防水工事のタイミングはいつ?|ビル・マンション・アパート【屋上・屋根・外壁】
2024/10/08
お住まいの防水層は雨や風に晒されるため、定期的に防水工事を施さなくてはいけません。
期間は新築や前回の防水工事から約10年だと言われており、塗膜防水もシート防水でも10年過ぎると防水効果は落ちてしまいます。
また、塗膜防水に関しては防水効果を維持するため、約5年ほどでトップコートのみ再塗装してあげる定期メンテナンスの必要があると言われていますが、弊社はダイフレックスというメーカーのトップコートを使用しており、5年後のメンテナンスは必要ありません。
ベランダの防水加工を行わずに傷んでいる部分を放置したままにすると、雨水がじわじわと下地に浸入し、雨漏りを引き起こしてしまいます。
そこで本記事では、ビルやマンション、アパートにおける防水工事の適切なタイミングと、屋上・屋根・外壁など各部位の特徴について詳しく解説します。
防水工事の必要性
防水工事は、建物を雨や湿気から守り、構造体の劣化を防ぐ重要な役割を果たします。
適切な防水対策を施すことで、建物の寿命を延ばし、資産価値を維持することができます。また、室内の快適性を保ち、カビやシロアリなどの被害を予防する効果もあります。
屋上やベランダの防水工事のタイミングを逃してしまうと、雨漏りなどの劣化症状を引き起こしてしまいます。
雨漏りが起こってしまうと、内装の費用もかかてきてしまいます。浸水がひどい場合はお住まいの構造まで劣化が生じてしまい、補修費用どころか危険性が増し、住めなくなります。ですので防水工事は適切なタイミングで行いましょう。
防水工事が必要な箇所
防水工事が必要な箇所には以下があります。
- 屋上
- 屋根
- 外壁
- ベランダ・バルコニー
- 基礎
- 浴室
- キッチン
これらの箇所は、常に雨や湿気にさらされるため、定期的な点検と適切な防水処理が必要です。
屋上・屋根の特徴
建物の最上部にあり、常に雨や紫外線にさらされており、直接雨水を受けるため、防水層の劣化が最も進みやすい箇所です。
外壁
外壁は建物の外側を覆っているため、雨や風、埃などの影響を受けやすく、防水機能が低下しやすい箇所です。
ベランダ・バルコニー
人の重みと雨水の両方に耐える必要があります。雨水が溜まりやすく、防水層の劣化が進みやすい箇所です。
浴室・キッチン
水を常に使用する場所であり、水漏れが発生しやすい箇所なので適切な防水が必要不可欠です。
基礎
地面に接しているため、湿気の影響を受けやすく、防水機能が低下しやすい箇所です。
防水工事を行う時期やタイミング
防水工事のタイミングは建物の状態や環境によって異なりますが、一般的な目安と注意すべき劣化症状について解説します。
防水工事のタイミング
<屋内・屋外で見られる問題>
以下の症状が見られる場合は、早急に防水工事を行う必要があります。放置すると、雨漏りなどのトラブルが拡大し、建物の損傷が進む可能性があります。
箇所 | 症状 |
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屋内 |
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屋外 |
|
<劣化症状>
- 雨漏りの発生
- 外壁や屋根のひび割れ
- 防水層の膨れや剥がれ
- チョーキング現象(表面が粉を吹いたような状態)
- 防水材の色褪せ
これらの症状が見られた場合、早急に防水工事を検討する必要があります。
症状 | 詳細 |
---|---|
雨漏り |
最も明確な防水不良の兆候です。早急な対応が必要です。 |
ひび割れ | 小さなひび割れでも、時間とともに拡大する可能性があります。 |
防水層の異常 | 膨れや剥がれは、水の侵入経路となる可能性が高いです。 |
チョーキング | 塗料の劣化を示す兆候で、防水性能の低下を意味します。 |
色褪せ | 紫外線による劣化の兆候で、防水性能にも影響を与えます。 |
防水工事におすすめの時期
- 春(3月〜5月):気温が安定し、雨が比較的少ない
- 秋(9月〜11月):気温が穏やかで、湿度も適度
- 築10年を目安とした定期点検時
- 大規模修繕工事に合わせて
ただし、深刻な劣化や雨漏りが発生している場合は、季節に関わらず早急に対応することが重要です。
季節ごとの特徴
春 | 気温が安定し、作業がしやすい時期です。ただし、花粉の影響に注意が必要です。 |
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夏 |
高温多湿のため、作業効率が落ちる可能性があります。 |
秋 | 台風シーズンを避けて行うのが理想的です。 |
冬 | 寒冷地では、凍結の影響で作業が困難になる可能性があります。 |
防水工事を行わないと起きる問題
防水工事を怠ると、建物にさまざまな問題が発生する可能性があります。これらの問題は、初期段階では軽微に見えても、時間の経過とともに深刻化し、最終的には多大な修繕費用を必要とする可能性があります。
