FRP防水とは何ですか?防水工事
2021/04/14
FRP防水について
FRPは繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)の略称で、ガラス繊維などの強化材(補強材)で補強されたプラスチック、という意味です。
FRPは数々の優れた特性を持っており、例えば強度・耐水性・成型性が優れていることから、船舶、水槽、バスタブ、波板、自動車等「軽さと強度」が同時に求められる場面で使われています。
FRPの特性を防水分野に応用したもので、防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があります。
FRP防水とは、木やコンクリートで作られた床の上にFRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させる方法です。
硬化後は、プラスチックのような硬さの感じられる床面になります。また、そのままでは紫外線に弱いため、保護のため「トップコート」という塗料が重ね塗りされます。
従って出来上がった防水層は、継ぎ目のない層となり、優れた防水性能を発揮します。
また、塗膜の硬化速度が速いため、何層も塗り重ねる仕様でも1日で施工を完了させることが可能です。
非常に良さそうに聞こえますが、FRP防水は強靭な防水層を形成する反面、伸び縮みしにくいことから建物の動きに追従できず
FRPにひび割れが生じやすい傾向があります。
建物は日頃から揺れたり伸び縮みしたりします。その際、建物の動きに対応できずにひび割れなどが生じるのです。