の劣化症状を発見した際は早めに業者に工事の依頼をするようにしましょう。
これらの劣化を放置しておくと、雨漏りを引き起こす可能性が高いです。
ベランダのトップコートを塗り替えるタイミング
防水層を長持ちさせるためには、下記のタイミングで塗り替えを検討してみるといいでしょう。
- トップコートの耐用年数が近づいているとき
- 劣化症状が現れたとき
明らな劣化症状が見られない場合にも、耐用年数が近づいたタイミングで塗り替えを検討するのが賢明です。
こまめにメンテナンスを行うことで、長期的なメンテナンス費用を抑えることができます。
早め早めのメンテナンスを心がけましょう。
ベランダのトップコートを塗り替える手順
トップコートを塗り替える際の手順を確認しておきましょう。
高圧洗浄
まずはベレンダに置かれているものを全て撤去し、高圧洗浄機で洗浄していきます。
ホコリや汚れはトップコートが剥がれる原因になるため、丁寧に行います。
研磨・目粗し
既存のトップコートや塗料を剥がす作業です。
手作業で細かい部分まで丁寧に行うようにします。
また塗装の表面をグラインダーで削り下地を整えます。
溶剤拭き
表面の油膜成分をとるために、アセトン拭きを行います。
これにより密着性が高くなります。
プライマー塗装
トップコートと下地との密着性を高めるために、プライマーを塗布します。
防水層の種類にあわせて選ぶことが必要です。
トップコート塗装
トップコートを塗布します。
塗り残しがないよう丁寧に行いましょう。
ベランダのトップコート塗装はDIYできる?
トップコートの再塗装のみであればDIYで施工することも可能です。
ただし、ベランダに物が置かれていたり、付帯設備がある場合には避けた方が賢明です。
塗り残しがある等の不具合があれば、防水層の保護の役割が果たせず、防水層の劣化が進んでしまうことも考えられるからです。
また新築時から10年以上経過している場合は、目視ではわからない劣化が進んでいる可能性が高くなりますので、専門業者に依頼しましょう。
DIYは費用が抑えられるのが魅力ですが、さまざまな道具を揃える必要があり、想像していたより費用がかかることも考えられます。
少しでも不安を感じるのであれば、専門業者に依頼しましょう。
まとめ
ベランダ防水のトップコートについてまとめると、
- ベランダ防水のトップコートには防水層を保護する役割があり、必要不可欠
- ウレタン防水で使用されるトップコートの種類は、アクリルウレタン系とフッ素系があり、アクリルウレタン系が主流
- FRP防水では、新築時はポリエステル系、塗り直しではアクリルウレタン系のトップコートが使用される
- 劣化状況によってはトップコートだけでなく、防水層からの改修が必要となる
- トップコートの塗り替えだけならDIYも可能だが、専門業者に依頼した方が確実
となります。
ベランダの防水効果を長く維持するために、トップコートの塗り替えは非常に有効です。
メンテナンスコストを抑えるためにも早めの塗り替えを検討しましょう。