水の侵入・雨漏りによる建物の劣化
防水工事を怠ると、雨水や湿気が建物内部に侵入し、構造体の劣化を引き起こします。鉄筋の錆びや木材の腐食により、建物の強度が低下し、最悪の場合は倒壊の危険性も高まります。
具体的な被害例
鉄筋コンクリート | 鉄筋の腐食による強度低下 |
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木造 | 木材の腐食、シロアリの被害 |
内装材 | 壁紙の剥がれ、床材の膨張や変形 |
カビによる健康被害
湿気の多い環境はカビの温床となります。カビは喘息やアレルギー症状を引き起こす原因となり、特に子供や高齢者、免疫力の低下した人にとっては深刻な健康被害をもたらす可能性があります。
カビが起こす健康問題 |
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シロアリ被害
湿気の多い環境はシロアリの活動を促進します。
シロアリは木材を食べて生活するため、建物の構造を著しく損なう可能性があります。防水工事を適切に行い、湿気を防ぐことでシロアリ被害を予防できます。
シロアリ被害の特徴 |
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防水工事の種類
防水工事には、建物の部位や構造、環境条件に応じてさまざまな種類があります。適切な工法を選択することで、効果的な防水対策を実現できます。
防水工事は、建物の屋上、外壁、ベランダ・バルコニー、基礎など、様々な箇所を水から守るために施される工事です。
主な防水工事の種類は以下の4つです。
- 屋上からの雨水の浸入を防ぐための屋上防水工事
- 外壁からの雨水の浸入を防ぐための外壁防水工事
- ベランダやバルコニーからの雨水の浸入を防ぐためのベランダ・バルコニー防水工事
- 基礎部分からの湿気や水の浸入を防ぐための基礎防水工事
それぞれの箇所の状況や目的に合わせて、最適な防水工法を選択することが重要です。
屋上防水工事
屋上防水工事には、様々な工法があります。代表的な工法として、アスファルト防水、ウレタン防水、FRP防水などがあります。それぞれの工法にはメリットとデメリットがあり、建物の構造や予算に合わせて最適な工法を選択する必要があります。
外壁防水工事
外壁防水工事には、様々な工法があります。塗装による防水や、シーリング材による目地の補修などが一般的です。代表的なものとして、塗装防水、シート防水、金属防水、複合防水があります。工法の選択は、建物や予算、耐久性などを考慮して行います。
ベランダ・バルコニー防水工事
ベランダやバルコニーは、直接雨にさらされる上に人の重みもかかるため、特に注意が必要です。ウレタン塗膜防水やFRP防水などが多く採用されています。
基礎防水工事
地面からの湿気や雨水の侵入を防ぐため、建物の基礎部分にも防水処理が必要です。アスファルト防水やシート防水などが用いられます。
基礎防水工事を行うタイミングは、新築時と既存建物の改修時があります。新築時には、基礎コンクリート打設後に防水層を設けるのが一般的です。既存建物の改修時には、基礎部分にクラックや剥離などの劣化が見られた場合に行うのが良いでしょう。
防水工事業者の選び方
適切な防水工事を行うためには、信頼できる業者の選択が不可欠です。以下のポイントを参考に、慎重に業者を選びましょう。
- 実績と経験が豊富な業者を選ぶ
- 複数の見積もりを取り、比較検討する
- 保証内容を確認する
- 施工後のアフターフォロー体制を確認する
- 使用する材料や工法について詳しく説明できる業者を選ぶ
まとめ
防水工事は、建物の劣化を防ぎ、快適な生活を維持するために必要な工事です。しかし、いつ防水工事を行えば良いのかわからない方も多いでしょう。そこで、この記事では防水工事の必要性や劣化症状、工事のタイミングなどについて解説します。
防水工事が必要な箇所は、主に屋上、屋根、外壁、ベランダ・バルコニーの4つです。これらの箇所は常に雨や風、紫外線にさらされているため、劣化が早く、防水工事が必要になります。
防水工事が必要な理由は、雨漏りの防止、カビの発生防止、建物の寿命延長の3つです。雨漏りの防止は、建物の内部の劣化を防ぎます。カビの発生防止は、健康被害を予防します。建物の寿命延長は、建物の耐久性を高めます。
防水工事を行うタイミングは、劣化症状が見られたときが目安です。具体的には、屋上の防水層がひび割れている、外壁がひび割れていたり、はがれてきている、ベランダの防水層に膨れやひび割れがあるなどの場合です。これらの症状が見られた場合は、早急に防水工事を検討する必要があります。
防水工事は、建物の劣化を防ぎ、快適な生活を維持するためには欠かせない工事です。防水工事の必要性や劣化症状を理解し、適切なタイミングで工事を行うことが大切です。
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